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PROGRAMMER'S GUIDECDビルダスクリプト文法
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CDビルダスクリプト文法マニュアル

1.はじめに


 本書は、セガサターン向けCDビルダ「XBLD」のスクリプト構文の外部仕様を記述したものです。
 本スクリプトは以下の規格に準拠しています。記述情報の詳細な内容については各規格を参照してください。

物理フォーマット
……CD規格(RED BOOK、YELLOW BOOK)、CD-ROM XA規格
論理フォーマット
……ISO9660規格、CD-ROM XA規格
MPEGフォーマット
……ISO11172規格
サターンフォーマット
……セガサターンDISCフォーマット規格仕様書

1.1 特徴

 セガサターンのディスクフォーマットに対応して、以下の特徴があります。

 (1)物理フォーマット
 CD-ROM規格およびCD-ROM XA規格に対応しています。
 CD-ROM XA規格は「SEMIXA」と呼ばれる形式に対応します。
(SEMIXA形式では第1トラックがMODE1、第2トラック以降からMODE2となります。)

 (2)論理ファイルフォーマット
 ISO9660規格に準拠し、さらにCD-ROM XA規格での拡張に対応しています。

 (3)インタリーブ対応
 ファイル番号やチャネル番号に対応した多様なインタリーブ構造を記述できます。

 (4)MPEG対応
 ISO11172規格に準じたMPEGシステムレイヤストリームやMPEGビデオ、MPEGオーディオのストリームに対応しています。

1.2 基本事項

 (1) コマンド行形式
スクリプトはCD上のデータ配置を指定するコマンド行の集まりです。
 コマンド行はキーワードとそれに続く0個以上のパラメータから構成されます。
 キーワードやパラメータは1個以上の空白文字(スペースまたはタブ)で区切られます。
 また、キーワードは大文字、小文字の区別はありません。

┌───────────────────────────┐ │キーワード パラメータ1 パラメータ2 …      │ └───────────────────────────┘

 (2)コメント
セミコロン(;)から行末まではコメントとして扱います。
 ただし、ISOファイル名のバージョン番号に先行するセミコロンと区別するため、1文字以上の空白文字を置くものとします。(行頭のセミコロンを除く)

 《 例 》
File   SAMPLE;1  
←「1」はファイルバージョン番号として解釈されます。
File   SAMPLE ;1 
←「1」はコメントとして解釈されます。

1.3 用語の定義

 本書で使用する用語を以下に示します。

ISOファイル
ISO9660ディスクイメージ上のファイル

DOSファイル
ビルドに使用されるDOS上のファイル

ファイルソース
ISOファイルの入力元となるDOSファイル

ファイル属性
ディスクイメージ上のファイルの属性

ディレクトリ属性
ディレクトリレコードに記録されるファイルまたはディレディレクトリの属性

ソース属性
ファイルソースの属性

エクステント
ディスク上の連続したセクタの範囲を示す。
複数ファイルがインタリーブされて構成されるセクタ並びのこと。

ヌルデータ
バイナリゼロ(00H)で構成されるデータ。

エンプティセクタ
ユーザデータ領域がヌルデータで構成されるセクタ。

ボリューム記述子トラック
セッションの先頭トラック。通常のファイル本体に加えてボリューム記述子、パステーブル、ディレクトリレコード等のファイル論理構造が記録される。

日付時刻
DD/MM/YYYY hh:mm:ss:cc:gg の形式で記述します。

DD/MM/YYYY      
…日/月/年
hh:mm:ss:cc:gg 
…時:分:秒:100分の1秒:GMT時差

GMT時差はグリニッチ標準時との時差(15分単位)。
日本国内では36となります。

相対時間
ファイルやエクステントの配置位置を示します。
セッション、エクステント、ファイル等の先頭からの位置をFADまたは時間の形式で記述します。

セクタ数 …FAD形式
mm:ss:ff …時間形式(mm:分、ss:秒、ff:フレーム)

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PROGRAMMER'S GUIDECDビルダスクリプト文法
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