English
HARDWARE Manualセガサターン概要マニュアル
戻る進む

■3.2 SCU

 SCUは、CPU-bus, A-bus, B-busに接続する複数のプロセッサのインタフェースを円滑に実行します。更に内部には、DMAコントローラ、割り込みコントローラ、DSPを搭載しています。

 ●システム構成
 CPU-busにはSMPCが接続しており、システムリセット信号およびコントロールパッドの制御を行います。
 A-busは、カートリッジ、CDなどのプログラムを供給するデバイスが、接続されます。
 SCUの割り込みコントローラは、A-bus, B-bus, SMPCからの割り込みを制御します。また、タイマ割り込みをサポートしており、画面表示に同期して割り込み(INT信号)を発生させることができます(図3.1)。

図3.1 SCUシステム構成

 ●システム仕様
表3.2 SCUシステム仕様
No項  目仕   様備  考
1
DSP         
・32bit×32bit → 48bit
・14MHz 注1
・プログラムRAM 32bit×256word
・DATA RAM 32bit×64word×4個
・DMA用命令有り
 
2
DMA         
・CPU用3ch,DSP用1ch
・3レベル,スタック1セット
・割り込みによる起動可能
・間接モード有り
 
4
割り込み制御
・画面に同期するタイマ(2ch)および、
・外部端子からの割り込みのコントロール
 
5
A-bus制御   
・A-bus(外部バス)のバスサイジング
・ウェイトコントロール
・バーストサイズの設定
・リフレッシュのコントロール
 
6
B-bus制御   
・B-bus(内部バス)の制御
・VDP1、VDP2、SCSP専用

 ●機能
 SCUの機能を次に示します。

メインCPU(SH-2)、内部DSP、A-bus、B-bus間のデータ転送
 SCUは、CPU I/F, A-bus I/F, B-bus I/Fを搭載しており、それぞれのI/Fとバスを介して 接続している複数のプロセッサとのインタフェースを円滑に実行します。さらに、メイン CPUからSCU内部にあるDSPへプログラムを転送することが可能です。また、A-bus, B-bus間 でのデータ転送実行中に、CPUからCPU-busを使用してワークエリアをアクセスできるなど、 独立するバスを平行に使用して処理を実行することができます。

割り込み制御
 他のプロセッサにまたがるような割り込みは、SCUを介して発行します。 例えば、音量レベルを画面表示したいときは、SCSPからSCUに対し画面表示要求の 割り込みを発生させます。さらに、SCUが割り込みを認識し、画面に同期しながら 割り込みを発行させます。このとき画面のどのポイント(ドット)でも割り込みを発行 できるようになっています。

内部DSP
 SCUは内部にDSPを搭載しています。これは、メインCPUだけでは負荷がかかりすぎ、 実現が困難な処理を実現させるために設けられています。

動作周波数
 SCU内部にあるDSPの動作周波数は、メインCPUの1/2の周波数で動作します。 メインCPUの動作周波数との関係は以下のようになります。

表3.2.1 SCU-DMAのクロック詳細
 画面表示モード  SH-2動作クロック  SCU-DSP動作クロック 
320 ドットモード時(NTSC方式)
26.8741 MHz
13.4371 MHz
352 ドットモード時(NTSC方式)
28.6364 MHz
14.3182 MHz
320 ドットモード時(PAL方式) 
26.6877 MHz
13.3439 MHz
352 ドットモード時(PAL方式) 
28.4377 MHz
14.2189 MHz

戻る進む
HARDWARE Manualセガサターン概要マニュアル
Copyright SEGA ENTERPRISES, LTD., 1997