English
PROGRAMMER'S GUIDEMPEGライブラリ
戻る進む
MPEGライブラリ/12.関数詳細-4

12.4 表示の制御





Title

関数仕様

Function

MPEGウィンドウの生成

Function Name

MPG_WnCreate

No

4.1

 書 式
MpgWn MPG_WnCreate(Uint32 dzx, Uint32 dzy, Uint32 dsx, Uint32 dsy)
 入 力
dzx
:ディスプレイウィンドウの表示基準位置(X座標)
dzy
:ディスプレイウィンドウの表示基準位置(Y座標)
dsx
:ディスプレイウィンドウの大きさ   (X方向)
dsy
:ディスプレイウィンドウの大きさ   (Y方向)
 出 力
なし
 関数値
MPEGウィンドウ
 機 能
MPEGハンドルによって展開される画像データを出力するためのMPEGウィンドウを生成します。MPEGウィンドウの生成に失敗するとNULLを返します。各パラメータの設定値は以下のとおりです。

パラメータ
通常解像度
高精細解像度
意 味
設定関数
dzx0〜3510〜703ディスプレイウィンドウの表示基準位置MPG_WnSetloc
dzy0〜2390〜479
dzx0〜3520〜704ディスプレイウィンドウの表示サイズMPG_WnSetSize
dzy0〜2400〜480

また、ウィンドウのその他のパラメータに関しては、以下の値がデフォルト値として設定されます。
パラメータ
通常解像度
意 味
設定関数
dlxディスプレイウィンドウの
表示相対位置
MPG_WnSetDispOfst
dly
frx等倍(1.0)フレームバッファウィンドウの
倍率
MPG_WnSetDispRatio
fry等倍(1.0)
fzxdzxに等しいフレームバッファウィンドウの
ズームポイント
MPG_WnSetFrmLoc
fzydzyに等しい
上記各パラメータの意味は「5.1 MPEGウィンドウの制御」を参照してください。



Title

関数仕様

Function

MPEGウィンドウの消去

Function Name

MPG_WnDestroy

No

4.2

 書 式
void MPG_WnDestroy(MpgWn mpgwn)
 入 力
mpgwn:MPEGウィンドウ
 出 力
なし
 関数値
なし
 機 能
MPEGウィンドウを消去します。実際の表示画面の消去も行います。



Title

関数仕様

Function

MPEGウィンドウの出力モードの設定

Function Name

MPG_WnSetOutputMode

No

4.3

 書 式
void MPG_WnSetOutputMode(MpgWn mpgwn, Sint32 omode, void *buf)
 入 力
mpgwn
:MPEGウィンドウ
omode
:出力モード(MPG_NOCHG:変更しない)
buf  
:転送領域 (MPG_NOCHG:変更しない)
 出 力
なし
 関数値
なし
 機 能
MPEGウィンドウの出力方法を設定します。
(1)出力モード
・MPG_OMODE_DRCT
:VDP2への直接出力
・MPG_OMODE_HOST
:ホスト領域への転送による出力
ホスト転送力モードを指定した場合は、MPG_WnTrans関数を実行するとbufの領域に転送されます。転送関数を登録しない場合、bufにはBバス上の領域を指定しなければなりません。 詳細は、「4.7 ユーザ転送関数の登録」を参照してください。



Title

関数仕様

Function

表示・非表示の設定

Function Name

MPG_WnDisp

No

4.4

 書 式
void MPG_WnDisp(MpgWn mpgwn, Bool dsw)
 入 力
mpgwn
:MPEGウィンドウ
dsw  
:表示スイッチ (ON/OFF)
 出 力
なし
 関数値
なし
 機 能
MPEGウィンドウを表示するか否かを設定します。VDP2への直接出力とホストへの転送は同時にはできません。VDP2への出力ウィンドウが優先されるので、VDP2への出力ウィンドウが表示中のときは、ホスト転送による出力ウィンドウは表示されません。
 備 考
(a)VDP2出力ウィンドウを2つ以上ONにしてはいけません。



Title

関数仕様

Function

表示基準位置の変更

Function Name

MPG_WnSetLoc

No

4.5

 書 式
void MPG_WnSetLoc(MpgWn mpgwn, Uint32 dzx, Uint32 dzy)
 入 力
mpgwn
:MPEGウィンドウ
dzx  
:表示基準位置のX座標(画素単位)
dzy  
:表示基準位置のY座標(画素単位)
 出 力
なし
 関数値
なし
 機 能
ディスプレイウィンドウの表示基準位置を設定します。ウィンドウが表示中の場合は、即座に表示位置が変更されます。詳細は、「5. MPEGウィンドウ」を参照してください。



Title

関数仕様

Function

表示サイズの変更

Function Name

MPG_WnSetSize

No

4.6

 書 式
void MPG_WnSetSize(MpgWn mpgwn, Uint32 dsx, Uint32 dsy)
 入 力
mpgwn
:MPEGウィンドウ
dsx  
:X方向の大きさ(画素単位)
dsy 
:Y方向の大きさ(画素単位)
 出 力
なし
 関数値
なし
 機 能
ディスプレイウィンドウの大きさを設定します。ウィンドウが表示中の場合は、即座に表示サイズが変更されます。 詳細は「5. MPEGウィンドウ」を参照してください。



Title

関数仕様

Function

表示相対位置の設定

Function Name

MPG_WnSetDispOfst

No

4.7

 書 式
void MPG_WnSetDispOfst(MpgWn mpgwn, Sint32 dlx, Sint32 dly)
 入 力
mpgwn
:MPEGウィンドウ
dlx  
:X方向の表示相対位置(画素単位)
dly  
:Y方向の表示相対位置(画素単位)
 出 力
なし
 関数値
なし
 機 能
ディスプレイウィンドウの表示相対位置を設定します。 詳細は「5. MPEGウィンドウ」を参照してください。



Title

関数仕様

Function

倍率の設定

Function Name

MPG_WnSetDispRatio

No

4.8

 書 式
void MPG_WnSetDispRatio(MpgWn mpgwn, Uint32 x_rat, Uint32 y_rat)
 入 力
mpgwn
:MPEGウィンドウ
x_rat
:X方向の倍率 (固定小数点形式)
y_rat
:Y方向の倍率 (固定小数点形式)
 出 力
なし
 関数値
なし
 機 能
フレームバッファウィンドウのディスプレイウィンドウに対する倍率を設定します。この値を徐々に変化させるとズームイン/ズームアウトができます。実際の倍率は以下の式によって計算します。(1000を1.0とする固定小数点形式)
・X方向(frx)
:x_rat/1000
・Y方向(fry)
:y_rat/1000
 詳細は「5. MPEGウィンドウ」を参照してください。



Title

関数仕様

Function

フレームウィンドウの位置の設定

Function Name

MPG_WnSetFrmLoc

No

4.9

 書 式
void MPG_WnSetFrmLoc(MpgWn mpgwn, Uint32 fzx, Uint32 fzy)
 入 力
mpgwn
:MPEGウィンドウ
fzx  
:フレームバッファ内のX座標(画素単位)
fzy  
:フレームバッファ内のY座標(画素単位)
 出 力
なし
 関数値
なし
 機 能
フレームウィンドウの位置を指定します。ディスプレイウィンドウ内の表示基準位置が、この関数によって指定される位置に対応します。
 詳細は「5. MPEGウィンドウ」を参照してください。



Title

関数仕様

Function

ホスト領域への転送

Function Name

MPG_WnTrans

No

4.10

 書 式
Sint32 MPG_WnTrans(MpgWn mpgwn)
 入 力
mpgwn:MPEGウィンドウ
 出 力
なし
 関数値
エラーコード
 機 能
転送関数を呼び出して、ホスト領域への転送を行います。ウィンドウの出力モードは、ホスト転送出力モードになっていなければなりません。 詳細は、「4.7 ユーザ転送関数の登録」を参照してください。
 備 考
(a)出力モードと転送領域を設定するには、MPG_WnSetOutputMode関数を使用します。
(b)転送関数を登録するには、MPG_WnEntryTrFunc関数を使用します。



Title

関数仕様

Function

ボーダカラーの設定

Function Name

MPG_WnSetBcolor

No

4.11

 書 式
void MPG_WnSetBcolor(MpgWn mpgwn, Uint16 clr)
 入 力
mpgwn
:MPEGウィンドウ
clr  
:ボーダカラー
 出 力
なし
 関数値
なし
 機 能
ボーダカラーを設定します。



Title

関数仕様

Function

YC倍率の設定

Function Name

MPG_WnSetYcRatio

No

4.12

 書 式
void MPG_WnSetYcRatio(MpgWn mpgwn, Uint32 y_rat, Uint32 c_rat)
 入 力
mpgwn
:MPEGウィンドウ
y_rat
:輝度信号の倍率
c_rat
:色差信号の倍率
 出 力
なし
 関数値
なし
 機 能
輝度信号と色差信号の倍率を設定します。フェードイン/フェードアウトに利用できます。また、c_rat を 0 にすると、モノクロの映像になります。y_rat, c_rat は、それぞれ16段階(0〜15)です。



Title

関数仕様

Function

補間モードの設定

Function Name

MPG_WnSetIntpol

No

4.13

 書 式
void MPG_WnSetIntpol(MpgWn mpgwn,Bool sw_yh, Bool sw_yv, Bool sw_ch, Bool sw_cv)
 入 力
mpgwn
:MPEGウィンドウ
sw_yh
:輝度の水平方向の補間スイッチ (ON/OFF)
sw_yv
:輝度の垂直方向の補間スイッチ (ON/OFF)
sw_ch
:色差の水平方向の補間スイッチ (ON/OFF)
sw_cv
:色差の垂直方向の補間スイッチ (ON/OFF)
 出 力
なし
 関数値
なし
 機 能
輝度信号と色差信号の補間を行うか否かを設定します。



Title

関数仕様

Function

モザイクの設定

Function Name

MPG_WnSetMozaic

No

4.14

 書 式
void MPG_WnSetMozaic(MpgWn mpgwn, Sint32 moz_h, Sint32 moz_v)
 入 力
mpgwn   
:MPEGウィンドウ
moz_h(n)
:水平方向のモザイクの割合(2のn乗倍)
moz_v(n)
:垂直方向のモザイクの割合(2のn乗倍)
 出 力
なし
 関数値
なし
 機 能
モザイクの割合を0から10の間で設定します。
  例
/* 水平方向を16(2の4乗)倍、垂直方向を64(2の6乗)倍に設定 */
MPG_WnSetMozaic(mpgwn, 4, 6);



Title

関数仕様

Function

ぼかしの設定

Function Name

MPG_WnSetSoft

No

4.15

 書 式
void MPG_WnSetSoft(MpgWn mpgwn, Bool sof_h, Bool sof_v)
 入 力
mpgwn
:MPEGウィンドウ
sof_h
:水平方向のぼかしスイッチ(ON:ぼかしをかける、OFF:かけない)
sof_v
:垂直方向のぼかしスイッチ(ON:ぼかしをかける、OFF:かけない)
 出 力
なし
 関数値
なし
 機 能
ぼかしをかけるか否かを設定します。



Title

関数仕様

Function

ルミネッセンスキーの設定

Function Name

MPG_WnSetLumiKey

No

4.16

 書 式
void MPG_WnSetLumiKey(MpgWn mpgwn, Sint32 y_lvl, Bool bdr)
 入 力
mpgwn
:MPEGウィンドウ
y_lvl
:輝度信号のレベル(0:通常、1:64、2:96、3:128)
bdr  
:透明領域を拡大するか否か(ON:拡大、OFF:通常)
 出 力
なし
 関数値
なし
 機 能
ルミネッセンスキー処理を行うか否かを設定します。ルミネッセンスキー処理とは、y_lvl 以下の輝度の画素を透明にする処理です。bdrの指定によって透明領域を拡大するか否かを指定できます。



Title

関数仕様

Function

転送関数の登録

Function Name

MPG_WnEntryTrFunc

No

4.17

 書 式
void  MPG_WnEntryTrFunc(MpgWn mpgwn, MpgTrFunc trfunc)
 入 力
mpgwn 
:MPEGウィンドウ
trfunc
:転送関数(NULL:デフォルトの転送関数に戻す)
 出 力
なし
 関数値
なし
 機 能
ホスト領域への転送を行う関数を登録します。登録した転送関数は、MPG_WnTrans関数の実行時にMPEGライブラリから呼び出されます。trfuncにNULLを指定すると、デフォルトの転送関数(SCUによるB-Bus上のDMA転送関数)が登録されます。 詳細は「4.7 ユーザ転送関数の登録」を参照してください。
  例
MPG_WnEntryTrFunc(mpgwn, trfunc);
/* 転送関数 */
void trFunc(void *dst, void *src, Sint32 nbyte)
{
/* 転送処理 */
・・・
}

戻る進む
PROGRAMMER'S GUIDEMPEGライブラリ
Copyright SEGA ENTERPRISES, LTD., 1997