3.コマンドの説明

■MFCAT

●メモリファイル結合ツール　MFCAT

　書　式

MFCAT [-o<OUTFILE>] -f<FLIST>
または
MFCAT [-o<OUTFILE>] <file1> <file2> ...

　オプション

-o<OUTFILE>

出力ファイル名を[<OUTFILE>]に指定します。省略した場合は[MFCAT.OUT]に出力されます。

-f<FLIST>

入力ファイル名をコマンドパラメータからではなく、一覧ファイル[]から取得します。一覧ファイルには、１行に１ファイル名を記述します。どの行にもファイル名以外の文字を含めてはいけません。

<file1> <file2> ...

入力ファイル名の並び。

　出　力

メモリファイルが出力される。

　機　能

複数のファイルを結合し、CDライブラリ/ファイルシステムでアクセス可能なメモリファイルを作成します。このとき、各ファイルの先頭にディレクトリ情報(ファイル名、サイズ等)を含むヘッダを付加します。
ファイルシステムでは、このヘッダを先頭から順次たぐることで、各ファイルのデータにアクセスできます。

　備　考

入力ファイルは指定された順に結合されます。
ファイル名は小文字から大文字に変換されます。
入力ファイル名に対してワイルドカードの展開は行いません。

　使用例

1. [AFILE.DAT][BFILE.DAT]から[MFCAT.OUT]を生成する。

   C:¥>MFCAT AFILE.DAT BFILE.DAT[RET]
       ‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾
   

2. [FILE.LST]で指定されたファイルから[TEST.ROM]を生成する。

   C:¥>MFCAT -oTEST.ROM -fFILE.LST[RET]
       ‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾
   

■CDSIM

●CDシミュレータ　CDSIM

　書　式

CDSIM [-f]
CDSIM -i<tty_dev_name> -o<SCSI_dev_name>[-f<FILE_NAME>]

　オプション

-f<FILE_NAME>

CDファイル名とDOSファイル名の定義ファイル名

　機　能

起動後はターゲットボックスのSCSIドライバに対してCD-ROMデータに関する要求をポーリングします。
要求があればその要求に対する応答処理を実行します。

　終了方法

終了させる時は[ESC]キーを押下してください。
ワークステーション版は[CTRL]＋[C]を押してください。

　使用例

[CDSIM.DAT]を定義ファイルとして立ち上げる。

C:¥>CDSIM -fCDSIM.DAT[RET]
    ‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾

SUNの起動例(PORT-A/SCSI ID 2を使用した場合)

CD SIM -i/dev/ttya -o/dev/rsd2a [RET]
‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾

HPの起動例(PORT-0/SCSI ID 5を使用した場合)

CD SIM -i/dev/tty00 -o/dev/dsk/d201d5s0 [RET]
‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾

　●CDファイル名とDOSファイル名の定義ファイルフォーマット

　書　式

<CDファイル名> <DOSファイル名> [;<コメント>][¥n]

<CDファイル名> <UNIXファイル名> [;<コメント>][¥n]

定義ファイルは、１行にCDファイル名とDOSファイル名の１対応を記述したテキストファイルです。ファイル名は、スペースかタブで区切り、セミコロン以降はコメントとなります。
先頭からファイル識別子0,1,2・・・と割り当てられます。

　備　考

文字数の制限

CDファイル名	:12文字以下
DOSファイル名	:64文字以下(パス名を含む)
１行の最大桁数	:128文字以下

＊ファイル名は8文字＋‘.’＋3文字のMS-DOSの形式とします。

　参考例

n個のファイルの定義

CDファイル名	DOSファイル名	;ファイル識別子０[¥n]
CDファイル名	DOSファイル名	;ファイル識別子１[¥n]
CDファイル名	DOSファイル名[¥n]
　　　・
　　　・
　　　・
CDファイル名　　DOSファイル名	；ファイル識別子n-1[¥n]
[EOF]