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PROGRAMMER'S GUIDE数学計算ライブラリ
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数学計算ライブラリ

1.ガイド


1.1 目的

数学計算ライブラリは3D表示や、3Dオブジェクトの移動計算、32ビット固定小数点演算などを容易に行うためのルーチン群です。
これらのルーチンは、次のカテゴリに分類されます。

 ●三角関数
sin, cos値をテーブルより取り出します。テーブルは1度単位で登録されていて、1度の間は直線補完されます。

 ●マトリックス演算処理
マトリックススタックの管理とマトリックス合成処理を行います。

 ●DSPによる3D座標変換処理
スプライト3D表示ライブラリで使用しているポリゴンデータの隠面判定、輝度計算、座標変換処理を一括してDSPで行います。

 ●透視変換処理
視点座標系において3Dから2Dスクリーンへ透視変換を行います。
視点位置は原点で、スクリーン位置はZ軸の-1.0の位置とします。

 ●乱数生成処理
ゲームで使用する乱数を0から0xffffffffの範囲で生成します。

 ●スプライン曲線計算処理
この曲線計算関数は3次スプライン曲線を使用しており、次のような特徴があります。
(1)2次元、3次元座標をサポート
(2)各出力座標での接線ベクトルが取得可能
図1に示すように、わずかな点を指定するだけで、その点を滑らかに通過する曲線上の点を取得することができます。図1では、入力座標の配列P0〜3、配列の個数4、出力座標の個数10を指定すると、その点を滑らかに通過する出力座標の配列が c0〜9 として取得できることを表しています。また、接線付関数を使用することにより、各出力座標での接線ベクトルを取得することができます。接線ベクトルはキャラクタの進行方向などに利用できます。

図1 曲線計算の概念図

 ●固定小数点演算
32ビット固定小数点データ(16ビット整数部+16ビット小数部)の乗除算および、整数、浮動小数点データとの相互型変換を行うルーチンやマクロがあります。

 ●その他の関数
上記以外のその他の数値計算関数です。


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