8.スクロール

　スクロールとは、主にゲームの背景や文字表示に用いる２Ｄグラフィックスを指します。 ＳＧＬにおける２Ｄグラフィックスにはこの他に、スプライトと呼ばれるものもありますが、 スプライトは主に動体表現に、スクロールは主に静止物体の表現に用いられます。

　

＜図8-1　スクロールの使用例＞

	＋		＝
a)スクロール(背景)		b)ポリゴン(移動体)		c)実際の描画

注）この例ではスクロールをポリゴン面の後ろに表示しました。

8-1. ＳＧＬにおけるスクロール

　ＳＧＬでは、１画面中に複数のスクロール面を重ねて表示することができます。 これにより、例えば、前面に文字表示用スクロール面、間にポリゴン面を挟んで、 背面に背景用スクロール面、といった描画も可能です。
こういった描画の優先順位はプライオリティと呼ばれ、スクロール、スプライト、 ポリゴンの各表示面単位で描画の優先順位を設定することが可能です （プライオリティの詳細は、“ 8-11　プライオリティ”参照）。

＜図8-2　画面構成例＞