■3.4　ペリフェラルアクセスプロトコル

　本項では、SH-2ダイレクトモードでのペリフェラルアクセスプロトコルを示します。

　●ペリフェラルポートビットネームについて

　SMPCのペリフェラルポートの構成は、メガドライブとのコンパチビリティを維持するためにメガドライブペリフェラルポートを継承した構成となっています。 そこで、ポートビットネームについてもメガドライブでの呼び方を継承して扱うこととしています。 表3.22にポートビットナンバーとポートビットネームの対応を示します。以降、本マニュアルでは、ポートビットネームを使用して説明を進めていきます。

表3.22　ポートビットナンバーとポートビットネームの対応

ポートビットナンバー	bit6	bit5	bit4	bit3	bit2	bit1	bit0
ポートビットネーム	TH	TR	TL	R	L	D	U

　●SH-2ダイレクトモードでのメガドライプペリフェラルID算出方法

　メガドライブペリフェラルID算出式を以下に示します。

　メガドライプペリフェラルIDは、ID3 ID2 ID1 ID0の4ビットで表されます。

ID3＝R#  L (TH＝1)
ID2＝D#  U (TH＝1)
ID1＝R#  L (TH＝0)
ID0＝D#  U (TH＝0)


#は、論理和(OR)を示します。

　●メガドライブペリフェラルID取得時のポート設定

　メガドライブペリフェラルID取得時のポートディレクションレジスタ設定値を表3.23に示します。 ポートディレクションを以下のように設定し、TH=1のときのRLDU、およびTH=0のときのRLDUをリードし、前述の式でメガドライブペリフェラルIDを算出できます。
　なお、TH変化後、2μS以降にR、L、D、Uをリードしてください。

表3.23　メガドライブペリフェラルID取得時のポートディレクションレジスタ設定値

ポートビットネーム	TH	TR	TL	R	L	D	U
ポートディレクション	出力に設定	入力に設定

　●各ペリフェラルのメガドライブペリフェラルID

　表3.24に各ペリフェラルのメガドライブペリフェラルIDを示します。

表3.24　各ペリフェラルのメガドライブペリフェラルID

ペリフェラル名称	メガドライブ ペリフェラルID
メガドライブ3ボタンPAD	DH
メガドライブ6ボタンPAD	DH&CH
セガマウス	3H
セガタップ	7H
サターン標準パット	BH
サターンアナログジョイスティック	5H
サターンキーボード	5H
サターンマルチタップ	5H

注意「サターン標準パット」、「サターンアナログジョイスティック」、「サターンキーボード」、「サターンマルチタップ」は開発名です。