言葉の説明

メインCPU

　システム全体を制御するRISCタイプのCPU SH-2を使用します。SH-2は、32bitの内部Busおよび外部Busを搭載しています。

VDP1

　Video Display Processor 1の略称です。キャラクタやラインの描画、カラーの指定、グローシェーディングのカラー演算、画面出力座標の指定、フレームバッファの表示の制御などの機能を有しています。

VDP2

　Video Display Processor 2の略称です。画面を上下左右に移動させたり、回転移動させたりするスクロール機能と、多数の表示画面の優先順位を決定し、カラー演算やカラーオフセットなどの画像処理を制御するプライオリティ機能を有しています。

SCSP

　Saturn Custom Sound Processorの略称です。PCM音源とサウンド用DSPを融合させた多機能ゲーム用音源LSIです。

SMPC

　System Manager & Peripheal Controlの略称です。システム全体のリセット管理、入力デバイス(コントロールパッド、マウス等)とのインタフェース制御、リアルタイムクロックによる時刻表示、バッテリバックアップ機能などを有しています。

データ

　ビット(bit)は0または1を表す最小の単位です。8ビットをまとめてバイト(Byte)、16ビット(または2バイト)をワード(Word)、32ビット(または4バイト)をロングワード(Long word)と呼びます。

A_Bus

　ROMカセット、CD等の、外部デバイスを接続するBusです。

B_Bus

　VDP1、VDP2、SCSPが接続されているBusです。

マニュアルの表記法

　このマニュアルの、表記法は以下のようになっています。

2進数

　末尾にBを付けて表記します。例えば、100Bと表します。ただし、1bitの時はBを省略することがあります。

16進数

　末尾にHを付けて表記します。例えば、00H、FFHと表します。

単位

　1KByteは1,024Byteを表します。1Mbitは1,048,576bitとなります。

MSB、LSB

　バイト、ワードの構成は、左が上位ビット(MSB、most significant bit)、右が下位ビット(LSB、least significant bit)を表します。

未定義ビット

　命令語で定義していないビットは、『−』で表記します。

(Ｒ)

　読み込み専用のデータであることを表しています。

(Ｗ)

　書き出し専用のデータであることを表しています。

(Ｒ／Ｗ)

　読み書き可能なデータであることを表しています。

＋＋

　インクリメントを表します。例えば、CT0レジスタをインクリメントする場合はCT0++と表記します。