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HARDWARE ManualSCSPユーザーズマニュアル
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SCSPユーザーズマニュアル/4.2 音源部レジスタ

■タイマレジスタ

 SCSPは、タイマA、B、Cの計3つのプリスケーラ付き8ビットアップカウントタイマを持っています。プリスケーラの実行時間は、それぞれのタイマごとに、"TACTL"、"TBCTL"、"TCCTL"で設定できます。

 TACTL[2:0](W) ; Timer-A ConTroL
 タイマAのインクリメント周期を指定します。

表4.26 タイマAのインクリメント周期
TACTLインクリメント周期
01サンプルに1回
12サンプルに1回
24サンプルに1回
38サンプルに1回
416サンプルに1回
532サンプルに1回
664サンプルに1回
7128サンプルに1回

 TBCTL[2:0](W) ; Timer-B ConTroL
 タイマBのインクリメント周期を指定します。

表4.27 タイマBのインクリメント周期
TBCTLインクリメント周期
01サンプルに1回
12サンプルに1回
24サンプルに1回
38サンプルに1回
416サンプルに1回
532サンプルに1回
664サンプルに1回
7128サンプルに1回

 TCCTL[2:0](W) ; Timer-C ConTroL
 タイマCのインクリメント周期を指定します。

表4.28 タイマCのインンクリメント周期
TCCTLインクリメント周期
01サンプルに1回
12サンプルに1回
24サンプルに1回
38サンプルに1回
416サンプルに1回
532サンプルに1回
664サンプルに1回
7128サンプルに1回

  表4.29に"TACTL"、"TBCTL"、"TCCTL"の設定値に対するカウント周期、表4.30に最短割り込み時間("TIMA"="TIMB"="TIMC"="FEH")、および最長割り込み時間("TIMA"="TIMB"="TIMC"="00H")を示します。

表4.29 TACTL,TBCTL,TCCTLの設定値に対するカウント周期
TACTL,TBCTL,TCCTL設定値カウント周期(1Fs=1/44.1Kと比較)実際のカウント周期時間[μsec]
0HFs22.6757
1HFs/245.3515
2HFs/490.7029
3HFs/8181.4059
4HFs/16362.8118
5HFs/32725.6236
6HFs/641451.2472
7HFs/1282902.4943

表4.30 最短割り込み時間と最長割り込み時間
TACTL,TBCTL,TCCTL設定値最短割り込み時間[μsec]最長割り込み時間[msec]
0H22.67575.8050
1H45.351511.6100
2H90.702923.2200
3H181.405946.4399
4H362.811892.8798
5H725.6236185.7596
6H1451.2472371.5193
7H2902.4943743.0385

 また、表4.29、表4.30に基づいて、以下の式より割り込み時間を求めることができます。

割り込み時間={225 ( FFH) - TIMA ( B , C ) 設定値}×カウント周期時間

 タイマは"TIMA"、"TIMB"、"TIMC"に設定値を転送した直後から、カウントを開始します。このカウント値がFFHになると、割り込み許可されているタイマにより、割り込みが発生します(タイマを使用しない時は、割り込みを禁止にしておいてください)。

 TIMA[7:0](W) ; TIMer-A count data
 タイマAです。このタイマは、UPカウンタであり全ビットが"1B"となった時、割り込み要求を発生します。

 TIMB[7:0](W) ; TIMer-B count data
 タイマBです。このタイマは、UPカウンタであり全ビットが"1B"となった時、割り込み要求を発生します。

 TIMC[7:0](W) ; TIMer-C count data
 タイマCです。このタイマは、UPカウンタであり全ビットが"1B"となった時、割り込み要求を発生します。


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