English
HARDWARE ManualSCUユーザーズマニュアル
戻る進む
SCUユーザーズマニュアル/第2章 動作説明

■2.3 DSP

 ◆メインCPUからのDSP制御

 メインCPUからDSPの制御をすることができます。CPUから可能なDSP制御項目は 以下の通りです。
  1. DSPプログラムのロード
  2. DSPのデータのアクセス
  3. DSPプログラムの実行開始
  4. DSPプログラムの強制停止

●DSPプログラムのロード

 DSPのプログラムをロードするためには、DSPのDMA命令を使用するやり方もあ りますが、メインCPUからDSPのプログラムRAMエリアに直接書き込む方法もあり ます。次に示す順序でメインCPUから制御すると、プログラムデータのロードが できます。
  1. プログラム制御ポートのbit16およびbit17を0にします。
  2. 同ポートのプログラムRAMアドレスに転送開始アドレスを書き出します。    DSPが停止していないと、セットできません。
  3. プログラムRAMデータポートにロングワード単位で順次プログラムデータを書き 出します。
 図2.15から図2.17にCPUからの制御方法をステップごとに示します。

図2.15 DSPプログラムのロードStep1

図2.16 DSPプログラムのロードStep2

図2.17 DSPプログラムのロードStep3

●DSPのデータのアクセス

 DSPのデータをアクセスするためには、DSPのDMA命令を使用するやり方もありま すが、メインCPUからDSPのデータRAMエリアをアクセスする方法もあります。次に 示す順序でメインCPUから制御すると、データのアクセスができます。
  1. プログラム制御ポートのbit16およびbit17を0にします。
  2. データRAMアドレスポートにアクセス開始アドレスを書き出します。   DSPが停止していないと、セットできません。
  3. データRAMデータポートを介して、ロングワード単位で順次データをアクセス します。
 図2.18から図2.20にCPUからの制御方法をステップごとに示します。

図2.18 DSPデータのアクセスstep1

図2.19 DSPデータのアクセスstep2

図2.20 DSPデータのアクセスstep3

●DSPプログラムの実行開始

 DSPプログラムの実行を開始するには、プログラム制御ポートのbit16に1を書 き込むことで実行します(図2.21を参照)。DSPは、書き込まれたことを認識する と、プログラム制御ポートのプログラムRAMアドレスに格納されている番地より 実行を開始します。よって、実行開始アドレスのセットは、プログラム制御 ポートのbit16に1を書き込むより以前に行わなければなりません。

図2.21 CPUからDSPプログラムの実行開始制御

●DSPプログラムの強制停止

 DSPプログラムの実行を強制的に停止させるには、実行開始とは逆に、 プログラム制御ポートのbit16に0を書き込むことで実行します。図2.22に、 強制停止制御を示します。

図2.22 CPUからDSPプログラムの強制停止制御


戻る進む
HARDWARE ManualSCUユーザーズマニュアル
Copyright SEGA ENTERPRISES, LTD., 1997