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SGL User's ManualSOUND TUTORIAL
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SOUND TUTORIAL/2. 曲を作る

2-3.キーに音を割り当てる

 今度は作成した波形を使って実際にキーボードに音を割り付けます。 それと同時にキータッチの強さ、音の変化を設定します。

 1)ターゲットの初期化
 Toneエディタを使用するには、サウンドシミュレータでターゲットを初期化する必要があります。 サウンドシミュレータを起動しマップを開きます。
この時オープンするマップは、セガサウンドツール付属のサンプルのマップファイルでかまいません。

図2-10 マップのオープン

 続いて、ファイルメニューから、「サウンドシステムの起動」を選択します。サウンドシステムが起動されます。

図2-11 「サウンドシステムの起動」の選択

 これで、ターゲットの初期化は終了しました。

 2)Toneエディタの起動
 Toneエディタを起動します。

 3)ボイスデータの作成
 新規作成時、ボイス数(Number of Voice)がデフォルトで15と出ますがとりあえず2つぐらいから始めましょう。
ボイス数は後で追加、削除できます。
先にシーケンスデータを作った場合には、楽器の数だけ設定します。

図2-12 ボイスデータ数の設定

 ここまでの作業を終えるとボイスウィンドウが表示されます。

図2-13 ボイスウィンドウ

 このウィンドウ内には番号と名前が付いています。
後々、ポップアップメニューで設定するときボイス名称がuntitledだとわかりずらいので、楽器の名前などを付けておくと良いでしょう。
続いて、それぞれの音色を設定します。

 左の番号の部分をダブルクリックしてください。ボイス数のときと同様にレイヤー数を尋ねてきますので、4つぐらいに設定してください。
レイヤー数は、あるキーレンジに対して、いくつの音の波形を割り当てるかを設定するものです。

 本来なら、それぞれのキーにそれぞれの波形を付ければ全く同じ音になるはずですが、それではメモリが足りなくなってしまいます。
できるだけ音質を下げないで波形のサイズを小さくし、使用する波形の数を決定することはかなり大変な作業ですが、一番重要な部分ですので色々試して何度もトライしてみてください。

図2-14 レイヤー数の設定

 レイヤーウィンドウが表示されます。

図2-15 レイヤーウィンドウ

 4)レイヤーデータの作成
 それぞれの枠内をダブルクリックすることで、様々な設定が可能です。

図2-16 レイヤーデータの設定

 AIFFファイルが選択された状態で、設定されているAIFFファイルに変更があった場合には、一度、他のAIFFファイルを設定してから再度ファイルの選択をするか、または、ファイル名を変更してファイルの選択を行ってください。
この作業を行わないと、変更されたファイルはトーンエディタに読み込まれませんので、特に注意してください。

 あとは、キーボードで音を確かめながらそれぞれの設定を調整してみてください。
特に肝心な設定箇所を以下に説明します。

 また、それぞれの設定はSEGA Sound Libraryに入っているものを参考に設定すると良いでしょう。

 より詳しく知りたい方はDTMに関する書籍を参考にしてください。

 ●波形情報の設定
 市販の波形編集ソフトウェアを使用する方は、必ず「波形のループ方法」と基本となるキーの設定を確認してください。

図2-17 波形情報の設定

 

 ●EG(エンベロープジェネレーター)
 生楽器の音は発音してから時間がたつにつれて音量が減衰し、これに伴って音色も変化していきます。 このような時間的変化を設定するのが、EGです。

図2-18 EG(エンベロープジェネレーター)の設定

:音が出始めてから、最大音量に達するまでの時間
:最大音量から持続する音量に減衰するまでの時間
:鍵盤を押している間、持続する時間
:鍵盤をはなしてから、音が消えるまでの時間

 ●Velocity(ベロシティー)
 ベロシティーは、鍵盤を叩いたときの速さで127段階の精度を持っています。
これによって強く弾いたときや、弱く弾いたときの音量変化を付けるわけです。
標準的な音の設定は、だいたい以下のようになります。

図2-19 ベロシティーの設定


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