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SOUND ManualSCSP/DSPリンカユーザーズマニュアル
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SCSP/DSPリンカユーザーズマニュアル

4.アルゴリズムエディット


アルゴリズムエディットウィンドウでリンクするモジュールの指定やモジュールの結線指定を行い、リンク情報を作成します。

■モジュールの配置

モジュールは次のように配置します。

  1. 入出力モジュールを配置する場合はWindowメニューから“I/OModules”を選択します。
    エフェクトモジュールを配置する場合はWindowメニューから“EffectModules”を選択します。
    モジュール選択ウインドウが開かれます。

  2. モジュール選択ウインドウから配置したいモジュールをクリックして“Select”ボタンをクリックするか、モジュールをダブルクリックします。
    アルゴリズムエディットウィンドウの最後にクリックした位置に、モジュールが配置されます。一度もアルゴリズムエディットウィンドウでクリックしていない場合は右上隅に配置されます。

  3. 配置されたモジュールをドラッグして適切な位置に移動させます。

■結線

接続する2つのモジュールの入力ポートと出力ポートを順にクリックすることにより、モジュール間が結線されます。

  1. 1つ目のモジュールのポートをクリックします。
    ポートとそこにつながる結線が選択状態になります。

    結線を削除するときは、deleteキーを押すかEditメニューの“Clear”を選択してください。

  2. 2つ目のモジュールのポートをクリックします。
    1つ目のポートと2つ目のポートが結線されます。

    2つ目のポートをクリックしたときに、結線できるかどうかのチェックが行われます。結線できない場合は、1つ目の選択が解除されて2つ目のポートが選択状態(1つ目とみなされる)になります。

    たとえば、次のように結線することができます。

結線の操作では、以下のことにご注意ください。

■モジュールと結線の選択

モジュールや結線をCutやCopyするには、あらかじめモジュールおよび結線を選択しておく必要があります。

モジュールの表示は次のとおりです。


モジュールを選択するには、モジュール選択欄、ID表示欄、名称欄のいずれかをクリックします。選択された状態は、モジュール選択欄が黒く、外枠が強調表示となります。
複数のモジュールを選択する場合は、シフトキー+クリックしてください。

■モジュールIDの割り当て

結線を行うと、各モジュールに対してモジュールIDが自動的に割り当てられます。結線で接続されているモジュールIDは原則として、入力側から出力側に向けて大きくなっている必要があります。
モジュールIDは結線を行った順に割り当てられます。次のことにご留意ください。

正しいモジュールIDの例

正しくないモジュールIDの例

■モジュールIDの振り直し

リンクはモジュールIDの順に行われます。ところが、モジュールIDが結線の順に付けられるため、希望する順序になっていないことがあります。このような場合は、モジュールIDを振り直す必要があります。

  1. 振り直すモジュールのIDをダブルクリックします。
    「Renumber」 ダイアログが表示されます。

  2. 変更する値を入力して“OK”をクリックします。
    モジュールIDが変更されます。
    変更した結果IDが重複したり不連続になるような場合、連続したIDになるように他のモジュールのIDが自動的に調整されます。

■パラメータエディット

  1. モジュールの選択欄をダブルクリックします。
    パラメータエディットウインドウが表示されます。

  2. スクロールバーをマウスで動かすか、値の表示枠内をクリックしてから数値を直接入力して、値を変更します。

■グローバル係数の定義/使用/解除

グローバル係数とは、複数のEffectモジュール間で共有することのできる係数データ(DSP内部の係数RAMに格納されるデータ)です。パラメータをグローバル化することにより、次のメリットがあります。

グローバル化できるパラメータは、各モジュールのパラメータエディタ画面に「%」の単位で表示されているものに限られます。また、ユーザ定義のグローバル情報は1つのアルゴリズムに対して1つ存在します。
グローバル化したパラメータは、DefineGlobalウインドウでエディットすることができます。また、同じグローバル係数でグローバル化したパラメータは、DefineGlobalウインドウでエディットすることにより連動して変化します。

DefineGlobalウインドウ

AlterToGlobalウインドウ

 ●定義のしかた

  1. GlobalCoefメニューから“DefineGlobal”を選択します。
    DefineGlobalウインドウが開かれます。

  2. “Add”をクリックすると追加され、“Del”をクリックすると選択されているものが削除されます。
    値を変更するときは、キーボードから入力するかスクロールバーを使ってください。

 ●使用のしかた

  1. パラメータエディタ画面で、グローバルにしたいパラメータを選択します。

  2. GlobalCoefメニューから“AlterToGlobal”を選択します。
    AlterToGlobalウインドウが開かれます。

  3. 使用するグローバルを選択して“Alter”をクリックします。
    グローバルが確定し、パラメータエディットウインドウに戻ります。
    パラメータエディットウインドウでは、値の表示欄に選択したグローバルが表示されます。

 ●解除のしかた

  1. パラメータエディットウインドウを開きます。

  2. グローバル指定されている係数から、グローバルを解除するものを選択します。

  3. GlobalCoefメニューから“RevertToLocal”を選択します。
    グローバルが解除されます。解除された係数の係数値表示欄には、グローバルで指定されていた値が表示されます。

■モジュレータ用入力バッファの指定

モジュールシンボルによっては“M”ボタンを持つものがあります。このようなモジュールでは、モジュレータ用入力バッファの番号(DSP入力バッファ番号)を設定しなければリンクを実行できません。指定できる番号は次のとおりです。

  1. モジュールの“M”をクリックします。
    モジュレータ用入力バッファ設定ダイアログが表示されます。

  2. バッファの番号を指定して“OK”をクリックします。
    バッファの番号が設定されます。

 ●モジュレータ用入力バッファについて

モジュレータ用入力バッファとは、SCSPの音源部(SoundSlotEG/LFO)またはサウンドCPU(SoftwareEG/LFO)で作られた波形を、LFOまたはEGとしてDSP部に取り込むためのバッファです。ハードウエアでは、楽音用のDSP入力バッファの一部(SoundSlotEG/LFOの場合)またはDSP用DRAM領域の一部(SoftwareEG/LFOの場合)をこの目的のために確保して使用します。詳しくは、下図をご覧ください。

■SizeToFit機能

アルゴリズムエディット画面のモジュールの表示が枠内に入りきらずに、すべてを一度に見られない場合があります。
このような場合は、Windowメニューから“SizeToFit”を選択すると、アルゴリズムエディット画面にアルゴリズムが縮小表示され、アルゴリズムのすべてを一度に見ることができます。
SizeToFitで表示されている間はメニュー項目の左にチェックが表示されます。この間は、アルゴリズムの編集はできません。この機能はパーソナルコンピュータのメモリを大量に消費するのでご注意ください。


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