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HARDWARE ManualSCSPユーザーズマニュアル
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SCSPユーザーズマニュアル/4.2 音源部レジスタ

■LFOレジスタ

 LFOは低周波数発振器のことで、音声信号の変調用として使用されます。
 LFOは各スロットに1つ搭載されており、それぞれのスロットの振幅変調用の出力と周波数変調用の出力を持っています。
 LFOの出力波形には、鋸歯状態(ノコギリ波)、矩形波(方形波)、三角波、ノイズ(ホワイトノイズ)の4種類があり、これらを任意に選ぶことができます。
 LFOのブロック図を、図4.46に示します。ノイズの場合の波形を除く、ノコギリ波、矩形波、三角波は、リセットをかけること、および周波数変更を行なうことができます。またLFOの波形と変調度は、振幅変調側、 周波数変調側のそれぞれ独立に設定することができます。

図4.46 LFOのブロック図

LFORE(R/W) ; LFO REset
 LFOのリセット有無を指定します。このビットを"1B"にすると、LFOはリセットされます。また、"0B"を書き込むことで、動作し始めます。

LFOF[4:0](R/W) ; LFO Frequency
 LFOの発振周波数を指定します。

表4.14 発振器の発振周波数
LFOF発振周波数(Hz)
LFOF発振周波数(Hz)
00H0.17
10H2.87
01H0.19
11H3.31
02H0.23
12H3.92
03H0.27
13H4.79
04H0.34
14H6.15
05H0.39
15H7.18
06H0.45
16H8.6
07H0.55
17H10.8
08H0.68
18H14.4
09H0.78
19H17.2
0AH0.92
1AH21.5
0BH1.10
1BH28.7
0CH1.39
1CH43.1
0DH1.60
1DH57.4
0EH1.87
1EH86.1
0FH2.27
1FH172.3

ALFOS[2:0](R/W) ; Amplitude-LFO Sensitivity
 LFOによる、振幅変調のかかり具合を指定します。この振幅変調により、トレモロ効果(音量を周期的に変動させることにより生じる現象)を表現することができます。

ALFOWS[1:0](R/W) ; Amplitude-LFO Wave Select
 表4.15のようなAM変調波形を指定します。

表4.15 LFOによるAM変調波形
ALFOWSAM変調(ALFO)
 音量 ALFO[7:0]LFO波形
0-0dB0
:
FF
1-0dB0
:
FF
2-0dB0
:
FF
3-0dB0
:
FF

PLFOWS[1:0](R/W) ; Pitch-LFO Wave Select
 表4.16のようなPM変調波形を指定します。

表4.16 LFOによるPM変調波形
ALFOWSPM変調(ALFO)
 ピッチ PLFO[7:0]LFO波形
0+
0
-
7F
00
80
1+
0
-
7F
00
80
2+
0
-
7F
00
80
3+
0
-
7F
00
80

 ALFO [7:0] およびPLFO [7:0]は、LFOの出力するビット幅(データ)を表わします。

PLFOS[2:0](R/W) ; Pitch-LFO Sensitivity
 LFOによる、周波数変調のかかり具合を指定します。この周波数変調により、ビブラート効果(音の発振周波数を周期的に変動させることにより生じる現象)を表現することができます(表4.17)。

表4.17 振幅変調および周波数変調の度合い
ALFOSEGへのミキシングPLFOSピッチへの影響
0影響無し0影響無し
10.4dBの変位1±7セントの変位
20.8dBの変位2±13.5セントの変位
31.5dBの変位3±27セントの変位
43dBの変位4±55セントの変位
56dBの変位5±112セントの変位
612dBの変位6±230セントの変位
724dBの変位7±494セントの変位


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