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HARDWARE ManualVDP1ユーザーズマニュアル
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VDP1ユーザーズマニュアル/第1章 VDP1の機能

 ●カラー

 カラーに関する機能および特殊機能は次のとおりです。

 フレームバッファに描画される(書き込まれる)ピクセルのカラーの表現方法には、カラーバンク方式とRGBコード方式があります。 カラーバンク方式では1キャラクタ内で16、64、128、256色が表現でき、RGBコード方式では1キャラクタ内で32768色が表現できます。

 ◆カラーバンク方式
 カラーバンク方式は、16、64、128、256色のパレットコードにカラーバンクを組み合わせて、 VDP2のカラーRAMに格納したカラーを参照します。16色のときキャラクタパターンのピクセルデータは4bitでパレットコードを表し、上位12bitがカラーバンクから付加されて16bitデータがフレームバッファに書き込まれます。 8bit/pixelのときは下位8bitが書き込まれます。64、128、256色の場合はキャラクタパターンは8bit/pixelで、64、128、256色のときはそれぞれ下位6、7、8bitが有効となります。カラーバンクの上位10、9、8bitが付加されます。
 カラーバンク方式で書き込まれたデータは、VDP2側で以下の機能ビットに分けられて処理されます。詳細についてはVDP2マニュアル/を参照してください。

図1.10 カラーバンク方式のビット構成

MSB                    LSB
┌──┬──┬──────┬───────────┐
│  │  │カラーバンク│  パレットコード  │
└──┴──┴──────┴───────────┘
 │  │                     
 │  └→プライオリティー            
 ↓                        
 色演算                      

 ◆RGBコード方式
 RGBコード方式はRGB(赤、緑、青)のそれぞれ5ビットの輝度でカラーを表します。RGBそれぞれの輝度は、00H〜1FHで表し、00Hに近づくほど暗く、1FHに近づくほど明るくなります。RGBコードで表現できる色は32768色あります。 RGBコードは16ビットデータで、その最上位ビット(MSB)は1です。

 ◆パーツのカラー
 スプライトは、カラーバンク方式、カラールックアップテーブル方式、またはRGBコード方式でカラーを設定します。ポリゴン、ポリライン、ラインのノンテクスチャは、ノンテクスチャカラーを設定します。1パーツごとに設定します。

 ◆カラールックアップテーブル
 カラールックアップテーブルは、キャラクタパターンの4bitデータを16色のカラールックアップテーブルを参照し、16bitのデータに交換するものです。
 テーブル上の16bitのデータがそのままフレームバッファに書き込まれますので、テクスチャデータとしてはカラーバンクコード、RGBコードの区別がありません。
 VDP2に読み出された場合、16bitのMSBが0のときカラーバンクコードで、1のときRGBコードとして扱われます。

 ◆ノンテクスチャカラー
 ノンテクスチャカラーはそのままピクセルのデータとして扱われます。カラーバンク、カラールックアップテーブルは使いません。

 ◆8bit/pixelのカラー
 ハイレゾリューションのとき、またはフレームバッファを回転させビット幅を8bit/pixelに指定したとき、フレームバッファには8bit/pixelで書き込まれます。 このとき、カラールックアップテーブル方式、またはノンテクスチャーカラーの場合は、16bitの下位8bitがフレームバッファに書き込まれます。
 以下、8bit/pixel(ハイレゾリューションまたは回転8)と省略します。


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