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サウンド開発マニュアル
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サウンド開発マニュアル/1.概 要
■FM(Frequency Modulation)について
FMは、YAMAHAのDX7などで有名ですが、本システムのFMでは、基本となる波形を正弦波に限りません。AIFFフォーマットのあらゆる波形データを、キャリアにもモジュレータにも使用可能です。またその組み合わせ方のアルゴリズムも自由に構成できます。ベロシティによって変調度を変えることも可能です。FMの最大の問題点は、キャリアやモジュレータはそれぞれ1スロット使用するので、その分同時発音数が減少することです。しかし、基本波形(正弦波等)を1つ波形データとして持てば、FM変調によってさまざまな音色をつくりだすことができるので、RAMなどの制約から音色バンクデータを増やしたくないときには、利用価値が大変高いと思われます。
サウンド用メモリは、ターゲットボードでは1024KByteですが、実機では512KByteです。そのうちからシーケンスデータやDSPプログラム、ワークRAMなどを差し引いた部分が音色に割り当てられることになります。たとえサンプリングレイトを落とすなどしても、データ量の多いPCM波形を同時に何十種類もメモリ上に載せておくことは現実的に無理があります。
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