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SMPCユーザーズマニュアル/3.1 SMPCコントロールモード

◆サターンペリフェラルID


 ●サターンペリフェラルIDの構成

 サターンペリフェラルIDは、ペリフェラルタイプとデータサイズから構成されます。サターンペリフェラルIDにより、ペリフェラルデータの構成と内容を認識することができます。サターンペリフェラルIDの構成を図3.15に示します。

図3.15 サターンペリフェラルIDの構成
bit7
bit6
bit5
bit4
bit3
bit2
bit1
bit0
セガサターン
ペリフェラルタイプ
データサイズ

サターンペリフェラルタイプ
 サターンペリフェラルタイプは、ペリフェラルの種類を示します。従って、ペリフェラルデータがどのように並んでいるかを認識するために使用できます。サターンでは、現在、4種類のペリフェラルタイプを定義し、標準フォーマットとして提示しています。 詳しくは、サターンペリフェラル標準フォーマットの項を参照してください。

データサイズ
 データサイズは、サターンペリフェラルID以降にペリフェラルデータを何バイト出力しているかを示しています。従って、データサイズを利用することで、何バイトのペリフェラルデータテーブルが構成されているかを認識できます。
また、次のペリフェラルのデータテーブルの先頭がどこにあるのかを認識することができます。

 ●サターンペリフェラルIDの詳細

 <ペリフェラルポートに直接、ペリフェラルが接続されている場合>
 サターンペリフェラルは、最大255バイトまでのデータサイズを定義しています。
 サターンペリフェラルには、15バイト以下のペリフェラルと、16バイト以上255バイト以下のペリフェラルがあります。また、ポートモードには15バイトモードと255バイトモードがあります。 従って、ペリフェラルデータサイズとポートモードの組み合わせは、表3.8に示した4通りの組み合わせが考えられ、サターンペリフェラルIDとペリフェラルデータの構成は、図3.16〜3.18のようになります。

表3.8 ペリフェラルデータサイズとポートモードの組み合わせ
(ペリフェラルポートに直接ペリフェラルが接続されている場合)
 
ポートモード(IREG1設定)
15
255
ペリフェラルデータ
サイズ[バイト]
15
ペリフェラルデータ構成1
16〜255
ペリフェラル
データ構成2
ペリフェラル
データ構成3


図3.16 ペリフェラルデータ構成1
 サターンペリフェラルID 
bit7
bit6
bit5
bit4
bit3
bit2
bit1
bit0
0H〜EH
サターンペリフェラルタイプ
1H〜FH
データサイズ

ペリフェラルデータテーブル
bit7
bit6
bit5
bit4
bit3
bit2
bit1
bit0
ペリフェラルデータ 1st
ペリフェラルデータ 2nd
:
:
:
ペリフェラルデータ nth
nthは、データサイズで示され、最大15となります。

図3.17 ペリフェラルデータ構成2
 サターンペリフェラルID 
bit7
bit6
bit5
bit4
bit3
bit2
bit1
bit0
0H〜EH
サターンペリフェラルタイプ
0H
データサイズ
 拡張データサイズ 
0HF0H

ペリフェラルデータテーブル
bit7
bit6
bit5
bit4
bit3
bit2
bit1
bit0
ペリフェラルデータ 1st
ペリフェラルデータ 2nd
:
:
:
ペリフェラルデータ nth

拡張データサイズを15バイトに制限します。
255バイトモードでアクセスした場合に拡張データサイズが0FHとなる組み合わせは、ペリフェラル開発側では許可していません。

図3.18 ペリフェラルデータ構成3
 サターンペリフェラルID 
bit7
bit6
bit5
bit4
bit3
bit2
bit1
bit0
0H〜EH
サターンペリフェラルタイプ
0H
データサイズ
 拡張データサイズ 
10H〜FFH

ペリフェラルデータテーブル
bit7
bit6
bit5
bit4
bit3
bit2
bit1
bit0
ペリフェラルデータ 1st
ペリフェラルデータ 2nd
:
:
:
ペリフェラルデータ nth

nthは、拡張データサイズで示され、最大n=255となります。

 <ペリフェラルポートにマルチタップが接続されている場合>
 マルチタップ接続時、ポートモードは各タップに接続されたペリフェラルから収集する最大データサイズを示しています。(マルチタップ全体から収集する全データ数ではありません。)
 接続されたペリフェラルが15バイト以下であればポートモードが15バイトモードであっても255バイトモードであってもペリフェラルデータ構成1となります。
 接続されたペリフェラルが、16バイト以上でポートモードが15バイトモードであればペリフェラルデータ構成2のように15バイトまでしか収集しません。
 接続されたペリフェラルが16バイト以上でポートモードが255バイトモードであればペリフェラルデータ構成3のように全データを収集します。
 また、マルチタップ自身の仕様が各タップ最大15バイトである場合、16バイト以上のデータはカットされます。
 マルチタップには、15バイト以下のペリフェラルと16バイト以上のペリフェラルが混在して接続される可能性があります。しかし、INTBACKコマンド発行時は、ポートモードを15バイトまたは255バイトの一方にしか設定出来ません。
 そこで、マルチタップの仕様として、各タップが収集できる最大データサイズを定義しています。マルチタップ使用時、ポートモードの設定は、タップの最大データサイズに従って設定します。即ちマルチタップの仕様が最大15バイトであればポートモードを15バイトモードに、マルチタップの仕様が最大255バイトであればポートモードを255バイトモードに設定し使用してください。
 なお、サターン6Pマルチタップは、1タップ15バイトが最大となっています。ポートモードは15バイトモードで使用してください。
 表3.9にマルチタップのデータサイズとポートモードの組合せを示します。表3.9のペリフェラルデータ構成1〜3は、図3.16〜図3.18で示したものと同様となります。
 マルチタップを使用したときの各タップの接続状態は、各タップのサターンペリフェラルIDにより示しています。タップへの未接続、およびタップへのUNKNOWNデバイスの接続時には、図3.19および図3.20で示した構成でサターンペリフェラルIDを出力します。

表3.9 ペリフェラルデータサイズとポートモードの組み合わせ(マルチタップ)
 
ポートモード(IRG1設定)
15
255
ペリフェラルデータ
サイズ[バイト]
15
ペリフェラルデータ構成1
16〜255
ペリフェラル
データ構成2
ペリフェラル
データ構成3
未接続
タップペリフェラル未接続
UNKNOWN
タップペリフェラル
UNKNOWN

図3.19 タップにペリフェラルが未接続のときのサターンペリフェラルID
サターンペリフェラルID
bit7
bit6
bit5
bit4
bit3
bit2
bit1
bit0
FFH

図3.20 タップにUNKNOWNペリフェラルが接続されているときのサターンペリフェラルID
サターンペリフェラルID
bit7
bit6
bit5
bit4
bit3
bit2
bit1
bit0
FH
サターンペリフェラルタイプ
0H〜EH
データサイズ

データサイズにメガドライブペリフェラルIDを出力します。
SMPC UNKNOWNと同様に扱うことができます。


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