これを“ 8-2 項: スクロールの構成単位”で説明したスクロール画面構成単位でいうと、
ということになります。1)および2)のデータはメモリー中、VRAMと呼ばれるメモリ領域に格納し、アクセスすることで、実際の描画に用いられます。
3)は、スクロールに使用するパレット形式のカラー情報です。
パレット形式とは、16色、256色、2048色(設定によっては1024色)のいずれかの色数を1パレットとしてキャラクタパターン単位で使用するカラー設定方式です。
カラーパレットは、
個々のカラーのRGBデータ :カラーRAMに格納される パレット内でのカラー識別番号:キャラクタパターン中で使用される パレット単位での識別番号 :パターンネームデータ中で使用される
の3つのデータで構成されます。
カラーパレットデータはメモリ中、カラーRAMと呼ばれるメモリ領域に格納され、アクセスすることで、実際の描画に用いられます。
SGLはデフォルト状態で、ASCIIセルと呼ばれる文字数値表示用のスクロールデータ(カラーデータを含む)をすでにメモリ中に格納しています。
このため、デフォルト状態で格納されているASCIIスクロールデータに他のスクロールデータを上書きすると、SGLでサポートしている文字数値表示関数群が正しく使用できなくなります。
ASCIIスクロールは、128セル・256色で構成され、ノーマルスクロール画面“NBG0”を使用しています。
ASCIIスクロールデータは、次のようにRAM領域中に格納されています。
図8-7 ASCIIスクロールデータの格納領域キャラクタデータ:0x25e60000番地から2000H マップデータ :0x25e76000番地から1000H パレットデータ :0x25f00000番地から20H
カラーモード | カラービット | データサイズ | 色 数 |
---|---|---|---|
モード0 | RGB各5ビットの計15ビット | 1ワード | 32768色中1024色 |
モード1 | RGB各5ビットの計15ビット | 1ワード | 32768色中1024色 |
モード2 | RGB各8ビットの計24ビット | 2ワード | 1677万色中1024色 |
カラーRAMモードは、実際のカラーRAM中、次のようなイメージで表現されます。
図8-8 カラーRAMアドレスマップカラーRAMモード0:拡張カラー演算機能を使用する際に用います。 カラーRAMモード1:32768色中から2048色を使用したいときに用います。 カラーRAMモード2:1677万色中から2048色を使用したいときに用います。
カラーRAMモードを設定するにはライブラリ関数“slColRAMMode”を使用します。
カラーRAMモード | |||
---|---|---|---|
モード0 | モード1 | モード2 | |
代 入 値 | CRM16_1024 | CRM16_2048 | CRM_1024 |