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HARDWARE ManualSMPCユーザーズマニュアル
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SMPCユーザーズマニュアル/第1章 概要

■1.2 SH-2インタフェース

◆SH-2インタフェースレジスタ

 SH-2インタフェースレジスタは、SH-2からのコマンド、コマンドパラメータの設定およびステータス表示、リザルトパラメータの出力に使用するレジスタです。
 図1.3にSH-2インタフェースレジスタのアドレスマップを示します。

図1.3 SH-2インタフェースレジスタアドレスマップ
      bit7                      0   
         ┌────────────────┐   
2010001FH│     COMREG     │W  
         └────────────────┘   
      bit7                      0   
         ┌────────────────┐   
20100061H│      S  R      │R  
         └────────────────┘   
      bit7                0   
         ┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬──┐   
20100063H│             │SF│R/W
         └─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴──┘   
      bit7                      0   
         ┌────────────────┐┐  
20100001H│     IREG0      ││  
         ├────────────────┤│  
20100003H│     IREG1      ││  
         ├────────────────┤│  
20100005H│     IREG2      ││  
         ├────────────────┤│  
20100007H│     IREG3      │W  
         ├────────────────┤│  
20100009H│     IREG4      ││  
         ├────────────────┤│  
2010000BH│     IREG5      ││  
         ├────────────────┤│  
2010000DH│     IREG6      ││  
         └────────────────┘┘  
      bit7                0            bit7                0
         ┌────────────────┐┐              ┌────────────────┐┐
20100021H│     OREG0      ││     20100041H│     OREG16     ││
         ├────────────────┤│              ├────────────────┤│
20100023H│     OREG1      ││     20100043H│     OREG17     ││
         ├────────────────┤│              ├────────────────┤│
20100025H│     OREG2      ││     20100045H│     OREG18     ││
         ├────────────────┤│              ├────────────────┤│
20100027H│     OREG3      ││     20100047H│     OREG19     ││
         ├────────────────┤│              ├────────────────┤│
20100029H│     OREG4      ││     20100049H│     OREG20     ││
         ├────────────────┤│              ├────────────────┤│
2010002BH│     OREG5      ││     2010004BH│     OREG21     ││
         ├────────────────┤│              ├────────────────┤│
2010002DH│     OREG6      ││     2010004DH│     OREG22     ││
         ├────────────────┤│              ├────────────────┤│
2010002FH│     OREG7      ││     2010004FH│     OREG23     ││
         ├────────────────┤R              ├────────────────┤R
20100031H│     OREG8      ││     20100051H│     OREG24     ││
         ├────────────────┤│              ├────────────────┤│
20100033H│     OREG9      ││     20100053H│     OREG25     ││
         ├────────────────┤│              ├────────────────┤│
20100035H│     OREG10     ││     20100055H│     OREG26     ││
         ├────────────────┤│              ├────────────────┤│
20100037H│     OREG11     ││     20100057H│     OREG27     ││
         ├────────────────┤│              ├────────────────┤│
20100039H│     OREG12     ││     20100059H│     OREG28     ││
         ├────────────────┤│              ├────────────────┤│
2010003BH│     OREG13     ││     2010005BH│     OREG29     ││
         ├────────────────┤│              ├────────────────┤│
2010003DH│     OREG14     ││     2010005DH│     OREG30     ││
         ├────────────────┤│              ├────────────────┤│
2010003FH│     OREG15     ││     2010005FH│     OREG31     ││
         └────────────────┘┘              └────────────────┘┘
         ★すべてのレジスタに対してバイトアクセスのみ可

 以下に、SH-2インタフェースレジスタの詳細を示します。

 COMREG(W):COMmand REGister
 SH-2からの各種コマンドを受け取るための8ビットレジスタです。コマンドの書き込みと同時にSMPCがコマンドを解析し、実行します。SMPCには、リセット系システムマネージメントコマンド、非リセット系システムマネージメントコマンド、RTCコマンドが用意されています。SH-2からはバイトアクセスしてください。

 SR(R):Status Register
 SMPCがコマンド実行後のステータスを表示するための8ビットレジスタです。コマンド発行に関係なく、SH-2から常時リードすることが可能です。ペリフェラルコントロール時は、ペリフェラルコントロールの各種ステータスを示します。SH-2からはバイトアクセスしてください。

 SF(R/W):Status Flag
 コマンドの発行を管理するためのフラグです。フラグのセットはコマンド発行前にSH-2が行い、コマンド終了時にSMPCがリセットします。SH-2からは、セットのみ可能です。セットするときは、01Hをライトしてください。リード時、bit0以外は不定です。このフラグを使用することでコマンドの2重発行を管理できます。SH-2からはバイトアクセスしてください。

 IREG0〜IREG6(W):Input REGister 0〜6
 コマンドパラメータをSH-2から受け取るための8ビットレジスタです。SMPCには7本のIREGが用意されています。SH-2からはバイトアクセスしてください。

 OREG0〜OREG31(R):Output REGister 0〜31
 リザルトパラメータやペリフェラルデータをSH-2に出力するための8ビットレジスタです。SMPCには32本のOREGが用意されており、カートリッジコード、エリアコード、ペリフェラルデータ、現在時刻等を取得するときに使用します。 SH-2からはバイトアクセスしてください。

◆パラレルI/Oレジスタ

 SMPC内のペリフェラルインタフェースをコントロールするためのレジスタです。図1.4にパラレルI/Oレジスタのアドレスマップを示します。ライトオンリレジスタは、読み出すことが出来ませんので、注意が必要です。

図1.4 パラレルI/Oレジスタ アドレスマップ

※すべてのレジスタに対してバイトアクセスのみ可!

 DDR1(W):Data Direction Register 1
 ペリフェラルポート1(P1)の入出力方向をビット単位で設定する7ビットレジスタです。各ビットに"0"を書き込むと入力に、"1"を書き込むと出力に設定されます。SH-2からはバイトアクセスしてください。

 DDR2(W):Data Direction Register 2
 ペリフェラルポート2(P2)の入出力方向をビット単位で設定する7ビットレジスタです。各ビットに"0"を書き込むと入力に、"1"を書き込むと出力に設定されます。SH-2からはバイトアクセスしてください。

表1.3 DDR機能設定値
 設定値   機 能  
0入力に設定(初期値)
1出力に設定     

 PDR1(R or W):Port Data Register 1
 PDR1は、ペリフェラルポート1(P1)のデータを格納する7ビットのレジスタです。PDR1の各ビットが入力ポートであるか出力ポートであるかは、DDR1の設定により決まります。 このレジスタにデータをライトすることにより、出力に設定されたポートの端子状態を変化させることができます。このレジスタをリードすることにより、入力に設定されたポートの端子状態を読み出すことができます。 また、出力に設定されているポートは、端子の状態ではなく、PDR1に書き込んだ値が読み出されます。SH-2からはバイトアクセスしてください。

 PDR2(R or W):Port Data Register 2
 PDR2は、ペリフェラルポート2(P2)のデータを格納する7ビットのレジスタです。PDR2の各ビットが入力ポートであるか出力ポートであるかは、DDR2の設定により決まります。 このレジスタにデータをライトすることにより、出力に設定されたポートの端子状態を変化させることができます。このレジスタをリードすることにより、入力に設定されたポートの端子状態を読み出すことができます。 また、出力に設定されているポートは、端子の状態ではなく、PDR2に書き込んだ値が読み出されます。SH-2からはバイトアクセスしてください。

 IOSEL1(W):I/O SELect 1
 ペリフェラルポート1(P1)をSMPCコントロールモードまたはSH-2ダイレクトモードに設定します。"0"を書き込むとSMPCコントロールモード、"1"を書き込むとSH-2ダイレクトモードに設定されます。SH-2からはバイトアクセスしてください。

 IOSEL2(W):I/O SELect 2
 ペリフェラルポート2(P2)をSMPCコントロールモードまたはSH-2ダイレクトモードに設定します。"0"を書き込むとSMPCコントロールモード、"1"を書き込むとSH-2ダイレクトモードに設定されます。SH-2からはバイトアクセスしてください。

表1.4 IOSEL機能
 設定値   機 能  
0SMPCコントロールモードに設定(初期値)
1SH-2ダイレクトモードに設定      

 各モードの詳細は、第3章を参照してください。

SH-2ダイレクトモードの使用は禁止です。
(SH-2ダイレクトモード使用のペリフェラルは除く)

 EXLE1(W):EXternal Latch Enable 1
 ペリフェラルポート1(P1)のビット6を、PAD割り込みまたはVDP2の外部ラッチの入力として使用するかを設定するビットです。 "0"を書き込むとディセーブルとなり、ペリフェラルポート1のビット6は通常のI/Oポートとして設定されます。"1"を書き込むとイネーブルとなり、ペリフェラルポート1のビット6はPAD割り込み入力またはVDP2の外部ラッチ入力として使用できます。 SH-2からはバイトアクセスしてください。

 EXLE2(W):EXternal Latch Enable 2
 ペリフェラルポート2(P2)のビット6を、PAD割り込みまたはVDP2の外部ラッチの入力として使用するかを設定するビットです。 "0"を書き込むとディセーブルとなり、ペリフェラルポート2のビット6は通常のI/Oポートとして設定されます。"1"を書き込むとイネーブルとなり、ペリフェラルポート2のビット6はPAD割り込み入力またはVDP2の外部ラッチ入力として使用できます。 SH-2からはバイトアクセスしてください。

表1.5 EXLE機能
 設定値   機 能  
0ディセーブル(初期値)
1イネーブル      

 EXLEはI/Oポートのビット6にマルチプレクスされています。従ってEXLE使用時は、DDR1/DDR2のビット6を入力に設定する必要があります。
(VDP2の外部ラッチ機能およびSCUのPADの割り込みを参照してください。)

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