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HARDWARE ManualVDP2ユーザーズマニュアル
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第7章 ライン画面


 ライン画面は、ラインカラー画面(LNCL)とバック画面(BACK)の2面あり、ラインごとにカラーを指定する、あるいは画面全体を単色に指定することができます。スクロール画面と違ってキャラクタを表示することはできません。ラインカラー画面を使うには、ラインごとのデータをラインカラー画面テーブルとしてVRAMに格納します。単色の場合は、テーブルの先頭のデータが画面全体に使われます。ライン画面を図7.1に示します。

図7.1 ライン画面
 ライン画面テーブル(VRAM)            ライン画面         
┌──────────────┐      ┏━━━━━━━━━━━━━━───  
│1ライン目のライン画面データ│────→ ┃              1ライン目
├──────────────┤      ┣━━━━━━━━━━━━━━     
│2ライン目のライン画面データ│────→ ┃              2ライン目
├──────────────┤      ┣━━━━━━━━━━━━━━     
│3ライン目のライン画面データ│────→ ┃              3ライン目
├──────────────┤      ┣━━━━━━━━━━━━━━     
│4ライン目のライン画面データ│      ┃              :    
├──────────────┤      ┃                   
│      :       │      ┃                   
├──────────────┤      ┃                   
                                          
[注]単色の場合は、1ライン目のデータが画面全体に使用されます。          

■7.1 ラインカラー画面

 ラインカラー画面(LNCL)は、カラー演算をするためだけに使われる画面で、画面全体を単色に指定するか、ラインごとにカラーを指定するかを選ぶことができます。そのラインで使用するカラーのカラーRAMアドレスをラインカラー画面データとしてVRAMに格納します。

 インタレース設定によって、1つのラインカラー画面データが指定するライン数が変わります。ノンインタレースと倍密インタレースモードでは、1ラインごとにカラーを指定できますが、単密インタレースモードでは、2ラインごとにしか指定できません。
 また、ラインカラー画面は、係数データ中のラインカラー画面データを使用すると回転させることもできます。係数データについては「6.4 係数テーブル制御」を参照してください。
 インタレースモード別のラインカラー画面テーブルの構成を図7.2に、ラインカラー画面テーブル上でのデータの構成を図7.3に示します。

図7.2 ラインカラー画面テーブルの構成

 ●ノンインタレースおよび倍密インタレースモード
   
ビット15 ← ラインカラー画面テーブル(VRAM) → 0
+00H1ライン目のカラーRAMアドレス
+02H2ライン目のカラーRAMアドレス
+04H3ライン目のカラーRAMアドレス
+06H4ライン目のカラーRAMアドレス
+08H5ライン目のカラーRAMアドレス
+0AH6ライン目のカラーRAMアドレス
:
:
:
:
[注]
単色の場合は、1ライン目のカラーRAMアドレスがラインカラー全体に使用されます。
倍密インタレースの場合、偶数フィールドと奇数フィールドのラインカラーデータを一緒に格納します

 ●単密インタレースモード
   
ビット15 ← ラインカラー画面テーブル(VRAM) → 0
+00H 1, 2ライン目のカラーRAMアドレス
+02H 3, 4ライン目のカラーRAMアドレス
+04H 5, 6ライン目のカラーRAMアドレス
+06H 7, 8ライン目のカラーRAMアドレス
+08H 9,10ライン目のカラーRAMアドレス
+0AH11,12ライン目のカラーRAMアドレス
:
:
:
:
[注]
単色の場合は、1,2ライン目のカラーRAMアドレスがラインカラー全体に使用されます。

図7.3 ラインカラー画面テーブルデータのビット構成

 15 
 14 
 13 
 12 
 11 
 10 
カラーRAMアドレス 11ビット

部は無視されます。
また、カラーRAMモードがモード0またはモード2のときは、アドレスの最上位ビットは無視されます。

 ●ラインカラー画面テーブルアドレスレジスタ

 ラインカラー画面テーブルアドレスレジスタは、ラインカラー画面のカラーモードとテーブルの先頭アドレスを指定します。書き込み専用の32ビットのレジスタで、1800A8H〜1800AAH番地にあります。電源投入後またはリセット後、値は0にクリアされますので必ず設定してください。

LCTAU 1800A8
   15   
   14   
   13   
   12   
   11   
   10   
   09   
   08   
LCCLMD 
   -   
   -   
   -   
   -   
   -   
   -   
   -   

   07   
   06   
   05   
   04   
   03   
   02   
   01   
   00   
   -   
   -   
   -   
   -   
   -   
LCTA18 
LCTA17 
LCTA16 

LCTAL 1800AA
   15   
   14   
   13   
   12   
   11   
   10   
   09   
   08   
LCTA15 
LCTA14 
LCTA13 
LCTA12 
LCTA11 
LCTA10 
LCTA9  
LCTA8  

   07   
   06   
   05   
   04   
   03   
   02   
   01   
   00   
LCTA7  
LCTA6  
LCTA5  
LCTA4  
LCTA3  
LCTA2  
LCTA1  
LCTA0  

 
ラインカラー画面カラーモードビット:LNCL color mode bit (LCCLMD)、ビット15
 ラインカラー画面のカラーモードを指定します。

LCCLMDラインカラー画面カラー
0
単色にする
1
ラインごとに指定する

 
ラインカラー画面テーブルアドレスビット:LNCL table address bit (LCTA18〜LCTA0)
 VRAM上のラインカラー画面テーブルの先頭アドレスを指定します。

LCTA18〜LCTA161800A8Hビット2〜0          
LCTA15〜LCTA01800AAHビット15〜0          

 実際の先頭VRAMアドレスは、以下の式で計算されます。VRAM容量が4Mビットの場合は、アドレスの最上位ビットは無視されます。


(ラインカラー画面テーブル先頭アドレス)
           =(ラインカラー画面テーブルアドレスレジスタ値19ビット)×2H


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