<22/54>VDP1ユーザーズマニュアル/5.2　カラールックアップテーブル

▲戻る｜進む▼

VDP1ユーザーズマニュアル/第５章　テーブル

■5.2　カラールックアップテーブル

　カラールックアップテーブルは、キャラクタパターンのピクセルのカラーをルックアップテーブルモードで指定するために使います。カラールックアップテーブルは16色のカラーコードをそれぞれ16ビットデータでVRAMに定義します。
　ルックアップテーブルモードでは、キャラクタパターンを4bit/pixelでキャラクタパターンテーブルに定義し、定義された4ビットデータでカラールックアップテーブルの16色の内の1色を選びます。選ばれた色のカラーコード16bitがそのままピクセルのカラーコードとしてフレームバッファに書き込まれます。
　カラールックアップテーブルの大きさは20H(32)Byteです。テーブルはVRAMの20HByte単位のバウンダリアドレスから書き込んでください。ただし00000Hには定義できません。
　VRAMは7FFFFH番地までです。80000H番地を越えてカラールックアップテーブルを定義しないでください。
　カラールックアップテーブルに書き込むデータは、カラーバンクコード、RGBコードいずれも有効です。RGBコードはMSB=1とします。カラーバンクコードは、RGBコードが混在するときはMSB=0とし、RGBコードが混在しないときはMSBは任意(0または1)です。
　MSBはVDP2のデータ処理に合わせて設定してください。

図5.2　カラールックアップテーブル


　　　　　┌──────────┐　　　　　　　　　　　
＋００Ｈ　│　１６ビットデータ　│（０Ｈのカラーコード）
　　　　　├──────────┤　　　　　　　　　　　
＋０２Ｈ　│　１６ビットデータ　│（１Ｈのカラーコード）
　　　　　├──────────┤　　　　　　　　　　　
＋０４Ｈ　│　１６ビットデータ　│（２Ｈのカラーコード）
　　　　　├──────────┤　　　　　　　　　　　
　　：　　│　　　　　：　　　　│　　　　　：　　　　　
　　：　　│　　　　　：　　　　│　　　　　：　　　　　
　　：　　│　　　　　：　　　　│　　　　　：　　　　　
　　　　　├──────────┤　　　　　　　　　　　
＋１ＣＨ　│　１６ビットデータ　│（ＥＨのカラーコード）
　　　　　├──────────┤　　　　　　　　　　　
＋１ＥＨ　│　１６ビットデータ　│（ＦＨのカラーコード）
　　　　　└──────────┘

　●ルックアップテーブルモード

　スプライト描画コマンドでカラーモードをルックアップテーブルモードに指定します。この指定により4bit/pixelでVRAMに格納されたキャラクタパターンは、指定されたカラールックアップテーブルを参照して、カラーコードに変換されフレームバッファに書き込まれます。
　スプライト描画コマンドではキャラクタパターンの格納アドレスとサイズ、カラールックアップテーブルの格納アドレスを指定します。

　●キャラクタパターン

　ルックアップテーブルモードのときのキャラクタパターンは4bit/pixelでVRAMに格納します。

　●コマンドテーブル

　スプライトで参照するカラールックアップテーブルのアドレスを、コマンドテーブルのカラールックアップテーブルのアドレス(先頭アドレス+06H)に指定します。指定する値はアドレス/8Hとします。カラールックアップテーブルは20HByte単位のバウンダリに格納されていますので下位2bitは00Hになります。
　コマンドテーブル、カラールックアップテーブル、キャラクタパターンテーブルの関係は次のとおりです。

図5.3　ルックアップテーブル方式のテーブルの関係

　　　　　　　　　コマンドテーブル　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　┏━━━━━━━━━━━━━━┓　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　┃　　　　　　　　　　　　　　┃　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　┠──────────────┨　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
┌────┨ルックアップテーブルアドレス┃　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
│　　　　┠──────────────┨　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
│┌───┨キャラクタアドレス　　　　　┃　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
││　　　┠──────────────┨　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
││　　　┃キャラクタサイズ　　　　　　┃　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
││　　　┠──────────────┨　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
││　　　┃　　　　　　　　　　　　　　┃　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
││　　　┃　　　　　　　　　　　　　　┃　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
││　　　┃　　　　　　　　　　　　　　┃　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
││　　　┗━━━━━━━━━━━━━━┛　　　　　┏━━━━━━━━━━━━━━┓
││　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┃　　　フレームバッファ　　　┃
│└──→┏━━━━━━━━━━━━━━┓　　　　　┃　　　　　　　　　　　　　　┃
│アドレス┃キャラクタパターンテーブル　┃４ビット　┃　　　　　　　　　　　　　　┃
│　　　　┃　　　　　　　：　　　　　　┃データ　　┃　　　　　　　　　　　　　　┃
│　　　　┃　　　　　　　：　　　　　　┠─┐　　　┃　　　　　　　　　　　　　　┃
│　　　　┗━━━━━━━━━━━━━━┛　│　　　┃　　　　　　　　　　　　　　┃
└───→┏━━━━━━━━━━━━━━┓　│　　　┃　　　　　　　　　　　　　　┃
　アドレス┃カラールックアップテーブル　┃←┘　　　┃　　　　　　　　　　　　　　┃
　　　　　┃　　　　　　　：　　　　　　┃　　　　　┃　　　　　　　　　　　　　　┃
　　　　　┃　　　　　　　：　　　　　　┃────→┃　　　　　　　　　　　　　　┃
　　　　　┗━━━━━━━━━━━━━━┛　　　　　┗━━━━━━━━━━━━━━┛
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　１６ビットデータ

▲戻る｜進む▼

★HARDWARE Manual ★VDP1ユーザーズマニュアル

■5.2 カラールックアップテーブル

■5.2　カラールックアップテーブル