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HARDWARE ManualSMPCユーザーズマニュアル
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SMPCユーザーズマニュアル/第2章 SMPCコマンド

■2.3 リセット系システムマネージメントコマンド

 リセット系システムマネージメントコマンドの詳細を表形式で示します。各コマンドの表の見方および注意事項は以下の通りです。また、全てのコマンドにおいてステータスフラグを使用する事で、コマンドの二重発行が管理できます。

 ●SMPC割り込み
”発生”と記述されているものは、コマンド終了時にSCU経由にてSH-2に対してSMPC割り込みを発生します。また、SCUの設定により、割り込みのイネーブル/ディセーブルが可能です。

 ●IREG、OREG

 ステータスフラグ(SF)と併用することにより、

 を判断することができます。

 ●実行時間
 SMPC内部ファームウェアのステップ数から計算した実行時間を示しています。RTCインクリメント等の内部タスクと衝突した場合は、コマンド実行時間が変化するので、最小値および最大値の範囲で記述しています。


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No.1

MSHON

マスタSH-2 ON

コマンドコード 00H
SMPC割込  発生不可
IREG    未使用
OREG    31
実行時間    max=xxx
        min=30μsec

機能内容
マスタSH-2をONにします。

コマンドパラメータ
なし

リザルトパラメータ
OREG31 bit7bit6bit5bit4bit3bit2bit1bit0
2010005FH

備考
ユーザーの使用は禁止します。


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No.2

SSHON

スレーブSH-2 ON

コマンドコード 02H
SMPC割込  発生不可
IREG    未使用
OREG    31
実行時間    max=xxx
        min=30μsec

機能内容
スレーブSH-2をONにします。

コマンドパラメータ
なし

リザルトパラメータ
OREG31 bit7bit6bit5bit4bit3bit2bit1bit0
2010005FH

備考
なし


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No.3

SSHOFF

スレーブSH-2 OFF

コマンドコード 03H
SMPC割込  発生不可
IREG    未使用
OREG    31
実行時間    max=xxx
        min=30μsec

機能内容
スレーブSH-2をOFFにします。

コマンドパラメータ
なし

リザルトパラメータ
OREG31 bit7bit6bit5bit4bit3bit2bit1bit0
2010005FH

備考
以下の条件下では、本コマンドの発行を禁止します。

スレーブSH-2が外部バス(A-Bus,B-Bus,CPU-Bus)にアクセスしている時。

つまり、スレーブSH-2がCPU内部のキャシュにのみアクセスしている時以外は、使用不可です。

アプリケーション側で、上記の管理が困難な場合は、システムライブラリのクロックチェンジ (SYS_CHGSYSCK)を使用してください。


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No.4

SNDON

サウンドON

コマンドコード 06H
SMPC割込  発生不可
IREG    未使用
OREG    31
実行時間    max=xxx
        min=30μsec

機能内容
サウンドCPU(MC68EC000)をONします。

コマンドパラメータ
なし

リザルトパラメータ
OREG31 bit7bit6bit5bit4bit3bit2bit1bit0
2010005FH

備考
サウンドOFF」コマンドを参照。


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No.5

SNDOFF

サウンドOFF

コマンドコード 07H
SMPC割込  発生不可
IREG    未使用
OREG    31
実行時間    max=xxx
        min=30μsec

機能内容
サウンドCPU(MC68EC000)をOFFにします。

コマンドパラメータ
なし

リザルトパラメータ
OREG31 bit7bit6bit5bit4bit3bit2bit1bit0
2010005FH

備考
サウンドCPUの停止を行う場合、次の制限事項を必ず厳守してください。

<<サウンドブロックの停止および起動に関する制限事項>>

 サウンドブロックを停止させた状態でかつ、メインシステム(SH2側)から サウンドRAM へ 0.5秒間以上の非アクセス期間があってはいけません。
 サウンドブロックを停止させる場合は、サウンドドライバのロード等の、 必要最低限の期間のみ停止させ、即座に再起動させてください。
 サウンドCPU(MC68EC000)を使用する必要が無い場合は、ダミープログラム (単なる無限ループ)を実行させる等の対処が必要です。
 本制限事項が守られない場合は、サウンドRAMおよびサウンドブロックの動作 保証が出来ません。


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No.6

CDON

CD ON

コマンドコード 08H
SMPC割込  発生不可
IREG    未使用
OREG    31
実行時間    max=xxx
        min=40μsec

機能内容
CDをONにします。

コマンドパラメータ
なし

リザルトパラメータ
OREG31 bit7bit6bit5bit4bit3bit2bit1bit0
2010005FH

備考
ユーザーの使用は禁止します。


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No.7

CDOFF

CD OFF

コマンドコード 09H
SMPC割込  発生不可
IREG    未使用
OREG    31
実行時間    max=xxx
        min=40μsec

機能内容
CDをOFFにします。

コマンドパラメータ
なし

リザルトパラメータ
OREG31 bit7bit6bit5bit4bit3bit2bit1bit0
2010005FH

備考
本コマンドの実行により、CDバッファの(DRAM)の内容は保持されません。

ユーザーの使用は禁止します。


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No.8

SYSRES

システム全体リセット

コマンドコード 0DH
SMPC割込  発生不可
IREG    未使用
OREG    31
実行時間    100msec+α

機能内容
セガサターンのシステム全体をリセットします。

コマンドパラメータ
なし

リザルトパラメータ
OREG31 bit7bit6bit5bit4bit3bit2bit1bit0
2010005FH

備考
本コマンドの実行により全ての機能は、リセット(初期化)されマスタSH-2がパワーONベクタより動作し、ブートROMが起動されます。 256KビットバッテリバックアップRAMを除いた全てのメモリ内容は保持されません。

ユーザーの使用は禁止します。


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No.9

CKCHG352

クロックチェンジ352モード

コマンドコード 0EH
SMPC割込  発生不可
IREG    未使用
OREG    31
実行時間    100msec+α

機能内容
セガサターンのシステムクロックを320モードから352モードに切り換えます。

コマンドパラメータ
なし

リザルトパラメータ
OREG31 bit7bit6bit5bit4bit3bit2bit1bit0
2010005FH

備考
本コマンドの発行は、アプリケーションからの発行を禁止しています。セガサターンブートROM内の クロックチェンジルーチンをコールしてください。

クロックチェンジを実行したとき各LSIは以下のようになります。

VDP1,VDP2,SCU,SCSP:パワーON時のデフォルト値
マスタSH-2:ブートROMクロックチェンジルーチンからの復帰
スレーブSH-2:OFF
CDブロック:保持
ワークRAM:保持
VRAM:保持されない

ユーザーの使用は禁止します。
使用する場合は、システムライブラリのクロックチェンジ(SYS_CHGSYSCK)を使用してください。


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No.10

CKCHG320

クロックチェンジ320モード

コマンドコード 0FH
SMPC割込  発生不可
IREG    未使用
OREG    31
実行時間    100msec+α

機能内容
セガサターンのシステムクロックを352モードから320モードに切り換えます。

コマンドパラメータ
なし

リザルトパラメータ
OREG31 bit7bit6bit5bit4bit3bit2bit1bit0
2010005FH

備考
本コマンドの発行は、アプリケーションからの発行を禁止しています。セガサターンブートROM内の クロックチェンジルーチンをコールしてください。

クロックチェンジを実行したとき各LSIは以下のようになります。

VDP1,VDP2,SCU,SCSP:パワーON時のデフォルト値
マスタSH-2:ブートROMクロックチェンジルーチンからの復帰
スレーブSH-2:OFF
CDブロック:保持
ワークRAM:保持
VRAM:保持されない

ユーザーの使用は禁止します。
使用する場合は、システムライブラリのクロックチェンジ(SYS_CHGSYSCK)を使用してください。


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No.11

NMIREQ

NMIリクエスト

コマンドコード 18H
SMPC割込  発生不可
IREG    未使用
OREG    31
実行時間    max=xxx
        min=30μsec

機能内容
マスタSH-2に対してNMIを要求します。

コマンドパラメータ
なし

リザルトパラメータ
OREG31 bit7bit6bit5bit4bit3bit2bit1bit0
2010005FH

備考
RESDISAコマンドによりディセーブルされていても、無条件にNMIを要求します。


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No.12

RESENAB

リセットイネーブル

コマンドコード 19H
SMPC割込  発生不可
IREG    未使用
OREG    31
実行時間    max=xxx
        min=30μsec

機能内容
セガサターンでは、本体パネルのリセットボタン押下時にNMIを発生させます。本コマンドは、NMI発生をイネーブルするコマンドです。
なお、BOOR ROMによる起動時のデフォルト値は、イネーブルです。

コマンドパラメータ
なし

リザルトパラメータ
OREG31 bit7bit6bit5bit4bit3bit2bit1bit0
2010005FH

備考
チャタリングを防止するため、リセットボタンが3VINT(3/60sec)間押されて場合にNMIを発生します。


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No.13

RESDISA

リセットディセーブル

コマンドコード 1AH
SMPC割込  発生不可
IREG    未使用
OREG    31
実行時間    max=xxx
        min=30μsec

機能内容
セガサターンでは、本体パネルのリセットボタン押下時にNMIを発生させます。本コマンドは、NMI発生をディセーブルします。
なお、BOOR ROMによる起動時のデフォルト値は、イネーブルです。

コマンドパラメータ
なし

リザルトパラメータ
OREG31 bit7bit6bit5bit4bit3bit2bit1bit0
2010005FH

備考
リセットスイッチの状態を、SR(ステータスレジスタ)のRESBビット(bit4)に示すのみで、マスタSH-2へのNMI出力は行いません。RESBビットは、V-BLANK-IN時点でのボタンの状態を示しています。


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