STN-43

マルチコントローラマニュアル Ver1.00

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件名補足：

内　容

マルチコントローラマニュアル

Ver1.00

■概要

　マルチコントローラは、従来のサターン標準パットとの互換性を保持しつつ、独自のモードにおいて、 デジタル十字+６ボタン+４軸アナログ操作を可能にしたコントローラです。
概発売のソフトもモード切換えで標準パットとして操作できます。また、コントローラの拡張ソケットに プラグユニットを差替えることにより各種機能を付加することができます。(現在、拡張ユニットは未定)

本文は、拡張ユニットにノーマルユニットを装着した状態でのデータフォーマットを説明しています。

■デジタル/アナログ共通仕様

　●電源投入時

　電源投入時のアナログキーの位置をセンタ値(128,128)に補正しトリガの位置を０値に補正します。

　●モードスイッチ

　モードスイッチはデジタル/アナログ切換えを行い以下のような機能を有します。

サターン標準パットとの互換性維持のためのデータフォーマット切換。

アナログ値のセンタ位置(128,128)補正及び，L/Rトリガの０(ゼロ)値補正。

　●対応ペリフェラルのキャラクタコード：マルチコントローラ＝”Ｅ”

　アプリケーションＣＤ−ＲＯＭ内のSYSTEMIDに記述するキャラクタコードです。

　参　照：

『プログラマーズガイド／DISCフォーマット規格仕様書』
ブートシステム／対応ペリフェラル

■デジタルモード

デジタルモードのデータフォーマット

	bit７	bit６	bit５	bit４	bit３	bit２	bit１	bit０
ペリフェラルID	０	０	０	０	０	０	１	０
１ｓｔデータ	Right	Left	Down	Up	Start	ATRG	CTRG	BTRG
２ｎｄデータ	RTRG	XTRG	YTRG	ZTRG	LTRG	１	１	１

　●サターンペリフェラルID ＝ ０２Ｈ

サターンペリフェラルタイプ・・・	０Ｈ(デジタルデバイス)
データサイズ・・・・・・・・・・	２Ｈ(２バイト)

　●各データの説明

Right,Left,Down,Up・・・・・・	十字キーでキーを入れた時「０」になります
Start,ATRG,CTRG,BTRG・・・・・	XTRG,YTRG,ZTRGボタンを押した時に「０」になります
RTRG,LTRG・・・・・・・・・・・	アナログのしきい値によりデジタルデータを返しボタンを押した時に「０」になります。

注意：このパットモードではアナログ値は出力されません

2nd DATAの下位3bit(bit2〜0)は［111b］となっておりますが他のペリフェラルとの互換性維持のため使用しないでください。

　関連情報：

Developer's Information STN-42「ＳＭＰＣ使用上の諸注意」

■アナログモード

アナログモードのデータフォーマット

	bit７	bit６	bit５	bit４	bit３	bit２	bit１	bit０
ペリフェラルID	０	０	０	１	０	１	１	０
１ｓｔデータ	Right	Left	Down	Up	Start	ATRG	CTRG	BTRG
２ｎｄデータ	RTRG	XTRG	YTRG	ZTRG	LTRG	１	１	１
３ｒｄデータ	AX7	AX6	AX5	AX4	AX3	AX2	AX1	AX0
４ｔｈデータ	AY7	AY6	AY5	AY4	AY3	AY2	AY1	AY0
５ｔｈデータ	AR7	AR6	AR5	AR4	AR3	AR2	AR1	AR0
６ｔｈデータ	AL7	AL6	AL5	AL4	AL3	AL2	AL1	AL0

　●サターンペリフェラルID ＝ １６Ｈ

サターンペリフェラルタイプ・・・・	１Ｈ(アナログデバイス)
データサイズ・・・・・・・・・・・	６Ｈ(６バイト)

　●各データの説明

◆デジタル部

Right,Left,Down,Up・・・・・・・	十字キーでキーを入れた時「０」になります
Start,ATRG,CTRG,BTRG・・・・・・ XTRG,YTRG,ZTRG	ボタンを押した時に「０」になります
RTRG,LTRG・・・・・・・・・・・・	アナログのしきい値によりデジタルデータを返しボタンを押した時に「０」になります

◆アナログ部

AX7〜AX0,AY7〜AY0・・・・・・・・	符号を持たないA/Dコンバータ出力の絶対値を出力します。注意事項
AL7〜AL0,AR7〜AR0・・・・・・・・	符号を持たないA/Dコンバータ出力の絶対値を出力します

＜アナログパットの出力データ＞

　●注意事項

AX,AYのキーをいっぱい倒した時の軌跡は、AX,AY=(80H,80H)を中心とした半径128の同心円と なりますので斜め方向に倒した時は最大値(255)または、最少値(0)は出力されません。 また、図中の各座標は主な位置を示しましたが実際の入力値は円周内の任意の位置を示すことが できます

＜Ｌ／Ｒボタンの出力データ＞

2nd DATAの下位3bit(bit2〜0)は［111b］となっておりますが他のペリフェラルとの互換性維持のため使用しないでください。

　関連情報：

Developer's Information STN-42「ＳＭＰＣ使用上の諸注意」

■ボタン配置図(概略図)