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PROGRAMMER'S GUIDEファイルシステムライブラリ
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ファイルシステムライブラリ

2.基本事項


2.1 用語の定義

 ファイルシステムライブラリの説明で使用する用語を表2.1に定義します。

表2.1 用語の定義
用語
意味
CDバッファ
CDから読み込んだデータをセクタ単位で格納するバッ
ファ。200セクタ分の容量があります。
DOSファイル
SCSIインタフェース経由でアクセス可能なIBM-PC上の
ファイル。デバッグ用ライブラリで使用可能。
メモリファイル
SIMM上に配置されたファイル。デバッグ用ライブラリ
で使用可能です。
アクセスポインタ
ファイルをアクセスする位置(単位:セクタ)。
カレントディレクトリ
ファイルのオープン時に参照されるディレクトリ。
デバッグファイル
DOSファイルとメモリファイルの総称。
バッファ区画
CDバッファを複数の論理的な区画に区分けしたもの。
オープンされたファイル一つにつき、一つのバッファ区
画が専有されます。
ファイル識別子
ファイルを識別するためのディレクトリ内の順序番号。
0〜(ディレクトリレコード数−1)の値を取ります。た
だし、0は自分のディレクトリ、1は親ディレクトリを示
します。
フレームアドレス
(FAD)
CD上の絶対時間00:00:00を0として、フレーム単位に連
続的に番号を付けたもの。絶対時間と1対1に対応しま
す。CDに対しては、絶対時間ではなく、フレームアドレ
スをキーとしてアクセスします。
メイン処理
CPUのリセットから始まる一連の処理。割り込み処理に
対する用語です。
割り込み処理
割り込みによって起動される処理。メイン処理に対する
用語です。

2.2 表記法

 ファイルシステムの説明で用いられる表記について説明します。

 (1)名前のグループ化
 ABC_〜は、ABC_で始まる名前がいくつかあることを表します。たとえばABC_X, ABC_Y, ABC_Zなどです。

 (2)シンボル指定
 !MMM/SSS、はモジュールMMMで定義されたSSSというシンボルを表します。E7000のコマンドで用いられる記法でもあります。

 (3)16進数表記
 後ろに「H」がついている数値は16進数であることを表します。

2.3 名前の制限
 ファイルシステムライブラリでは関数名、変数名、型名、マクロ名として次のような名前を使用しています。

関数名、変数名
 GF〜 および gf〜
型 名
 Gf〜
マクロ名
 GF〜

 このライブラリを使用するアプリケーションでは、これらの名前とぶつからないように注意が必要です。

2.4 アクセスマクロ
 ファイルシステムライブラリを含むCDライブラリでは、構造体のメンバを「アクセスマクロ」と呼ぶマクロを用いて参照します。アクセスマクロではメンバの値の取得/設定とも可能です。
 アクセスマクロを用いることにより次の利点が得られます。


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