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PROGRAMMER'S GUIDEMPEGライブラリ
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MPEGライブラリ

付録A

A.1 補足説明


 マニュアル本文への追加事項です。


1.使用上の注意

 (1)MPCMフラグの状態
 本ライブラリの関数を呼ぶときには、MPCMフラグがONの状態で呼ぶようにしてください。

 (2)MPSTフラグの使用制限
 アプリケーションでMPSTフラグのクリア、またはMPEG割り込みマスクの設定を行った場合、以下の関数の動作は保証されません。

 (3)ディスプレイウィンドウオフセットの変更方法
 アプリケーションでディスプレイウィンドウオフセットを変更する場合は、CD通信インタフェースのCDC_MpSetWinDofs関数を使用してください。

 (4)ホスト転送モードにおけるデフォルトの転送関数の使用制限
 デフォルトの転送関数を使用する場合、MPEGライブラリはDMAライブラリを用いてSCU-DMAを起動します。使用するレベルは0です。
 そのため、次のようにINT_ChgMsk関数を実行してレベル0-DMA割り込みを許可しておく必要があります。
(詳細はDMA/割り込み関連のドキュメントを参照してください。)

/* SCU-DMA0終了割り込みを許可する */
INT_ChgMsk(INT_MSK_DMA0, INT_MSK_NULL);

 本処理はファイルシステムライブラリ(Ver.1.11以降)のGFS_Init関数内で実行されていますので、通常はアプリケーションで実行する必要はありません。

 (5)SCU-DMA使用時の注意
 SCU-DMA転送中はA-Busアクセス禁止のため、全てのMPEGライブラリ関数の使用を禁止します。デフォルトの転送関数もSCU-DMAを使用しますので、注意が必要です。

 (6)割り込みでの関数呼び出し
 割り込み処理内では、MPG_CaptStat以外のMPEGライブラリ関数の使用を禁止します。


2. MPEGオーディオの出力設定方法

 MPEGオーディオを再生して実際に音声を出力するには、SCSPに対して、CD-DAの場合と同じ設定をする必要があります。
 ハードウェア的には、MPEGオーディオのデコード結果は、CD-DAと同じ信号となって出力されます。

 (1)SCSPの設定
 SCSPの設定には、以下の3方法があります。

  1. ハードウェア(SCSP)に対して直接設定する。

    /*  SCSPの設定  */
    *((Uint16 *)0x25b00216) = 0x00ff;
    *((Uint16 *)0x25b00236) = 0x00ef;
    *((Uint16 *)0x25b00400) = 0x000f;
    

  2. サウンドI/Fライブラリを使用して設定する。

    /*  SND I/F 関数による設定  */
    /*  注意:実際には、ループ回数の上限を決めること */
    while (SND_SetCdDaLev(6, 6) == SND_RET_NSET);
    while (SND_SetCdDaPan(-15, 15) == SND_RET_NSET);
    while (SND_SetTlVl(15) == SND_RET_NSET);
    

 (2)送出レベル
 送出レベルについては下記技術情報を参照してください。

 参 考
SEGASATURN Developer's Information STN-29
CD-DAボリュームの設定に関して


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Copyright SEGA ENTERPRISES, LTD., 1997