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HARDWARE ManualSCUユーザーズマニュアル
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SCUユーザーズマニュアル

第1章 概要


■1.1 SCU概要

 SCU(System Control Unit)は、CPU I/F、A-Bus I/F、B-Bus I/Fを搭載し、 それぞれのI/Fとバスを介して接続する複数のプロセッサのインタフェースを円滑に実行す るものです。更に、内部にはDMAコントローラ、割り込みコントローラ、DSPを搭載 しています。

 DMAコントローラは、内部レベル2-0およびDSPの合計4チャンネルのDMA転送を制御し、 CPU、A-Bus、B-Bus間で自由にデータ転送を実行することができます。また、 A-BusとB-BusとのDMA実行中に、CPUは、CPU-Busを使用してワークエリアをアクセス することが可能です。但し、DSPからのデータ転送要求では、必ずDSPの領域を使用し なければならず、例えば、DSPの領域を使用しないA-BusとB-BusとのDMA転送は、DSP からデータ転送要求はできません。

 割り込みコントローラは、A-Bus、B-Bus、SMPCからの割り込みを含めて、SCU内の 割り込み全体を制御します。また、タイマによる割り込みをサポートしており、画面 に同期して割り込みを発生させることができます。

 DSPは、メインCPUでは負荷がかかりすぎて、実現が困難な処理についてそれを実現 する役割を果たします。DSPは、メインCPUの1/2の動作周波数で動作します。
よって、1stepを約70nsecで実行します。

 ◆システム構成図

 図1.1にシステム構成図を示します。CPU-BusにはWORK RAM-H、WORK RAM-L、 BACKUP-RAM、IPL ROM、SMPCが接続しており、システムリセット信号および コントロールパッドの制御を実行します。

 A-Busには外部システムとしてCDやカートリッジ等のソフトウェアを供給する 媒体が接続します。B-Busには、VDP1、VDP2、SCSPが接続され、映像・音声の制御をします。

図1.1 システム構成図

 ◆ブロック図

 図1.2にSCUのブロック図を示します。前にも述べたとおり、SCUは、CPU、 A-Bus、B-Busの各インタフェース、DMAコントローラ、割り込みコントローラ、 DSP等を搭載しています。
 それぞれの各インタフェース、各コントローラはバスにて接続され、データ 転送を可能にしています。
 CPU I/FとA-Bus I/Fの接続は、2本のBusによりなされていますが、上部が レジスタを介する接続で、下部がデータ転送に使用する接続になっています。 よって、DMA転送は下部のBusを使用して行います。

図1.2 ブロック図


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