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HARDWARE ManualSMPCユーザーズマニュアル
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SMPCユーザーズマニュアル

第3章 ペリフェラルコントロール


■3.1 ペリフェラルコントロールモード

 SH-2は、SMPCを介してペリフェラルをコントロールすることができます。 ペリフェラルコントロール方式には、以下の2つの方式があります。

(1)SMPCコントロールモード
(2)SH-2ダイレクトモード

◆SMPCコントロールモード

●ブロック図

 図3.1にSMPCコントロールモードのブロック図を示します。SMPCコントロールモードは、 SH-2インタフェースレジスタのIREGにコマンドパラメータを設定しINTBACKコマンドを発行することにより、 起動されます。ペリフェラルデータの収集結果を、リザルトパラメータとして、OREGに出力します。

図3.1 SMPCコントロールモードのブロック図

●特長

 アプリケーション内で、ペリフェラルをアクセスするためのオーバーヘッドを最小限にしたい ときに有効な手段です。

●SMPCコントロールモードを使用するための設定

 図3.2に、SMPCコントロールモードを使用するための設定例を示します。
 図3.2は、ポート1への設定例を示しています。なお、モード設定は、各々のポートに対して独立に設定できます。

図3.2 SMPCコントロールモードの設定例

●パワーON時のパラレルI/Oレジスタのデフォルト値

 パワーON時のパラレルI/Oレジスタは表3.1に示すデフォルト値に設定されます。

表3.1 パワーON時のパラレルI/Oレジスタデフォルト値
レジスタ名
設定値
内   容
IOSEL1/2
0H
SMPCコントロールモード
EXL1/2
0H
PAD割り込み、VDP2外部ラッチディセーブル
DDR1/2
00H
全ビット入力

●SMPCコントロールモードの使用方法

 INTBACKコマンドを使用しペリフェラルデータを取得する際、収集したペリフェラルデータはリザルトパラメータとしてOREGに出力されます。 しかし、ペリフェラルデータは、OREGの容量よりも多いことが考えられます。そこでSMPCコントロールモードでは、OREGがフルになる度にペリフェラルデータ収集を中断します。 OREGがペリフェラルデータでフルになるとSMPCはSMPC割り込みを発生し、SH-2にペリフェラルデータの取得を要求します。
 また、収集すべきペリフェラルデータが残っている時にはステータスレジスタに残りデータ有りを表示します。 SH-2が、ペリフェラルデータを取得した後、SMPCへコンティニューを要求することで、SMPCはペリフェラルデータ収集を再開します。 また、残りペリフェラルデータが不要なときは、ブレイク要求によりペリフェラルデータ収集を終了することもできます。 以上のシーケンスを図3.3および図3.4に示します。

・コンティニュー要求
 SH-2からSMPCへのコンティニューは、IREG0のビット7を反転させることで要求できます。

・ブレイク要求
 SH-2からSMPCへのブレイクは、IREG0のビット6に"1"を書き込むことにより要求できます。

・コンティニュー、ブレイク要求での注意点
 コンティニューおよびブレイクを要求するときには、表3.2に示した条件に注意してください。

表3.2 コンティニュー及びブレイクの発行条件
発行する要求
受付条件
SMPC動作
コンティ
ニュー
ブレイク
×
×
保留
要求待ち
×
ブレイク
ペリフェラルデータ収集中断、INTBACKコマンドを終了
×
コンティニュー
続きのペリフェラルデータ収集
禁止
保証なし

・ペリフェラルデータを取得するINTBACKコマンドの終了条件
 ペリフェラルデータを取得するINTBACKコマンドは、以下の条件で終了します。

(1)ペリフェラルデータ収集を全て完了したとき
(2)V-BLANK-INまでにペリフェラルデータ収集を完了できなかったとき(タイムオーバー)
(3)SH-2からのブレイク要求によりペリフェラルデータ収集を終了したとき

図3.3 全ペリフェラルデータ取得シーケンス

図3.4 ブレイク要求によるペリフェラルデータ取得キャンセルシーケンス


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