English
FAQ開発環境
戻る|   ■
FAQ/開発環境

その他


SBLとSGLとは?

Q)
セガサターンの開発システムにはSBLとSGLがありますが、これらはどのように違うのでしょうか?

A)
セガサターン用のソフトウェアを開発する環境としては大別して2つがあります。

SBL(Software Library)は、従来からお使いいただいてきた、日立製のCコンパイラ・SH Cをベースとして開発されてきたものです。
特徴としては、ハードウェア寄りのライブラリセットであり、各種デバイスを直接アクセスし極限までの高速化をユーザ側で実現することが可能です。
又、ほとんどのライブラリソースを公開しているため、ユーザの要求に合わせて自由にカスタマイズする事が可能です。
現在、SBLはgccコンパイラに対応し、後述するSGLの一部の機能を取り込んだものになっています。
(但し、SBLにバンドルされているSGLは、古いものであるため、今後のSGLに追加される機能が必ずしもSBLで使えるという訳ではありません。)
このライブラリの本来の趣旨は、セガサターンをハードウェアレベルでどのように扱ったら良いかというサンプルとしての位置付けです。

SGL(Sega 3D Game Library)は、3次元表示を行うゲーム開発に特化したもので、OpenGLライクなインターフェースを持っています。
各種の強力な処理をハードウェアレベルの細かい操作を意識せず使用する事が可能となります。
これに伴い、処理系をGNU ベースへ移行し、SH2のコードを出力するgccクロスコンパイラを用意しています。


bin←→S28のコンバータについて。

Q)
BIN->S28、S28->BINのコンバータはありませんか?

A)
COFF、S28、BINの相互コンバータとしては、こちらから提供している、objcopy(SGI版だとsh-objcopy)というものがあります。
書式は、

 objcopy(sh-objcopy) -O 出力フォーマット 入力ファイル名 出力ファイル名

となります。
出力フォーマットとして指定できるものに、binary、srec、sh-coffなどがあります。
(但し、バイナリファイルをcoff等のシンボルつきオブジェクトファイルに変換は出来ません。この場合SGIであればこちらの提供しているbin2coffというツールを使って出力する事が可能です。)


Sフォーマットの仕様を教えて。

Q)
Sフォーマットの仕様をおしえてください。

A)
Sフォーマットの仕様はHシリーズリンケージエディタマニュアルの90ページ以降に書かれています。


開発機材用のPCはどれがお勧め?

Q)
自社で購入したマシンを、ICEとつなぐ場合と、VCDマシンとしてつなぐ場合の両方を考えています。
一部の機種では正常に使用できないことがあるようなので、動作を確認したとか、そのような報告があれば教えて頂きたいと思います。

A)

1) ICE用のマシンとして使う場合。
基本的には全ての機種で動作します。
(但し、これまで発売された全ての互換機をテストするというのは事実上不可能ですので全ての機種で動作すると断言することは出来ませんが、ICEが動作しないというPCの症例はほとんど報告されていません。)

2) バーチャルCD用のマシンとして利用される場合
バーチャルCDは、亜土電子工業から売られているVCD対応機種以外でのご使用はおやめください。
というのもバーチャルCD用のマシンはシビアなアクセスタイミングを必要とするため、こちらの推奨するマシンと若干型番が違うだけでも動作するとは限りません。
(ただこれについても全ての互換機についてテストしているわけではありませんので、推奨機種以外全く動作しないとも言い切れないのですが、現状ではこちらの推奨している機種以外のものを使用されている場合、サポートはいたしかねます。)


addcdwが動作しない。

Q)
addcdw.exeを使用しようとしているのですが、うまく動きません。
具体的には、

 -master=xxx

という指定を行ったときに、

 (0):原因不明のエラーが発生しました[fe81]

と表示されて、書き込みにいってくれません。(ただし、-tをつけての動作しかチェックしていません)
-debugの動作はするようです。(こちらも-tをつけての動作チェックのみです)
segacdw.exeは動作する環境ですので、ハードウェアには問題がないと思われます。
何か動作不良の原因となることに心当たりがあればお教え頂きたいと思います。

A)
PCを起動する際にSCSIデバイスのチェックが入りますがこの時、CDライタの型番やファームウェアのバージョンが表示されます。
この時表示されるファームウェアのバージョンが1.07より古いバージョンでは正しく動作しません。


ライトワンスCDのコピーがしたい。

Q)
ライトワンスしたCD-Rをコピーする方法はありますか?
CDDAのデータもコピー出来るようなソフトがあれば教えてください。

A)
ありません。ディスクイメージを作ってもう一度焼くか、CDのデュプリケータというハードウェアを使うかする以外にはありません。


NTSCからPALに移植する時の注意点は?

Q)
PAL変換に必要なツールの設定、ソフトの変更点、注意点を教えてください。

A)
NTSCとPALの最大の違いは垂直同期時間が1/60秒(NTSC)と1/50秒(PAL)ということになります。

この際、V-BLANK(NTSC)を基準として動いているゲームプログラムなどでは、ゲームの進行速度が5/6になり遅くなります。
又、垂直同期時間が変わる事でドットのアスペクト比が変わります。(画面の上下方向にがつぶれたように見える)
これらの事からNTSC→PALの変換の際の注意事項は、

また、CinepakやTrueMotion等のムービー再生に関しては、時間情報を併せ持っているため、テンポに関する修正はする必要はありません。
ただしアスペクト比が変わるため、画像がつぶれないような処理(例えばVDP2で再生してVDP2の拡縮機能を使うとか)を施す必要があります。

これらの事はもちろんPAL→NTSCの場合にもいえることですが。
出来れば処理のきついPALから、NTSCに移植するように心がければ、プログラマの負担は大部解消しますが、それよりは事前にNTSCとPALの両方を予め意識しておいた方がいいかも知れません。


ヤマハ製ライタでCDを作成すると、CDDAのトラック間にノイズが混入する。

Q)
ヤマハ製ライタ(CDW-100E)でライトワンスディスクを作成すると、CDDAのトラック間にノイズが混入してしまうのですが。

A)
CDE-100のファームウェアのバージョンが1.07より古いものでこのような症状が発生するという報告があります。
バージョンの確認は、SCSIアダプタがInquiryを読み出しベンダーの表示を行いますが、その部分で確認できます。
メーカー名、型名、リビジョンなどが現れますから、その末尾に現れる数字がバージョンです。

もし古いバージョンでしたら、ソフィアシステムズ様よりご購入の方は同社へ、それ以外からのご購入分についてはヤマハへ直接ご相談ください。


戻る|   ■
FAQ開発環境
Copyright SEGA ENTERPRISES, LTD,. 1997