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セガサターンソフトウェア作成基準
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セガサターンソフトウェア作成基準Ver3.00/ライセンシブランド版


8.メインゲーム

1>画面表示
 1)重要項目の表示範囲制限
 ゲーム画面左右2セル以内・上下1セル以内(40×28セルモード時相当)にはスコア・残機数など重要な表示はしない(モニターによる表示エリアの大きさの違いを考慮しての制限)。

 2)用語/表記の統一

 3)スコア
 スコアの初期設定は「0」とする。

 4)ハイスコア
 ハイスコアはゲーム中の『A+B+C+スタートボタン』リセットでは初期化されない。

2>パッド設定/ボタン設定

 1)パッド設定の原則
 CONTROL PADに操作を割り振る場合、以下に示す原則を守らなければならない。

 <パッド設定原則>

 2)ボタン設定の原則
 CONTROL PADのボタンに操作を割り振る場合、以下に示す原則を守らなければならない。

 <ボタン設定原則>

『X,Y,Z,L,Rボタン』については無理矢理使用しようとせず、できる限り少ないボタンで操作できるよう配慮し、使いやすさを第一に考えること。

 3)基本ボタン設定例
 以下はあくまでも例だが、他のゲームとあまりにも異なる操作方法にしないこと。
 また原則的に、ユーザーが操作方法を自由に選択できるようにする。
項目7.オプション 参照)

 基本設定例)

「アクション」
ボタン機 能
A       
特殊攻撃
B       
通常攻撃
C       
ジャンプ
X,Y,Z 
未使用
L,R    
未使用

「レース」
ボタン機 能
A,C    
ブレーキ
B       
アクセル
X,Y,Z 
視点変化等
L,R    
シフトチェンジ等

「格闘」
ボタン機 能
A,B,C 
キック弱・中・強
X,Y,Z 
パンチ弱・中・強
L,R    
防御等

「シューティング」(空中攻撃メイン型)
ボタン機 能
A,C    
メイン攻撃(空中攻撃)
B       
サブ攻撃(地上攻撃)
X,Y,Z 
特殊機能
L,R    
視点変更等

「ロールプレイング」「アドベンチャー」
ボタン機 能
A       
調べる等
B       
キャンセル
C       
決定、ウィンドウオープン
X,Y,Z 
特殊機能(MAP表示等)
L,R    
特殊機能

3>ポーズ
ポーズに関しては、ロールプレイングゲームやアドベンチャー等ゲームの性質上ポーズの必要ないもの、『スタートボタン』を他の用途に使用しているものなどは対象外とする。

 1)ポーズのオン・オフ
 ポーズのオン・オフは必ず『スタートボタン』で行う。
 二人同時プレイの場合はどちらのCONTROL PADでもポーズ・解除ができるようにする。この場合、『端子1』側と『端子2』側の操作は独立している(『端子1』側でポーズを行ったら『端子1』側でしか解除できないようにする)ことが望ましい。

 2)画面表示
 ポーズ中は画面上に【 PAUSE 】の文字を表示する(バグによるハングアップとの区別を考慮して)。
 二人同時プレイ時に『端子1』側と『端子2』側のポーズ操作を独立させた場合は【 PLAYER1PAUSE 】【 PLAYER2 PAUSE 】などと表示上の区別を行うことが望ましい。

 3)ポーズ禁止状態
 開発会社ロゴ、タイトル画面、デモンストレーション画面及び画面に何も出ていない状態の時にはポーズを効かせない。

 4)ポーズ中のサウンド
 ポーズ中、サウンドは消すようにする。BGMがポーズにより途切れた場合、解除後は途切れた所から継続させる。

4>リセット

セガサターンには『本体のリセットボタン』で行うハード的なリセットとCONTROL PADのボタンの組み合わせ(『A+B+C+スタートボタン』)で行うソフト的なリセットがある。前者のハード的なリセットは本体ブートROMにおいて定義されているため、アプリケーションが処理内容を変更することを原則的に禁止する。後者のソフト的なリセットは飛び先の変更やデータの保持などの処理を加えてユーザーフレンドリーになるように定義する。本作成基準内で規定しているリセットは、後者のCONTROL PADのボタンの組み合わせ(『A+B+C+スタートボタン』)で行うソフト的なリセットである。

 1)リセット
 どのような画面でも「リセット」は必ずかかるようにする。この場合、ハイスコアやオプション設定内容はクリアしない(メインゲーム内でのリセットに限る)。

ディスクアクセス中など処理上の特殊なタイミングは除く。

 2)リセット方法
 CONTROL PADの『A+B+Cボタン』と『スタートボタン』が同時に押されたら(処理的には『A+B+Cボタン』が同時に押されている状態でさらに『スタートボタン』が押されたら)リセットがかかり、その時の状態によりそれぞれ下記の画面に飛ぶ。

メインゲーム内(ゲームスタート後) 
→「タイトル画面」(ゲームスタート画面)
タイトルループ内(ゲームスタート前)
→「マルチプレイヤー画面」(本体BOOT ROM内)

タイトルループ内からのリセット時(本体の「マルチプレイヤー画面」に移行した場合)は、ハイスコア・オプション設定内容は初期化してかまわない。

 3)リセット可能端子
 リセットは全ての「使用端子」からかけられるようにする。

 参考)オムニバス形式アプリケーションのリセット
 複数のタイトルが遊べるようなオムニバス形式のアプリケーションでは、そこに納められた各ゲームのメインゲーム内での(各ゲームスタート後の)リセットではそれぞれの「タイトル画面」に、それぞれのタイトルループからは「メインタイトル(統合タイトル)画面」に、さらにメインタイトルループからは「マルチプレイヤー画面(本体BOOT ROM内)」へ戻るような、段階的なリセットが望ましい。

各ゲームのメインゲーム内
→各ゲームの「タイトル画面」
各ゲームタイトルループ内
→「メインタイトル(統合タイトル)画面」
メインタイトルループ内 
→「マルチプレイヤー画面」(本体BOOT ROM内)

5>ゲームオーバー/コンティニュー

 1)コンティニュー
 原則としてコンティニュー機能を設定する。コンティニュー回数については特に規定しないが、方式は以下のものを基本とすること。

 2)次画面への進行
 コンティニューの選択がなされなかった場合、一定時間でアプリケーションの最初である「社名ロゴ」に戻る。

6>エンディング/スタッフロール

 1)キャンセル不可
 エンディング/スタッフロールはキャンセル(スキップ)できないようにする(ただしソフトリセットは効かせる)。

 2)次画面への進行
 エンディング/スタッフロール終了後は、タイマーまたは任意のボタン入力によってアプリケーションの最初(「社名セガロゴ」)に戻る。


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