English
HARDWARE ManualSCSPユーザーズマニュアル
戻る進む
SCSPユーザーズマニュアル/4.2 音源部レジスタ

■DMA転送レジスタ

 SCSP内蔵のDMAは、SCSPの内蔵のコントロールレジスタとサウンドメモリ間の転送のみ行えます。このことから、連続最長転送バイト数は3812バイト(EE4H分)となります(内部レジスタには、100000H〜100EE3Hのメモリ空間が割り当てられています)。 また、以下に説明するDMA関係のレジスタはDMA転送にて変更することを禁止します。DMA転送時、アドレスは常に増加方向に変化します。  DMA転送を実行する上での注意事項を、以下に示します。

 注意事項

 DGATE(R/W) ; Dma GATE (and "0")
 DMAコントローラのブロック図を、図4.59に示します。SCSP内蔵のコントロールレジスタまたはサウンドメモリ上の任意の領域を"0"に初期化します。このビットが"1B"の時、"0"クリアを実行します (実際にスタートさせるには、"DEXE"を実行しなければなりません)。
 DGATEによる転送の消去("0"ライト)作業では、転送元のデータには影響を与えません。またデータが無くなるということもありません。

図4.59 DMAコントローラブロック図

 DDIR(R/W) ; Dma (transferring) DIRection
 DMA転送の方向を指定します。このビットが"0B"の時サウンドメモリからLSI内部レジスタへの転送、"1B"の時その逆の指定になります。

表4.32 DMA転送方向
DDIR転送方向
0サウンドメモリからLSI内部レジスタへ転送
1LSI内部レジスタからサウンドメモリへ転送

 DEXE(R/W) ; Dma EXEcution
 DMA転送の開始を指示します。このビットが"1B"でDMA転送が開始されます。"0B"書き込みは無効となります。また、DMA転送が終了すると自動的に"0B"となります。

表4.33 DMA転送
DEXE転送状態
0無効または転送終了
1DMA転送開始

 DMEA[19:1](W) ; Dma MEmory start Address
 DMA転送を開始するサウンドメモリのアドレス(ワード単位)を指定します。

 DRGA[11:1](W) ; Dma ReGister start Address
 DMA転送を開始するLSI内部レジスタのアドレス(ワード単位)を指定します。

 DTLG[11:1](W) ; Dma (Transferring) LenGth
 DMA転送の転送ワード数を指定します。その際、転送元および転送先の各領域が、サウンドメモリ領域やLSI内部レジスタ領域を越えないように注意する必要があります。


戻る進む
HARDWARE ManualSCSPユーザーズマニュアル
Copyright SEGA ENTERPRISES, LTD., 1997