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SCSP/DSPリンカユーザーズマニュアル/
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SCSP/DSPリンカユーザーズマニュアル
1.はじめに
■このマニュアルについて
本書ではSCSP/DSP/リンカの操作方法を説明します。
■概 要
単一機能ごとに用意された「モジュール」をリンクして1本の「実行形式DSPマイクロプログラム」を作成します。モジュールには大きく分けて「EFFECTモジュール」と「I/Oモジュール」の2種類があります。
モジュールのリンク順序や入出力の接続などは、画面上でグラフィックを用いて指定することができます。
次のハードウェアが最低限必要です。
MacintoshまたはWindowsマシンのパーソナルコンピュータシステム一式(Windowsマシンの場合は別途SCSI I/F ボードが必要です)
SCSPソフトウエア開発用ボード
上記2点を接続するためのSCSIケーブル
■インストール
マスターディスクから、ハードディスク上の適当な場所にコピーしてください。
■QuickStart
ここでは、SCSP/DSP/リンカの起動から終了までの操作の概要を説明します。
●ステップ1:リンカアプリケーションを起動する
ファインダ上のLinkerアイコンをダブルクリックして、アプリケーションを起動します。
●ステップ2:新規アルゴリズムを開く
Fileメニューから“New”を選択し、ファイル名を入力してリターンキーを押すと、新規アルゴリズムエディットウインドウが開かれます。ファイル名には、拡張子「.YLI」が自動的に付きます。
●ステップ3:SCSI ID を確認する
SCSP/DSP/リンカでは、起動時に開発ボードとの通信用SCSI IDが自動的に設定されます。Optionメニューから“SCSI ID”を選択し、開発ボードのハードウエアスイッチのSCSI ID設定と表示されたIDが合っていることを確認してください。
警 告
このとき、IDを設定して“OK”をクリックすることにより、SCSI IDを変更することもできます。
ただし、SCSI IDの設定を誤るとSCSIで接続された記憶装置(ハードディスク等)の内容が破壊される恐れがありますので、特にご注意ください。
●ステップ4:エフェクトアルゴリズムを構築する
ステップ4-1:DSP入出力モジュールを配置する
Windowメニューから“I/O Modules”を選択すると、「I/O Module」ウインドウが開かれます。
「I/O Module」ウインドウ内の“Input(DSPへの入力)”モジュール、“Output(DSPからの出力)”モジュールをダブルクリックするか、クリックで選択してから“Select”ボタンをクリックします。モジュールがアルゴリズムエディットウインドウ上で最後にクリックした位置に配置されます。
参考
「I/O Module」ウインドウをドラッグしてアルゴリズムエディットウインドウと重ならない位置に移動させて「I/O Module」ウインドウが常に見えるようにすると、連続してモジュールを配置する場合などに便利です。
ステップ4-2:エフェクトモジュールを配置する
Windowメニューから“Effect Modules”を選択すると、「Effect Module」ウインドウが開かれます。
DSP入出力モジュールと同様に、エフェクトモジュールを配置します。
ステップ4-3:モジュール間の結線を行う
アルゴリズムエディットウインドウに配置したモジュール間を結線します。
出力サウンドデータを取り出したいモジュールの出力ポートをクリックしてから、そのサウンドデータを入力したいモジュールの入力ポートをクリックすると、モジュールが結線されます。この結線により、各モジュール間のサウンドデータの流れが決まります。
●ステップ5:リンクする
Processメニューから“Link”を選択することにより、作成したエフェクトアルゴリズムがリンクされます。リンクが成功すると、「リンク結果情報」ダイアログが表示されます。このダイアログにはDSP関連ハードウエア資源の使用状況に関する情報が表示されます。
●ステップ6:ダウンロードする
Processメニューから“DownLoad”を選択することにより、リンクされたエフェクトアルゴリズムがターゲット(開発ボード)ハードウエアにダウンロードされます。この段階で、DSPが作成したエフェクトアルゴリズムに従って動作するようになります。
●ステップ7:エフェクトパラメータをエディットする
アルゴリズムエディットウインドウ内に配置されている各モジュール内の余白部分(文字が表示されていない部分)をダブルクリックするか、セレクトしてからWindowメニューから“Prameters”を選択することにより、パラメータエディットウインドウが開かれます。
このウインドウ内のスクロールバーをマウスで操作するか、テキストボックスに直接数値を入力してリターンキーで確定させると、パラメータの変更結果がリアルタイムでエフェクトに反映されます。
サウンドデータの経路を変更するようなエディットを行った場合には、その時点からパラメータのリアルタイムエディットは効かなくなります(この状態ではProcessメニューの“DownLoad”がグレー表示になります)。この場合は、もう一度リンクとダウンロードを行うと、再びパラメータのリアルタイムエディットが可能になります。
●ステップ8:ファイルとして保存する
ここまでの段階では、リンクやダウンロードしたエフェクトアルゴリズムに関する情報はホストマシン側のメモリ上に存在するだけで、ファイルとして保存されていません。エフェクトアルゴリズムが完成したら、Fileメニューから“Save”を選択して保存してください。
●ステップ9:リンカアプリケーションを終了する
Fileメニューから“Quit”を選択することにより、リンカアプリケーションが終了します。
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