■1.2　画面モード

　●画面モードと表示範囲

• 画面モードとそのときに表示される座標値は次のとおりです。

  表1.2　画面モードと表示範囲

  画面モード	Xの範囲		Yの範囲
  	標準	ハイレゾ時
  ノンインタレース 単密インタレース NTSC、PAL 横320×縦224pixel 横320×縦240pixel 横352×縦224pixel 横352×縦240pixel	0≦X≦319 0≦X≦319 0≦X≦351 0≦X≦351	0≦X≦639 0≦X≦639 0≦X≦703 0≦X≦703	0≦Y≦223 0≦Y≦239 0≦Y≦223 0≦Y≦239
  倍密インタレース NTSC、PAL 横320×縦224pixel 横320×縦240pixel 横352×縦224pixel 横352×縦240pixel	0≦X≦319 0≦X≦319 0≦X≦351 0≦X≦351	0≦X≦639 0≦X≦639 0≦X≦703 0≦X≦703	0≦Y≦447 0≦Y≦479 0≦Y≦447 0≦Y≦479
  ノンインタレース 31kHz、HDTV 横320×縦240pixel 横352×縦240pixel	0≦X≦319 0≦X≦351		0≦Y≦239 0≦Y≦239

  　ただし、これは座標の範囲であって、フレームバッファを占有する大きさではありません。フレームバッファの大きさについては、「フレームバッファ(2.1　アドレスマップ)」を参照してください。

• ハイレゾの場合は、標準時の半分の8bit/pixelになります。このとき、フレームバッファの回転表示はできません。

• 倍密インタレース時は、フレームバッファの回転表示はできません。

• インタレースは、1フィールド毎にフレームバッファを切り替えるとき(倍密インタレース)は、両方のフレームバッファで1フレームになります。

• 2フィールド毎にフレームバッファを切り替えるとき(単密インタレース)は、偶数フィールドと奇数フィールドに同じ絵が表示されます。どちらの場合も、走査線の間のすき間は空かなくなります。

• 単密インタレース時は、解像度はノンインタレース時と変わらず、フレームバッファへの書き込み方法も同じです。

• 31kHz、HDTVでは、縦、横2pixelずつ、計4pixel単位で同じ色で表示されます。つまり、解像度は、標準時の320×240(31kHz)、352×240(HDTV)と変わらず、フレームバッファへの書き込み方法も同じです。

• インタレースの設定方法は、VDP2ユーザーズマニュアルを参照してください。

　●フレームバッファの回転読み出し

• フレームバッファを斜めに読み出すことによりフレームバッファ平面全体を回転表示させることができます。
  

• 表示座標が、フレームバッファアドレスの範囲を超えた部分は、透明(8bit/pixel時XX00H、16bit/pixel時0000H)として扱われます。

• フレームバッファの回転読み出しを行っても、クリッピング領域、イレースライト領域はフレームバッファ平面に対して固定です。したがって、クリッピング領域、イレースライト領域は表示画面に対して傾くことになります。

• フレームバッファを回転表示させても、表示画面が欠けない様にするには、フレームバッファの持つ座標範囲を大きく取らなければなりません。この場合、フレームバッファは8bit/pixelに設定し、画面は512×256でなく、512×512に設定します。 同時発色数は256以内になります。

• ノーマル、ハイレゾ、HDTV、および倍密インタレース設定時は、回転禁止です。

• フレームバッファの回転読み出しのための読み出し開始座標と読み出し移動値は、VDP2から受け取ります。

• フレームバッファの回転読み出しは、回転16と回転8のときのみ有効です。それ以外は禁止されます。非回転時にVDP2から回転データが送られてきても無効で、VDP1のパラメタが有効になります。