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HARDWARE ManualVDP1ユーザーズマニュアル第7章 コマンド
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VDP1ユーザーズマニュアル/第7章 コマンド

■7.2 ユーザクリッピング座標設定コマンド

 ユーザクリッピングはソフトウエアで自由に設定することができます。コマンド選択ビットが1000Bのときユーザクリッピング座標設定コマンドです。
 ユーザクリッピング座標設定コマンドのテーブルの内容は次のとおりです。

ビット
15
14
13
12
11
10
CMDCTRL
+00
0JP000000001000
CMDLINK
+02
LINK指定/8H00
+04
+06
+08
+0A
CMDXA
+0C
000000左上X座標(XA)
CMDYA
+0E
0000000左上Y座標(YA)
+10
+12
CMDXC
+14
000000右下X座標(XC)
CMDYC
+16
0000000右下Y座標(YC)
+18
+1A
+1C
【注】
は無視されます(don't care)

ユーザクリッピング座標設定コマンドは次のように定義します。

 ●ユーザクリッピング

 ユーザクリッピングはソフトウエアで選択が可能で、各パーツごとにユーザクリッピングを有効にするか、ユーザクリッピングを設定領域の外側をクリッピングするのかを内側をクリッピングするのか選ぶことができます。

 ユーザクリッピング座標は、ユーザクリッピング有効ビット(Clipビット、コマンドテーブル先頭アドレス+04Hのビット10)で、有効か無効かを選択することができます。無効のときユーザクリッピング座標は無効になり、 そのパーツはシステムクリッピング座標でのみクリッピングされます。有効のときユーザクリッピング座標は有効になり、そのパーツはシステムクリッピング座標とユーザクリッピング座標でクリッピングされます。

 ユーザクリッピングが有効のとき、クリッピングモードビット(Cmodビット、コマンドテーブル先頭アドレス+40Hのビット9)でユーザクリッピングが内側描画モードか外側描画モードを選ぶことができます。 内側描画モードのときはそのパーツに対してユーザクリッピング座標の設定領域の内側のみが描画され、外側描画モードのときは外側が描画されます。

 システムクリッピングはユーザクリッピングに関係なく処理されます。

 クリッピング座標は矩形で設定します。指定方法は、左上座標(XA,YA)、右下座標(XC,YC)で、これら2点座標の値をコマンドテーブルに定義します。

 クリッピング座標のチェックは行われないので、あらかじめXA≦XC、YA≦YCになるように設定してください。XC<XA、またはYC<YAに設定された場合は、動作は保証されません。

 ユーザクリッピング座標はシステムクリッピング座標の設定領域の内側(オンラインも含め)に設定してください。ユーザクリッピング座標がシステムクリッピング設定領域よりも外側に設定された場合は動作が保証されません。

 クリッピングライン上の点は、クリッピング領域の内側として扱われます。内側描画モードのときは描画され、外側描画モードのときは描画されません。

 同一フレーム内で、ユーザクリッピングコマンドを2つ以上設定することができます。クリッピング座標セットコマンドは内部のクリッピング座標レジスタを書き換えます。書き換えられた以降のパーツはその値を参照して描画されます。

 ユーザクリッピング座標は、電源投入後またはリセット後は値が不定なので、描画開始前に設定する必要があります。

図7.2 ユーザクリッピングの設定
(a) ユーザクリッピング設定
XA≦XC、YA≦YCになるように設定してください。
(b) 誤ったユーザクリッピング設定
XC<XA、YA<YCに設定された場合の動作は保証されません。
図7.3 ユーザクリッピング
(a) ユーザクリッピング無効
ユーザクリッピングが無効なので、
システムクリッピング領域の内側が描画されます。
(b) 内側描画モード
ユーザクリッピングが有効で内側描画モードのとき、
ユーザクリッピング領域の内側が描画されます。
(c) 外側描画モード
ユーザクリッピングが有効で外側描画モードのとき、
システムクリッピング領域の外側との間の領域が描画されます。
(c) 設定禁止
ユーザクリッピング領域は必ずシステムクリッピング領域の内側に設定してください。
外側に設定した場合の動作は保証されません。

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