CDイメージの一部のISOファイルを指定されたDOSファイルに置き換え、CDイメージを更新します。ISOファイルは、ファイルインタリーブ、チャネルインターリーブされていても構いません。ディスク全体を生成し直すよりは短時間でエミュレーションを行えます。
CDイメージの一部のISOファイルを指定されたDOSファイルに置き換え、CDイメージはそのままの状態で、その変更された情報を作成します。ISOファイルは、ファイルインタリーブされていても構いませんが、チャネルインタリーブは変更の対象としません。更新部分だけをダイレクトDOSファイルアクセスでエミュレーションします。
VCDUTL | 実行ファイル名 |
TSTGAME | 変更の対象となるCDイメージを作成したプロジェクト名 |
ISO1FILE.DDD | 変更対象のDOSファイルを含むISOファイル名 |
DOSFILE.D01 | 変更対象のDOSファイル名 |
DOSFILE.D02 | 置き換えるDOSファイル名 |
「-f」オプションなしでコマンドを複数回実行する。
「-f」オプション付きで更新情報ファイル名を変えずにコマンドを複数回実行する。
; test1.scr ; Disc ".¥test1.dsk" Session SEMIXA LeadIn MODE1 EndLeadIn Track MODE1 Volume ISO9660 test1.pvd ;ISOファイル名ではない PrimaryVolume 0:02:16 EndPrimaryVolume EndVolume PostGap 75 EndTrack Track MODE1 PreGap 150 File ISOF_1.DAT;1 ;ISOファイル名 FileSource "pat_7.dat" EndFileSource ↓ EndFile このDOSファイルをpat_1.datと PostGap 75 置き換える。 EndTrack Track CDDA Pause 150 File CDDA1.DAT;1 ;ISOファイル名 FileSource "sound1.dat" EndFileSource ↓ EndFile このDOSファイルはCDDAなので現行の EndTrack VCDUTL.EXE Ver. 1.0では更新できま LeadOut CDDA せん。 Empty 300 EndLeadOut EndSession EndDisc
正:VCDUTL test1 ISOF1_1.DAT;1 pat_7.dat pat_1.dat 誤:VCDUTL test1 TEST1.PVD pat_7.dat pat_1.dat
*VCDUTL.EXEは、ボリュームディスクリプタセット(test1.pvd)を直接更新するものではありません。
この結果、pat_1.datのファイルサイズがpat_7.datと同じか小さい場合、ディスクイメージのpat_7.datの部分がpat_1.datに置き換えられます。
ひきつづきエミュレーションを実行する場合
VCDEMU△test1
と入力し、リアルタイムモードのエミュレーションを行います。
VCDUTL△test1△ISOF1_1.DAT;1△pat_7.dat△pat_1.dat△-f△test1.pat
この結果、更新情報ファイル(test1.pat)が作成されます。
ひきつづきエミュレーションを実行する場合、- uオプションを付けてVCDエミュレータを起動します。
VCDEMU△test1△-u△test1.pat
と入力すると、ダイレクトDOSアクセスモードのエミュレーションを行います。
単に
VCDEMU△test1
と入力すると、既作成のディスクイメージtest1.dskを使用するリアルタイムモードのエミュレーションを実行してしまいますのでご注意ください。