1．概要

　ストリームシステムライブラリは、CD上のストリーム(インタリーブされたファイルなど)を効率的に読み込むためのライブラリです。

1.1　ライブラリ構成

　CD関係のライブラリ構成を図1.1に示します。

図1.1　CD関係のライブラリ構成

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　　　　　　　│　　　　　　　　　　　アプリケーション　　　　　　　　　　　　　│　　　　
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　　　　　　　│ＭＰＥＧ　　　│　┃ストリームシステム　　┃　│ファイルシステム│　　　　
　　　　　　　│ライブラリ　　│　┃ライブラリ　　　　　　┃　│ライブラリ　　　│　　　　
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　　　　　　　│　　　　　　ＣＤ通信インタフェース　　　　　　│　│　　　　　　│　　　　
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ソフトウェア　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　
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ハードウェア　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　
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　　　　　　　　　　　　│　　　ＣＤブロック　　　│　　　│ＳＩＭＭ，ＳＣＳＩファイル│　
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1.2 ストリームシステムの機能概要

　(1)CD-ROM　XAレベルのファイルのアクセスをサポートする

• サブヘッダを利用したモード２セクタへのアクセスをサポートします。
  (モード１セクタへのアクセスも可能)

　(2)多様な転送方法をサポートする

• CD上のストリームデータを、メインCPUの領域に転送することができます。

• 関数を登録することにより、CD上のストリームデータを読み込みながら、データの加工を行うことができます。

• CDバッファに読み込んだストリームデータを、自由に取り扱うことができます。

　(3)ファイル識別子によるアクセスをサポートする

• ファイルシステムと同じディレクトリ管理機能を持っているので、ファイル識子(ディレクトリ内の順序番号)によりアクセスすることができます。

図1.2　ストリームシステム概要図

　ストリームシステムにより、インタリーブされた複数のストリームを論理的に立したデータとして扱うことができます。各ストリームはサブヘッダによって区別されます。
　ストリームシステムは、アプリケーションがサーバ関数を呼び出すことで転送処理をします。転送関数を登録した場合、サーバ関数はバッファへの転送の代わりに転送関数を呼び出します。アプリケーションは登録した転送関数によって、データを変換しながら転送することができます。