English
PROGRAMMER'S GUIDE簡易CDシュミレータ
■  | 進む
簡易CDシミュレータ

1.導入


■はじめに

「簡易CDシミュレータ」には、ターゲット上のRAMを利用する「SIMMシステム」と、SCSIハードディスク上のDOSファイルを読み出せる「SCSIシステム」があります。このデバッグサポート機能は、「ソフトウェアライブラリ/CDライブラリ/ファイルシステムライブラリ」から利用可能です。

 ●このドキュメントで使用されている表記方法
ゴシック体は、名称を表します。例:CDツール
[xxxx] は、ファイル名やDOSコマンド名、キー名を表します。例:[cdsim.exe]
下線は、ユーザの入力を表します。例:MFCAT[RET]
[RET] は、リターンキーの入力を表します。
[¥n] は、改行コードを表します。

■開発環境概要

 ●ハードウェア環境
┌────────────┐   ┌─────┐    ┌─────┐ 
│プログラム開発基本ツール│   │ T V │    │ モニタ │ 
│            │   │     │    │     │ 
│ ・PC        │   └──┬──┘    └──┬──┘ 
│ ・WS        │ ┌────┴────┐ ┌───┴───┐
│ ・ICE       │ │ターゲットボックス│ │ PC/AT │
│ ・EVA       ├─┤SIMM     │ │       │
│ ・ETC.      │ │SCSI I/F ├─┤SCSI BD│
│            │ │         │ │       │
└────────────┘ └─────────┘ └───────┘

 ●ソフトウェア環境
┌───┐     ┌───┐       ┌───┐ 
│プログラム開発  │CDライブラリ    │CDSIM
│  基本ツール  │/ファイルシステム  │   │ 
│   │     │   │       │   │ 
└───┘     └───┘       └───┘ 
                            
┌───┐                       
│MFCAT                      
│   │                       
│   │                       
└───┘                       

 ●ハードウェア/ソフトウェアリスト
プログラム開発基本ツール
 CDツールを使用する上での限定条件は、ハードウェア/ソフトウェアともありません。
推奨ツールの中から、選択してください。

ターゲットボックス
 SIMM、SCSI I/Fは、標準で内蔵しています。(プログラミングボックス)

IBM PC互換機
 CDツール用推奨機種は、HDD、SCSIボード、OSを含めて、別途お知らせします。

ソフトウェアライブラリ/CDライブラリ/ファイルシステム
 簡易CDシミュレータ用のファイルシステムです。
ソフトウェアライブラリとしてSEGAより提供されます。

MFCAT
 メモリファイルを作成するツールです。
CDツールとしてSEGAより提供されます。

CDSIM
 SCSIシステム上で、PCからファイルシステムにファイルをロードする、PCのアプリケーションです。
CDツールとしてSEGAより提供されます。

 ●各システムに必要なハードウェア/ソフトウェア
 
SIMM
SCSI
プログラム開発基本ツール
ターゲットボックス
IBMPC互換機
ファイルシステム
MFCAT
CDSIM

 注意
 プログラム開発基本ツールでPC環境を利用する場合でも、SCSIシステム用のIBM PC互換機を別に用意してください。

■ハードウェアセットアップ

 ハードウェアセットアップの手順を以下に示します。

 ●簡易CDシミュレータ/SIMMシステム

 (1) ターゲットの準備
 SCSIシステムを併用しない場合は、ディップスイッチのSW2-4をOFFにします。

 (2) 電源の投入
BOOT ROMを実行してから使用します。

 ●簡易CDシミュレータ/SCSIシステム

 (1) ターゲットの準備

  1. ディップスイッチ2を次のように設定します。
      1    2    3    4    5    6    7    8    OFF→水平にスイッチを戻す
    [OFF][OFF][OFF][O N][ * ][   SCSI-ID   ]  O N→下側にスイッチを押し下げる
      |    |    |    |
      |    |    |    +------SCSIを使用する
      |    |    +-----------簡易CDシュミレータとして使用
      +----+----------------ワークステーションタイプ
                            OFF  OFF :  PC版
                            OFF  ON  : SUN版
                            ON   ON  :  HP版
    

    HP版では、SCSI−IDをブートデバイスより大きいIDに設定してください。

  2. ICEのエミュレーションメモリがMAPされていない状態であることを確認します。

 (2) PCの準備

  1. SCSIドライバを[CONFIG.SYS]に登録します。
    ワークステーションの場合、使用するTTYポートはターミナルで使用しないように設定してください。

  2. [cdsim.exe]をPATHの通ったディレクトリにインストールします。

  3. 定義ファイルとファイルの実体を用意します。

 (3) 接続方法

  1. ターゲットボックスのSCSIコネクタとPCのSCSIコネクタをSCSIケーブルで接続します。

  2. ワークステーション(SUN、HP)の場合には、RS-232CコネクタとワークステーションのRS-232CコネクタをクロスのRS232Cケーブルで接続します。

 (4) 電源の投入
(ターゲット側)

  1. 電源を投入またはリセットします。

  2. BOOT ROMを実行します。

  3. SEGASATURNロゴが表示されます。

(PC側)

  1. SEGASATURNロゴが表示されてから、PCの電源を投入またはリセットします。

  2. [cdsim.exe]を実行します。

■ソフトウェアセットアップ

 ●インストールのしかた

  1. 「イントロダクションマニュアル」を参照してください。
      [MFCAT.EXE]は[SATURN¥SEGABIN¥BIN¥]ディレクトリに、[CDSIM.EXE]は[SATURN¥SEGABIN¥BINCD¥]ディレクトリにあります。

 ●設定のしかた
PATHの設定
 インストール先ディレクトリが、環境変数の[PATH]に設定されていない場合には、追加してください。

 ●起動と終了のしかた

MFCATの起動と終了
起動

  1. DOSプロンプトから、[mfcat.exe]を起動してください。

    c:¥>MFCAT[RET]
    

    次の表示が出ます。


    MFCAT ver 1.00 Copyright(c) 1995 SEGA
    usage:  mfcat [-oOUTFILE] -fFLIST
            mfcat [-oOUTFILE] file file2 ...
    

終了
自動的に終了します。

CDSIMの起動と終了

起動

  1. DOSプロンプトから、[cdsim.exe]を起動してください。

    c:¥>CDSIM[RET]
    

    次の表示が出ます。

     SUNの起動例 (PORT-A/SCSI ID 2を使用した場合)
      CDSIM -i/dev/ttya -o/dev/rsd2a (CR)

     HPの起動例 (PORT-0/SCSI ID 5を使用した場合)
      CDSIM i/dev/tty00 -o/dev/dsk/c201d5s0 (CR)


    CDSIM ver 1.00 Copyright(c) 1994 SEGA
    Check Syntax: CDSIM.DAT
    File Can't Open:CDSIM.DAT
    

終了
自動的にエラー終了します。
自動的に終了しない場合には、[ESC]キーを押すと終了します。
SUN、HPの場合には[CTRL]+[C]を押すと終了します。

 ●インストールの確認
正しくインストールされたことを確認するために、必要な設定を行ってからソフトウェアを起動し、コピーライト表示を確認後、終了してください。


■  | 進む
PROGRAMMER'S GUIDE簡易CDシュミレータ
Copyright SEGA ENTERPRISES, LTD., 1997