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HARDWARE ManualSCSPユーザーズマニュアル
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SCSPユーザーズマニュアル

第2章 SCSP概要


■2.1 LSI概要

 SCSPは、マルチメディア対応を考慮しながら開発したため、オーディオ機能には、今まで以上の高機能・高音質化が図られています。 演算部も市販のシンセサイザーに迫る性能を備えており、多くの音数を発音させることができます。 また、将来の拡張性も考慮したため、各種のインタフェースが用意されています。 DSP部も複数の音場を作り出すことが可能で、各種音場再生、および3Dサウンド定位等の特殊効果に威力を発揮します。
 以下にLSIの特徴を記述します。

 ●サンプリング周波数

 ●特徴

■2.2 LSI仕様

  以下にサウンドCPU(MC68EC000)、およびSCSPの詳細仕様を記述します。

 ●サウンドCPU仕様

 注1:
セガサターンにおいては、一部の命令が使用禁止となっています。

 ●SCSP LSI仕様

 ◆音源部

 ◆エフェクト用DSP部

 ◆デジタルミキサ部

 ◆CPUインタフェース

 ◆その他の機能、インタフェース

 ◆DSPプログラムライブラリ
 各種エフェクトプログラム

■2.3 SCSPチップブロック

 図2.1に、SCSPのチップブロックを示します。

図2.1 SCSPチップブロック図
サウンドCPU
インタフェース
LFO
メインCPU
インタフェース
フェーズ
ジェネレータ
DMA転送用
インタフェース
アドレスポインタ
MIDI
インタフェース
メモリコントローラ
外部入力
インタポレータ
エンベロープ
ジェネレータ
レベル演算部
DSP
出力ミキサ

 ●サウンドCPUインタフェース
 MC68EC000を接続するインタフェースです。

 ●メインCPUインタフェース
 システムコントローラ(SCU)を接続するインタフェースです。

 ●DMA転送用インタフェース
 SCSP内蔵のDMAコントローラで、SCSP、サウンドメモリ間のデータ転送を可能とします。

 ●MIDIインタフェース
 MIDI規格対応のシリアルインタフェースです。ただし、MIDIコネクタ対応にするには、多少の外付け回路が必要となります。

 ●外部入力(外部デジタルオーディオ入力インタフェース)
 外部機器(外部デバイス)からのデジタルオーディオ信号を入力とするインタフェースです。

 ●LFO(Low Frequency Oscillator)
 人間の耳に聴こえる範囲より低い周波数の波形を発生する関数発生器で、各種変調用波形として使用されます。

 ●フェーズジェネレータ
 PCMデータの発音周波数設定に従って、周波数情報を演算・算出するブロックです。

 ●アドレスポインタ
 フェーズジェネレータからの位相情報等をもとに波形アドレス値を生成します。

 ●メモリコントローラ
 アドレスポインタで生成されたアドレスをメモリに出力しデータを読みだす等、サウンドメモリをコントロールするブロックです。

 ●インタポレータ(INTERPOLATOR)
 波形データの補間演算を行なうブロックです。

 ●エンベロープジェネレータ(EG:Envelope Generator)
 音声の出力レベルを時間的にコントロールする関数演算ブロックです。

 ●レベル演算部
 EGおよびTL(Total Level)、ALFOによって生成されたレベル係数をもとに波形出力レベルの演算を行なうブロックです。

 ●DSP
 SCSPの音響特殊効果を受け持つオーディオ用DSPです。

 ●出力ミキサ
 各音声出力をステレオ出力にまとめるための、各種定位演算機能およびレベル調整機能を持つ最終ブロックです。


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