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HARDWARE ManualSMPCユーザーズマニュアル
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SMPCユーザーズマニュアル

第1章 概要


■1.1 システム構成

 SMPCは、パワーON時のサターンシステムのリセット制御やリセットボタン押下時のマスタSH-2へのNMIリクエストを管理します。 また、SH-2からのコマンドによって各LSIのON/OFF、カレンダ時計の設定や取得、ペリフェラルからのデータ収集等を行います。 更にクロックチェンジコマンドによって、水平解像度を320ドットまたは352ドットに切り替えます。

図1.1 SMPCシステム構成

 SMPCには7ビットのパラレルI/Oポートが2組用意されています。
 I/Oポートへのアクセスは、SMPC内部のファームウェアによってコントロールし、収集データをSMPCアウトプットレジスタ(OREG)に出力するSMPCコントロールモードとSH-2から直接アクセスできるSH-2ダイレクトモードの2つのアクセス方法を選択できます。 SMPCコントロールモードおよびSH-2ダイレクトモードの詳細は、それぞれ 第3章「◆SMPCコントロールモード」、 「◆SH-2ダイレクトモード」を参照してください。
なお、パワーON時にサターン内部の各ユニットは、以下の状態に初期化されます。

<パワーON時の初期状態>

 サウンドCPU OFF状態
サウンドCPUにリセットが入っています。SNDONコマンドによりパワーオンベクタから動き出します。

 VDP1,VDP2,SCU,SCSP ON状態
SH-2からアクセス可能な状態になっています。

 スレーブSH OFF状態
スレーブSH-2にリセットが入っています。SSHONコマンドによりパワーオンベクタから動き出します。

 DOT SEL OFF状態
PLL発振周波数が320モード(NTSC:26.8741MHz,PAL:26.6875MHz)となっておりVDP1,VDP2,SH-2はこの周波数で動作しています。CKCHG352コマンドにて352モード(NTSC:28.6364MHz,PAL:28.4375MHz)で動作します。

 CDブロックON状態
SH-2からアクセス可能な状態になっています。

 ●機能

 SMPCは、大きく分けてRTC(Real Time Clock), SM(System Management), PC(Peripheral Control)の3つの機能を持っています。以下にSMPCの主な機能を示します。

<SMPCの主な機能>

 RTC(Real Time Clock)
・SH-2からの時刻設定および取得
・年月日、曜日、時分秒を自動更新
 (メインパワーOFF時のバッテリバックアップが可能)

 SM(System Management)
・サウンドCPUのON/OFF
・マスタSH-2、スレーブSH-2のON/OFF
・システムリセットの制御
・クロックの切り替え(PLL制御)
・パワーONリセット
・フロントパネルボタン押下でマスタS-2にNMIを要求

 PC(Peripheral Control)
・サターンペリフェラルインタフェース仕様のペリフェラルをサポート可能
・コントロールパッド、マウス等のペリフェラルデータを自動収集
・メガドライブペリフェラルもサポート
 (3ボタン、6ボタン、セガタップ等ただし、変換アダプタが必要)

 ●入力ぺリフェラル

◆セガサターン標準パット
 セガサターン用デジタル標準パットは、上、下、左、右、A、B、C、X、Y、Z、L、R、スタートの各ボタンを装備しています。

◆マルチコントローラ
 マルチコントローラは、セガサターン標準パットを互換性を保ちつつアナログキーおよび、及びアナログLRボタンを装備しています。
 参考:STN-43「マルチコントローラユーザーズマニュアルVer1.00 」

◆ミッションスティック
 
 参考:STN-34「アナログミッションスティックマニュアル」

◆レーシングコントローラ
 
 参考:STN-38「レーシングコントローラマニュアル」

◆シャトルマウス
 
 参考:STN-44「シャトルマウスの補足説明」

◆セガサターンキーボード
 
 参考:STN-45「サターンキーボードの補足説明」

◆バーチャガン
 
 参考:STN-41「バーチャガンユーザーズマニュアル Ver1.00」


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