SBL(Software Library)は、従来からお使いいただいてきた、日立製のCコンパイラ・SH Cをベースとして開発されてきたものです。
特徴としては、ハードウェア寄りのライブラリセットであり、各種デバイスを直接アクセスし極限までの高速化をユーザ側で実現することが可能です。
又、ほとんどのライブラリソースを公開しているため、ユーザの要求に合わせて自由にカスタマイズする事が可能です。
現在、SBLはgccコンパイラに対応し、後述するSGLの一部の機能を取り込んだものになっています。
(但し、SBLにバンドルされているSGLは、古いものであるため、今後のSGLに追加される機能が必ずしもSBLで使えるという訳ではありません。)
このライブラリの本来の趣旨は、セガサターンをハードウェアレベルでどのように扱ったら良いかというサンプルとしての位置付けです。
SGL(Sega 3D Game Library)は、3次元表示を行うゲーム開発に特化したもので、OpenGLライクなインターフェースを持っています。
各種の強力な処理をハードウェアレベルの細かい操作を意識せず使用する事が可能となります。
これに伴い、処理系をGNU ベースへ移行し、SH2のコードを出力するgccクロスコンパイラを用意しています。
となります。
出力フォーマットとして指定できるものに、binary、srec、sh-coffなどがあります。
(但し、バイナリファイルをcoff等のシンボルつきオブジェクトファイルに変換は出来ません。この場合SGIであればこちらの提供しているbin2coffというツールを使って出力する事が可能です。)
これらの事はもちろんPAL→NTSCの場合にもいえることですが。
出来れば処理のきついPALから、NTSCに移植するように心がければ、プログラマの負担は大部解消しますが、それよりは事前にNTSCとPALの両方を予め意識しておいた方がいいかも知れません。
もし古いバージョンでしたら、ソフィアシステムズ様よりご購入の方は同社へ、それ以外からのご購入分についてはヤマハへ直接ご相談ください。