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MOVIE TOOLS GUIDECinepak for SEGASaturn
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Cinepak for SEGASaturn


4.6 関数詳細



Title

関数仕様

Data

初期化

Data Name

CPK_Init

No

1.1

書 式
Bool CPK_Init(void)
入 力
なし
出 力
なし
関数値
正常に初期化できた場合TRUE
正常に初期化できない場合FALSE
機 能
プログラム起動直後、本ライブラリを使用するための初期化を行います。
備 考
本ライブラリを使うときは、必ずプログラムの先頭で本関数を呼んでください。



Title

関数仕様

Data

終了処理

Data Name

CPK_Finish

No

1.2

書 式
void CPK_Finish(void)
入 力
なし
出 力
なし
関数値
なし
機 能
ムービの再生をそれ以降行わない場合には、本関数を呼び出してください。



Title

関数仕様

Data

ハンドルの作成(メモリ)

Data Name

CPK_CreateMemMovie

No

2.1

書 式
CpkHn CPK_CreateMemMovie(CpkCreatePara *para)
入 力
para:作成パラメータ
出 力
なし
関数値
ムービハンドル(作成できない場合はNULL)
機 能
メモリにあるムービファイルを再生するためのムービハンドルを作成します。
備 考



Title

関数仕様

Data

ハンドルの消去(メモリ)

Data Name

CPK_DestroyMemMovi

No

2.2

書 式
void CPK_DestroyMemMovie(CpkHn cpk)
入 力
cpk:ムービハンドル
出 力
なし
関数値
なし
機 能
ムービハンドルを消去します。
ハンドルを消去すると、そのムービハンドルはそれ以降使用できません。



Title

関数仕様

Data

ハンドルの作成(ファイルシステム)

Data Name

CPK_CreateGfsMovie

No

2.3

書 式
CpkHn CPK_CreateGfsMovie(CpkCreatePara *para, GfsHn gfs)
入 力
para:作成パラメータ
gfs:ファイルハンドル
出 力
なし
関数値
ムービハンドル(作成できない場合はNULL)
機 能
ファイルシステムでムービファイルを再生するためのムービハンドルを作成します。
備 考



Title

関数仕様

Data

ハンドルの消去(ファイルシステム)

Data Name

CPK_DestroyGfsMovi

No

2.4

書 式
void CPK_DestroyGfsMovie(CpkHn cpk)
入 力
cpk:ムービハンドル
出 力
なし
関数値
なし
機 能



Title

関数仕様

Data

ハンドルの作成(ストリームシステム)

Data Name

CPK_CreateStmMovie

No

2.5

書 式
CpkHn CPK_CreateStmMovie(CpkCreatePara *para, StmHn stm)
入 力
para:作成パラメータ
stm:ファイルハンドル
出 力
なし
関数値
ムービハンドル(作成できない場合はNULL)
機 能
ストリームシステムでムービファイルを再生するためのムービハンドルを作成します。
備 考



Title

関数仕様

Data

ハンドルの消去(ストリームシステム)

Data Name

CPK_DestroyStmMovi

No

2.6

書 式
void CPK_DestroyStmMovie(CpkHn cpk)
入 力
cpk:ムービハンドル
出 力
なし
関数値
なし
機 能



Title

関数仕様

Data

再生タスク

Data Name

CPK_Task

No

2.7

書 式
void CPK_Task(CpkHn cpk)
入 力
cpk:ムービハンドル
出 力
なし
関数値
なし
機 能
CDからのファイル読み込み及び画像の展開処理を行います。
cpkにNULLを指定すると再生しているすべてのハンドルに対して再生タスクを実行します。
備 考
ムービ再生中は定期的に本関数を呼んでください。
呼ぶ間隔は、再生コマ数よりも多くしてください。コマ数以下だとなめらかに再生できません。
本関数を読んだ後は、必ずCPK_IsDispTimeで表示タイミングになっているか調べてください。CPK_IsDispTimeが TRUE を返した場合は、画像を表示するタイ    ミングなのでスプライトVRAMに展開していた場合はフレームチェンジをしてください。メモリに展開していた場合は、VRAMに転送してください。その後、必ず CPK_CompleteDisp を呼んでください。
展開先のアドレスをVRAMに指定した場合は、表示タイミングの前に展開しますので、注意してください。



Title

関数仕様

Data

表示タイミングの判定

Data Name

CPK_IsDispTime

No

2.8

書 式
Bool CPK_IsDispTime(CpkHn cpk)
入 力
cpk:ムービハンドル
出 力
なし
関数値
ムービのフレーム画像の展開が終了し、表示するとき刻のときはTRUE
まだ表示するタイミングでないときはFALSE
機 能
本関数がTRUEに返した場合は、1フレームの画像を表示するタイミングになったので、スプライトVRAMに展開していた場合はフレームチェンジをします。メモリに展開していた場合は、展開内容をVRAMに転送します。その後に、必ず CPK_CompleteDisp を呼んでください。



Title

関数仕様

Data

表示完了の通知

Data Name

CPK_CompleteDisp

No

2.9

書 式
void CPK_CompleteDisp(CpkHn cpk)
入 力
cpk:ムービハンドル
出 力
なし
関数値
なし
機 能
画像表示が終了したことをライブラリに通知します。
備 考
CPK_IsDispFrame が TRUE になったら本関数を呼んでください。呼ばない場合は、ムービは再生されません。



Title

関数仕様

Data

VブランクIN処理関数

Data Name

CPK_VblIn

No

2.10

書 式
void CPK_VblIn(void)
入 力
なし
出 力
なし
関数値
なし
機 能
ムービの再生時刻の管理を行います。
備 考
本ライブラリを使う場合は、必ず本関数をVブランクIN割り込みで呼んでください。



Title

関数仕様

Data

再生開始

Data Name

CPK_Start

No

3.1

書 式
void CPK_Start(CpkHn cpk)
入 力
cpk:ムービハンドル
出 力
なし
関数値
なし
機 能
ムービの再生を開始します。
備 考
ムービの再生は、生成されたムービハンドルに対して1回だけできます。
同じムービを何度も繰り返し再生したい場合は、その都度ムービハンドルを生成してください。



Title

関数仕様

Data

再生停止

Data Name

CPK_Stop

No

3.2

書 式
void CPK_Stop(CpkHn cpk)
入 力
cpk:ムービハンドル
出 力
なし
関数値
なし
機 能
ムービの再生を停止します。



Title

関数仕様

Data

一時停止(ポーズ)

Data Name

CPK_Pause

No

3.3

書 式
void CPK_Pause(CpkHn cpk, CpkPauseCmd cmd)
入 力
cpk:ムービハンドル
cmd:一時停止の制御コマンド
出 力
Bool 型の戻り値を返す。
TRUE :コマンドが受け付けられた
FALSE :コマンドは受け付けられなかった

次の場合に FALSE を返します。

関数値
なし
機 能
ムービの再生を一時停止、解除します。



Title

関数仕様

Data

次に再生するムービの登録

Data Name

CPK_EntryNext

No

3.4

書 式
void CPK_EntryNext(CpkHn cpk)
入 力
cpk:ムービハンドル
出 力
なし
関数値
なし
機 能
次に再生するムービハンドルを登録します。この関数でムービを登録しておくと、現在再生しているムービが終了した時点で自動的に次のムービに切り替わります。
NULLを指定すると登録の解除となります。
CPK_Changeで強制切り替えをするときも、この関数で登録されたムービが次に再生されます。



Title

関数仕様

Data

ムービの強制切り替え

Data Name

CPK_Change

No

3.5

書 式
void CPK_Change(void)
入 力
なし
出 力
なし
関数値
なし
機 能
現在再生しているムービを中断して、CPK_EntryNextで登録されているムービの再生を開始します。



Title

関数仕様

Data

ムービの切り替え状態の取得

Data Name

CPK_CheckChange

No

3.6

書 式
CpkChangeStatus CPK_CheckChange(void)
入 力
なし
出 力
なし
関数値
強制切り替え可能性チェック値
機 能
CPK_Changeで強制切り替えをするときの切り替えの可能性を返します。



Title

関数仕様

Data

指定フレームの展開

Data Name

CPK_DecodeFrame

No

3.7

書 式
void CPK_DecodeFrame(CpkHn cpk, Sint32 frame_no)
入 力
cpk :ムービハンドル
frame_no:展開するフレームの番号
出 力
なし
関数値
なし
機 能
指定フレームの画像を展開します。
備 考
本関数は、メモリに読み込まれたムービに対してのみ使用可能です。
アプリケーションプログラム内で、ムービファイルを読み込み、CPK_CreateMemMovieでムービハンドルを作成してから、本関数をコールしてください。
CPK_CreateGfsMovie、CPK_CreateStmMovieで作成したムービハンドルでは、本関数を使用できません。
音なしのキーフレームのみのムービファイルを使ってください。



Title

関数仕様

Data

指定フレームの展開
(差分フレーム保証)

Data Name

CPK_DecodeFrameSafety

No

3.8

書 式
void CPK_DecodeFrameSafety(CpkHn cpk, Sint32 sample_no)
入 力
cpk:ハンドル
sample_no:サンプル番号
出 力
なし
関数値
なし
機 能
指定フレームの画像を展開します。
備 考
 CPK_DecodeFrameSafety は、差分フレームの場合、キーフレームまで遡って処理し、正しい画像を出力します。差分フレームを含むムービーを、ランダムにアクセスする場合などに利用します。
注 意
 あらかじめロードして、メモリ再生で使用してください。
 オーディオを含まない場合は、フレーム番号がサンプル番号です。オーディオを含む場合は、指定するサンプル番号がオーディオサンプルにならないようにしてください。smpcpk7.c にフレーム番号からサンプル番号を得る処理があるので参考にしてください。



Title

関数仕様

Data

展開先アドレスの設定

Data Name

CPK_SetDecodeAddr

No

4.1

書 式
void CPK_SetDecodeAddr(CpkHn cpk, void *dec_addr, Sint32 dec_line_size)
入 力
cpk :ムービハンドル
dec_addr :画像展開先のアドレス
dec_line_size:画像展開先バッファの1行のバイト数
出 力
なし
関数値
なし
機 能
展開した画像イメージを転送するアドレスを指定します。
画像展開先のアドレスが NULL の場合は画像展開を行いません。デフォルトは NULL です。
本関数はムービを再生する前にコールしてください。



Title

関数仕様

Data

表示色数の設定

Data Name

CPK_SetColor

No

4.2

書 式
void CPK_SetColor(CpkHn cpk, CpkColorType color)
入 力
cpk :ムービハンドル
color:表示色数
出 力
なし
関数値
なし
機 能
画像の表示色数を指定します。デフォルトは1600万色です。
本関数はムービを再生する前にコールしてください。



Title

関数仕様

Data

最大転送セクタ数の設定

Data Name

CPK_SetLoadNum

No

4.3

書 式
void CPK_SetLoadNum(CpkHn cpk, Sint32 load_sct)
入 力
cpk :ムービハンドル
load_sct:最大転送セクタ数
出 力
なし
関数値
なし
機 能
CDバッファからライブラリの内部バッファへ転送するときの、最大転送セクタ数を設定します。デフォルトは20セクタです。
本関数はムービを再生する前にコールしてください。



Title

関数仕様

Data

再生PANの設定

Data Name

CPK_SetPan

No

4.4

書 式
void CPK_SetPan(CpkHn cpk, Sint32 pan)
入 力
cpk:ムービハンドル
pan:PANの値(0〜31)
出 力
なし
関数値
なし
機 能
音のPANを指定します。デフォルトは0です。
 
0
1
2
15
16
17
18
31
Left
Right
Max
Max
>>
Max
>>
Max
>>
Max
Off
Max
Max
Max
Max
>>
Max
>>
Max
>>
Max
Off



Title

関数仕様

Data

再生ボリュームの設定

Data Name

CPK_SetVolume

No

4.5

書 式
void CPK_SetVolume(CpkHn cpk, Sint32 volume)
入 力
cpk :ムービハンドル
volume:ボリューム(0〜7)
出 力
なし
関数値
なし
機 能
音量を指定します。(0で何も出 力されない、7で最大音量)デフォルトは7です。



Title

関数仕様

Data

PCMコマンドブロック番号の設定

Data Name

CPK_SetPcmCmdBlock

No

4.6

書 式
voidC PK_SetPcmCmdBlockNo(CpkHn cpk, Sint32 blk_no)
入 力
cpk :ムービハンドル
blk_no:PCMコマンドブロック番号(0〜7)
出 力
なし
関数値
なし
機 能
サウンドドライバに設定するPCMコマンドブロック番号を設定します。デフォルトは0です。
PCMコマンドブロック番号の詳細については、「SEGASATURN Sound Driverシステムインタフェース」を参照してください。
本関数はムービを再生する前にコールしてください。



Title

関数仕様

Data

PCMストリーム再生番号の設定

Data Name

CPK_SetPcmStreamNo

No

4.7

書 式
void CPK_SetPcmStreamNo(CpkHn cpk, Sint32 stream_no)
入 力
cpk :ムービハンドル
stream_no:PCMストリーム再生番号(0〜7)
出 力
なし
関数値
なし
機 能
サウンドドライバに設定するPCMストリーム再生番号を設定します。デフォルトは0です。
PCMストリーム再生番号の詳細については、「SEGASATURN Sound Driverシステムインタフェース」を参照してください。
備 考
マルチムービ再生をするときは、それぞれ違うストリーム再生番号にしてください。 本関数はムービを再生する前にコールしてください。



Title

関数仕様

Data

キーアウト範囲の設定

Data Name

CPK_SetKeyOutRange

No

4.8

書 式
void CPK_SetKeyOutRange(CpkHn cpk, Sint32 range)
入 力
cpk :ムービハンドル
range:キーアウト(透明にする色)の範囲
出 力
なし
関数値
なし
機 能
クロマキー処理で透明色にする範囲を設定します。
備 考



Title

関数仕様

Data

無音率の設定

Data Name

CPK_SetSilenceRate

No

4.9

書 式
void CPK_SetSilenceRate(CpkHn cpk, Sint32 silence_rate)
入 力
cpk:ハンドル
silence_rate :無音率 [1/秒] 1〜15
 デフォルトは、CPK_DEFAULT_SILENCE_RATE
出 力
なし
関数値
なし
備 考
 無音率4なら、4分の1秒の無音設定を意味します。最大1秒。
 再生終了の頃に Cinepakライブラリ 以外の負荷が重く、無音不足でノイズが発生する場合、これで無音設定量を調節しノイズを回避できます。



Title

関数仕様

Data

再生開始トリガサイズの設定

Data Name

CPK_SetStartTrgSize

No

4.10

書 式
void CPK_SetStartTrgSize(CpkHn cpk, Sint32 size)
入 力
cpk:ハンドル
size:リングバッファへの供給量[byte]
 この size より大きいデータ供給が、再生開始の必要条件となります。
 (リングバッファサイズ−24セクタ)未満でなければなりません。
 再生ファイルサイズ未満でなければなりません。
 デフォルトは、CPKLIB_SIZE_TRIGGER (0 byte)。
出 力
なし
関数値
なし
備 考
 再生開始前に設定してください。この設定を行っても、CPK_Start または、CPK_EntryNext が必要なことに変わりはありません。
 平均は 300[kbyte/s] 程度であって、ある程度 300[kbyte/s] を超える区間が続く場合でも、この設定量に相当するデータレートの変動を許容できるようになります。
 この設定により、安定性が向上しコマ落ちが起こりにくくなります。
 ただし、この設定量に応じた再生開始の遅延を考慮しなければなりません。



Title

関数仕様

Data

CPU使用条件の設定

Data Name

CPK_SetCpu

No

4.11

書 式
void CPK_SetCpu(CpkCpu cpu)
入 力
cpu :CPU使用条件
引 数意 味
 CPK_CPU_MAIN
 マスタ側のSH2だけを使用する。(デフォルト)
 CPK_CPU_DUAL
 マスタ、スレーブ両方のSH2を使用する。
出 力
なし
関数値
なし
備 考
 デュアルCPUの伸張処理に対応しました。データの読み書きが多い処理なのであまり速くなりませんが、15%から20%程度の処理速度の向上があります。
(32000色においても、いったん WORK RAM H に出力する方式で計測しました)
 320×200[dot] 20[fps] の動画をフルカラーで再生できます。面積が小さく、フレームが分割されない場合(タイル数1の場合)は、デュアルCPU処理にはなりません。
注 意
シネパックで スレーブCPU を使用する場合、アプリケーションは スレーブCPU を使用することはできません。



Title

関数仕様

Data

ストリームサーバ関数のコール設定

Data Name

CPK_SetStmServerCall

No

4.12

書 式
void CPK_SetStmServerCall(Bool mode)
入 力
mode : コールの設定値
引 数意 味
ON
 ライブラリ側がコール。(デフォルト)
OFF
 アプリケーション側がコール。
出 力
なし
関数値
なし
備 考
 この関数はストリーム再生を行う場合に意味を持ちます。この設定によりアプリケーション側がサーバ関数をコールするようにできます。
 以下の2つの処理が等価になります。

【処理A】
初期化の後に  
:CPK_SetStmServerCall(ON);
再生中定期的に 
CPK_Task(cpkhn);
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【処理B】
初期化の後に  
:CPK_SetStmServerCall(OFF);
再生中定期的に 
STM_ExecServer();
 CPK_Task(cpkhn);

 マルチ再生や分岐再生で、同時に複数回 CPK_Task をコールする場合や、Cinepak 以外のデータをCDから並行してリードする場合、過剰な STM_ExecServer のコールを回避できて効果的です。
 アプリケーション側がコールするとき、場合によっては STM_ExecServer の代わりに STM_ExecTrans をコールすることができます。
 モジュール構造上 STM_ExecServerCPK_Task 内でコールすることは望ましくな  いので、アプリケーション側がコールすることを勧めます。



Title

関数仕様

Data

再生速度の設定

Data Name

CPK_SetSpeed

No

4.13

書 式
void CPK_SetSpeed(CpkHn cpk, Sint32 speed, Bool audio_sw)
入 力
cpk : ハンドル

speed : 再生速度
引 数
意 味
0
: 通常の再生速度で再生する。等倍速。(デフォルト)
1〜1024
: 対等速比×1024
(1024:等倍速, 512:1/2スロー, 256:1/4スロー)

audio_sw :オーディオ出力スイッチ
引 数
意 味
ON
: オーディオ出力あり。(デフォルト)
OFF
: オーディオ出力なし。(ボリューム0)
出 力
なし
関数値
なし
備 考
 speed は、対等速比×1024の値で再生速度を設定します。512では2分の1、256では4分の1のスロー再生になります。0(ゼロ)は特別に通常の再生速度を意味します。
 再生速度の上限は通常の再生速度(1024)までです。
 再生速度の下限は動画のオーディオ周波数に応じて次のようになります。

 オーディオ周波数 
 再生速度(speed)の下限 
 対等速比 
44100[Hz]
 4
 4/1024 = 1/256
22050[Hz]
 8
 8/1024 = 1/128
11025[Hz]
16
16/1024 = 1/64
ビデオのみ
 1
 1/1024

 audio_sw は、速度を変えている間ボリュームをオフにするためのスイッチです。OFFにしても内部的にはPCMストリーム再生を行っています。
 この関数に関連して、次の定数マクロが定義されています。

CPK_SPEED_ORIGINAL, CPK_SPEED_UNIT



Title

関数仕様

Data

タイムスケールの取得

Data Name

CPK_GetTimeScale

No

5.1

書 式
Sint32 CPK_GetTimeScale(CpkHn cpk)
入 力
cpk:ムービハンドル
出 力
なし
関数値
タイムスケール
機 能
タイムスケール値を取得します。
リングバッファへフィルムヘッダ部分のデータ供給が終わるまでは、タイムスケールの値は無効です。



Title

関数仕様

Data

再生時刻の取得

Data Name

CPK_GetTime

No

5.2

書 式
Sint32 CPK_GetTime(CpkHn cpk)
入 力
cpk:ムービハンドル
出 力
なし
関数値
カレント時刻
機 能
ムービのカレント時刻を取得します。カレント時刻は、タイムスケール単位のカウント値です。



Title

関数仕様

Data

再生ステータスの取得

Data Name

CPK_GetPlayStatus

No

5.3

書 式
CpkPlayStatus CPK_GetPlayStatus(CpkHn cpk)
入 力
cpk:ムービハンドル
出 力
なし
関数値
再生ステータス
機 能
ムービの現在の再生ステータスを返します。



Title

関数仕様

Data

フィルムヘッダの取得

Data Name

CPK_GetHeader

No

5.4

書 式
CpkHeader *CPK_GetHeader(CpkHn cpk)
入 力
cpk:ムービハンドル
出 力
なし
関数値
フィルムヘッダ
機 能
ムービファイルのフィルムヘッダ部分のアドレスを返えします。
バッファへフィルムヘッダ部分のデータ供給が終わるまでは、構造体の内容は無効です。



Title

関数仕様

Data

データ備蓄量の取得[byte]

Data Name

CPK_GetStockSize

No

5.5

書 式
void CPK_GetStockSize(CpkHn cpk, Sint32 *ring_bsize, Sint32 *all_bsize)
入 力
cpk:ハンドル
出 力
*ring_bsize : リングバッファにある備蓄量[byte]
*all_bsize : CDブロックにある分も含めた備蓄量[byte]
関数値
なし
機 能
 シームレスが安全にできるか否かの判断に利用できます。
 出力が不要であれば、その引き数に NULL を指定します。
 メモリ再生のハンドルでは all_bsize は出力しません。



Title

関数仕様

Data

データ備蓄量の取得[timescale]

Data Name

CPK_GetStockTime

No

5.6

書 式
void CPK_GetStockTime(CpkHn cpk, Sint32 *ring_time, Sint32 *all_time)
入 力
cpk:ハンドル
出 力
*ring_bsize : リングバッファにある備蓄量[timescale]
*all_bsize : CDブロックにある分も含めた備蓄量[timescale]
関数値
なし
機 能
 シームレスが安全にできるか否かの判断に利用できます。
 出力が不要であれば、その引き数に NULL を指定します。
 メモリ再生のハンドルでは all_time は出力しません。
注 意
 ハンドルクリエイト後、スタートせずにタスク関数をコールしている場合、リングバッファへの備蓄があるかもしれませんが、まだヘッダ処理が行われていない場合は調べられないので0を返します。 CPK_GetStockSize ならば、この状況でも有効な値を取得できます。



Title

関数仕様

Data

書き込みバッファの取得

Data Name

CPK_GetWriteBuf

No

6.1

書 式
Uint32 *CPK_GetWriteBuf(CpkHn cpk, Sint32 *free_size, Sint32 *free_total)
入 力
cpk :ムービハンドル
出 力
free_size :連続書き込み可能な領域のバイト数
free_total:不連続領域も合わせた書き込み可能な領域の総バイト数
関数値
連続書き込み可能な領域の先頭アドレス(書き込みできない場合はNULL)
機 能
書き込み先のバッファアドレスと書き込み可能なバイト数を取得します。
備 考
リングバッファへのデータ供給を独自に行いたい場合に使用します。



Title

関数仕様

Data

書き込みサイズの通知

Data Name

CPK_NotifyWriteBuf

No

6.2

書 式
void CPK_NotifyWriteSize(CpkHn cpk, Sint32 write_size)
入 力
cpk :ムービハンドル
write_size:書き込んだバイト数
出 力
なし
関数値
なし
機 能
バッファに実際に書き込んだバイト数をライブラリに通知します。
備 考
リングバッファへのデータ供給を独自に行いたい場合に使用します。
メモリ上にあるムービファイルを再生するときに使用します。



Title

関数仕様

Data

バッファにムービを読み込む

Data Name

CPK_PreloadMovie

No

7.1

書 式
void CPK_PreloadMovie(CpkHn cpk, Uint32 size)
入 力
cpk :ムービハンドル
size:読み込むバイト数
出 力
なし
関数値
なし
機 能
ムービファイルをメモリに読み込みます。
備 考
読み込みバイト数がライブラリが管理しているバッファよりも小さい場合は、バッファサイズまで読み込みます。



Title

関数仕様

Data

バッファにフィルムヘッダを読み込む

Data Name

CPK_PreloadHeader

No

7.2

書 式
void CPK_PreloadHeader(CpkHn cpk)
入 力
cpk:ムービハンドル
出 力
なし
関数値
なし
機 能
ムービファイルのフィルムヘッダ部分をメモリに読み込みます。
備 考
本関数をコールする前に、ピックアップの位置をムービファイルの先頭に移動してください。



Title

関数仕様

Data

エラー情報の取得

Data Name

CPK_GetErr

No

8.1

書 式
CpkErrCode CPK_GetErr(void)
入 力
なし
出 力
なし
関数値
エラーコード
機 能
一番最近に発生したエラーコードを返します。



Title

関数仕様

Data

エラー関数の登録

Data Name

CPK_SetErrFunc

No

8.2

書 式
void CPK_SetErrFunc(CpkErrFunc func, void *obj)
入 力
func:エラー発生時に呼び出す関数
obj :登録オブジェクト
出 力
なし
関数値
なし
機 能
エラー発生時に呼び出す関数を設定します。登録オブジェクトが登録関数の第一引き数に渡されます。



Title

関数仕様

Data

SCU-DSP資源の確保

Data Name

CPK_AllocScuDsp

No

9.1

書 式
Sint32 CPK_AllocScuDsp(void)
入 力
出 力
なし
関数値
引 数
意 味
OK
:SCU-DSPはアプリケーション側に確保された。
(ライブラリが使用していなかった場合も含む)
NG
:ライブラリが使用中なので今は確保できない。
備 考
 SCU-DSP を Cinepakライブラリ と アプリケーション の両方で利用する場合にCPK_AllocScuDsp, CPK_FreeScuDsp を使います。
 転送方式に CPK_TRMODE_SCUDSPDMA が指定されていると、初期状態として、SCU-DSP の使用権は Cinepakライブラリ にあります。
 アプリケーションは、Cinepakライブラリが SCU-DSP を利用していない時、すなわち、CPK_AllocScuDsp の戻り値が OK の時に限り、一時的に SCU-DSP を利用することができます。
 Cinepakライブラリは CPK_AllocScuDsp で OK を返した場合、その後 CPK_FreeScuDsp がコールされるまで SCU-DSP を使用する処理を保留します。
 よって、長時間確保した状態にすると再生が滞るおそれがあります。
 使用権の移動により、DSPのプログラムの内容は保証されなくなるので、アプリケーション側でも、その度にDSPのプログラムをロードする必要があります。
 タスク関数の動作中に、割り込み処理で本関数をコールしてはいけません。



Title

関数仕様

Data

SCU-DSP資源の解放

Data Name

CPK_FreeScuDsp

No

9.2

書 式
void CPK_FreeScuDsp(void)
入 力
なし
出 力
なし
関数値
なし
備 考
CPK_AllocScuDsp を参照してください。


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