English
PROGRAMMER'S GUIDEMPEGライブラリ
戻る進む
MPEGライブラリ

7.分岐再生


 分岐再生とは、現在再生中のストリームを別のストリームに切り替えることです。次に再生すべきストリームが決定した時点でそのMPEGハンドルを登録しておくことにより、現在のストリームの終わりや強制切り替え関数によって、次のストリームに切り替わり再生されます。
 切り替わるタイミングとしては、以下の場合があります。

7.1 バッファのクリア

 分岐再生をスムーズに行うためには、デコードバッファをタイミングよくクリアしなければなりません。ビデオはデコーダの前方にVBVバッファ、後方にフレームッファを持っています。
 オーディオは、デコーダの前方に1セクタ分のバッファを持っています。従って、クリアの対象となるバッファは、ビデオではVBVバッファまたはVBV+フレームバッファの2つの場合があり、オーディオではセクタバッファのみとなります。

 (1)ビデオの場合

  1. クリア対象

    図7.1 MPEGビデオのバッファ構成

  2. クリアタイミング
    • 即座にクリアする。
    • IまたはPピクチャのデコード開始を待ってクリアする。

     MPEGビデオストリームの性格上、IまたはPピクチャのデコード開始を待ってVBVバッファをクリアすると非常にきれいにつながります。他のタイミングは、レスポンスが多少良くなりますが、同じフレームが出力されたり、フレームがスキップしたりします。

 (2)オーディオの場合
  1. クリア対象

    図7.2 MPEGオーディオのバッファ構成

  2. クリアタイミング
    • 即座にクリアする。
    • ビデオのクリアと同期してクリアする。


戻る進む
PROGRAMMER'S GUIDEMPEGライブラリ
Copyright SEGA ENTERPRISES, LTD., 1997