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第4章 DSP制御


■4.1 DSP内部ブロック図

 図4.1に、DSPの内部ブロック図を示します。

図4.1 DSP内部ブロック図

 ●ALU
 48bitまで出力可能な演算器です。通常演算は32bitで実行します。積和演算のみ48bitの演算となります。

 ●MULTIPLIER
 32bit×32bitで64bitの結果を得、そのうち下位48bitを出力する乗算器です。演算結果は48bitのデータ中、上位16bitをPH(下参照)下位32bitをPL(下参照)に格納します。

 ●TOP(W)
 先頭アドレスを格納する8bitのレジスタです。JUMP命令、サブルーチンの実行処理等では、このレジスタに先頭アドレスを格納し、処理を実行します。

 ●LOP(W)
 ループカウンタを格納する12bitのレジスタです。1命令の繰り返し実行処理で、ループ回数を設定します。

 ●CT0-3(W)
 データRAM0-3のアクセスアドレスを格納する6bitのレジスタです。

 ●MD0-3(R/W)
 データRAM0-3のデータを格納する32bit単位のデータポートです。各データRAM毎に64個のデータポートを持っています。

 ●RA(W)
 データRAMをアクセスするためのアドレス格納レジスタです。このレジスタは8bitです。上位2bitでRAM指定番号(0-3)、下位6bitでRAMアクセスアドレスを格納します。

 ●RX(W)
 乗算器入力データを格納する32bitのXバス接続レジスタです。

 ●RY(W)
 乗算器入力データを格納する32bitのYバス接続レジスタです。

 ●PH(W)
 48bitの乗算器出力データ中、上位16bitを格納するレジスタです。また、ALU演算器の入力データB(48bit)中、上位16bitを格納する入力データ格納レジスタでもあります。

 ●PL(W)
 48bitの乗算器出力データ中、下位32bitを格納するレジスタです。また、ALU演算器の入力データB(48bit)中、下位32bitを格納する入力データ格納レジスタでもあります。

 ●ACH(W)
 ALUの演算結果を表す48bitのデータ中、上位16bitを格納するレジスタです。また、ALU演算器の入力データA(48bit)中、上位16bitを格納する入力データ格納レジスタでもあります。

 ●ACL(W)
 ALUの演算結果を表す48bitのデータ中、下位32bitを格納するレジスタです。また、ALU演算器の入力データA(48bit)中、下位32bitを格納する入力データ格納レジスタでもあります。

 ●D0バス
 外部とアクセスするための32bitデータバスです。28MHzで動作します。メインCPUとのアクセスに使用します。

 ●Xバス、Yバス
 演算器入力データを入手するための32bitデータバスです。14MHzで動作します。

 ●RA0(W)
 外部→DSPのDMA転送で使用する32bitの外部アドレスレジスタです。4byte単位の値をとりますので、外部アドレスを2bit右シフトして設定してください。

 ●WA0(W)
 DSP→外部のDMA転送で使用する32bitの外部アドレスレジスタです。4byte単位の値をとりますので、外部アドレスを2bit右シフトして設定してください。

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