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VDP2ユーザーズマニュアル/第７章　ライン画面

■7.2　バック画面

　バック画面(BACK)は、他の画面が1つも表示されていない場合にのみ表示される画面で、画面全体を単色にするか、ラインごとにカラーを指定するかを選ぶことができます。そのラインで使用するカラーデータをRGB各5ビットで指定します。
　ノンインタレースと倍密インタレースモードでは、1ラインごとにカラーを指定できますが、単密インタレースモードでは、2ラインごとにしか指定できません。
　インタレースモード別のバック画面テーブルの構成を図7.4に、バック画面テーブル上でのデータの構成を図7.5に示します。

図7.4　バック画面テーブルの構成

　●ノンインタレースおよび倍密インタレースモード 
　　　
ビット15　←　バック画面テーブル(VRAM)　→　0
+00H１ライン目のRGBデータ
+02H２ライン目のRGBデータ
+04H３ライン目のRGBデータ
+06H４ライン目のRGBデータ
+08H５ライン目のRGBデータ
+0AH６ライン目のRGBデータ
:
:		:
:
[注]
単色の場合は、１ライン目のRGBデータがラインカラー全体に使用されます。
倍密インタレースの場合、偶数フィールドと奇数フィールドのラインカラーデータを一緒に格納します

　●単密インタレースモード 
　　　
ビット15　←　バック画面テーブル(VRAM)　→　0
+00H　１，　２ライン目のRGBデータ
+02H　３，　４ライン目のRGBデータ
+04H　５，　６ライン目のRGBデータ
+06H　７，　８ライン目のRGBデータ
+08H　９，１０ライン目のRGBデータ
+0AH１１，１２ライン目のRGBデータ
:
:		:
:
[注]
単色の場合は、１，２ライン目のRGBデータがラインカラー全体に使用されます。

図7.5　バック画面テーブルデータのビット構成 

 15 
 14 
 13 
 12 
 11 
 10 
 ９ 
 ８ 
 ７ 
 ６ 
 ５ 
 ４ 
 ３ 
 ２ 
 １ 
 ０
BLUEデータ　5ビットGREENデータ　5ビットREDデータ　5ビット

部は無視されます。
また、RGBそれぞれの下位に3ビットずつ0を付けて8ビットにします。

　●バック画面テーブルアドレスレジスタ

　バック画面テーブルアドレスレジスタは、バック画面のカラーモードとテーブルの先頭アドレスを指定します。書き込み専用の32ビットのレジスタで、1800ACH〜1800AEH番地にあります。電源投入後またはリセット後、値は0にクリアされますので必ず設定してください。

BKTAU　1800AC 
   15   
   14   
   13   
   12   
   11   
   10   
   09   
   08   
BKCLMD 
   -   
   -   
   -   
   -   
   -   
   -   
   -   

   07   
   06   
   05   
   04   
   03   
   02   
   01   
   00   
   -   
   -   
   -   
   -   
   -   
BKTA18 
BKTA17 
BKTA16

BKTAL　1800AE 
   15   
   14   
   13   
   12   
   11   
   10   
   09   
   08   
BKTA15 
BKTA14 
BKTA13 
BKTA12 
BKTA11 
BKTA10 
BKTA9  
BKTA8  

   07   
   06   
   05   
   04   
   03   
   02   
   01   
   00   
BKTA7  
BKTA6  
BKTA5  
BKTA4  
BKTA3  
BKTA2  
BKTA1  
BKTA0

バック画面カラーモードビット：BACK color mode bit (BKCLMD)、ビット15
　バック画面のカラーモードを指定します。

BKCLMDバック画面カラー
0
単色にする
1
ラインごとに指定する

バック画面テーブルアドレスビット：BACK color table address bit (BKTA18〜BKTA0)
　VRAM上のバック画面テーブルの先頭アドレスを指定します。

BKTA18〜BKTA161800ACHビット2〜0　　　　　　　　　　
BKTA15〜BKTA01800AEHビット15〜0　　　　　　　　　　

　実際の先頭VRAMアドレスは、以下の式で計算されます。VRAM容量が4Mビットの場合は、アドレスの最上位ビットは無視されます。


(バック画面テーブル先頭アドレス)
             ＝(バック画面テーブルアドレスレジスタ値19ビット)×2H

　バック画面カラーモードビットを「単色」に設定した場合には、バック画面テーブルアドレスビットで指定したカラーデータが画面全体に使われます。

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