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STN-46

データカートリッジマニュアルVer1.00


発行番号:
STN-46
発 行 日:
96/05/08
メディア:
●共 通○CD-ROM○カートリッジ○その他
関  連:
○プログラム●ハード○マニュアル○ツール○ゲーム○バグ○その他
情報区別:
●新 規○変 更○追 加
重 要 度:
●厳 守○推 奨○参 考○その他
添付資料:
●無○有
件名補足:

内 容

データカートリッジマニュアルVer1.00


■1.概要

 ●データカートリッジ
 このデータカートリッジは、本体のメモリー不足を補うAバス使用のデータ用ROMカートリッジ で、アドレスは、A-Bus CS0(22000000H)領域に現れます。

 ●使用制限
 データカートリッジの内容はデータのみとし、直接実行、転送して実行に関らず、プログラム・ コードを置くことを禁止します。
 プログラムを置いた場合、この部分を書き換えたROMを作成することによりセキュリティ・ホールに なり得るためです。また、サターンの将来のバージョンにおいて、ある手続きを踏まなければカート リッジ内部へのアクセスはできなくする予定がありますので、この事項は厳守してください。

 ●対応ペリフェラル
 CD-ROMのSYSTEM IDの対応ペリフェラルは、"R"を追加します。

例:セガサターン標準パット+データカートリッジを使用した場合。

→“JR△△△△△△△△△△△△△△” “△”=スペース(20H)

 参 照:
『プログラマーズガイド/DISCフォーマット規格仕様書』
ブートシステム対応ペリフェラル

■2.データカートリッジのSYSTEM ID

 以下の内容は、セガサターン用データカートリッジに関するSYSTEM IDについて記述したものです。CD-ROM のSYSTEM IDと比較し項目によっては、データカートリッジ固有の項目や同じ項目名でも記入内容が異なる箇所 がありますので、データカートリッジのSYSTEM IDを記入するときは全項目にわたり必ず本仕様書を参照しなが ら記入してください。

■3.SYSTEM IDの構造

   
 
00H
+00H:ハードウェア識別子
10H
+10H:メーカーID
20H
+20H:商品番号
+2AH:バージョン番号
30H
+30H:リリース年月日
+38H:デバイス情報
40H
+40H:対応エリアシンボル
+4AH:バックアップRAM情報
50H
SEGA RESERVED 注1
60H
+60H:ゲーム名
70H
 
80H
 
90H
 
A0H
 
B0H
 
C0H
 
D0H
SEGA RESERVED
E0H
SEGA RESERVED
+E4H:CHECK SUM
SEGA RESERVED
F0H
SEGA RESERVED

■4.表記上の注意事項

 ●使用可能文字
  SYSTEM ID中で使用可能な文字は全てASCIIコードの半角英数字とする。 但し項目によっては、「./-:」の使用を許可する。

 ●記入
  • 指示のない限り全て左詰めで記入する。前にスペースを入れたりしない。
  • 指示のない限り空いている部分は全てASCIIコードの20Hとする。

     ●表現の定義
     説明中で使用している"△"及び"スペース"はASCIIコードの20Hとする。 なお、本マニュアル文中では見易くするために全角文字を使用しています。

     ●その他の定義
    "RESERVED" 領域は必ず、00H で埋める。
    <注1>: この領域は、スペース(20H)で埋める。

    ■5.各項目説明

     ●ハードウェア識別子(開始アドレス:00H)

    定義:
    データカートリッジ固有のIDを記入する
    使用可能文字:
    大文字の英字のみ
    文字数:
    16文字
    記入規定:
    SEGASATURN△DATA△”を必ず記入する

     ●メーカーID(開始アドレス:10H)

    定義:
    SEGAが、指定するメーカーIDを記入する
    使用可能文字:
    英数字のみ
    文字数:
    16文字
    記入規定:
    • セガブランドの場合→“SEGA△ENTERPRISES”の16文字
    • ライセンシィの場合→“SEGA△TP△KAISHA−A”の16文字
      KAISHA-Aには、各ライセンシィに与えられた固有の会社コードを入れる
    • 例:“SEGA△TP△T−999△△△”
      上記下線部、“T−999”は会社コード例で、余りはスペースで埋め、必ず16文字にする。

     ●商品番号(開始アドレス:20H)

    定義:
    SEGA指定の商品番号を記入する。
    使用可能文字:
    英数字のみ。
    文字数:
    10文字
    記入規定:
    空きはスペースで埋める。
    記入例:
    • セガブランドタイトルの場合→“GS−9099△△△”
    • ライセンシィタイトルの場合→“T−99901G△△”
    注意:
    余りは、必ずスペースで埋め10文字にする。

     ●バージョン番号(開始アドレス:2AH)

    定義:
    データカートリッジのバージョン番号を記入する。
    使用可能文字:
    大文字「V」、数字、「.」ピリオド
    文字数:
    6文字
    記入規定:
    「V」で始まり、1桁の数字、「.」、3桁の数字。
    リリース版が、V1.000となり以後バージョンが変更するたびにバージョン番号はアップする。

    記入例:
    • サンプルROMの場合→V0.802
    • マスターROMの場合→V1.000
    • バージョンアップの場合→V2.011

    注意1:
    バージョン番号はマスタリリースのV1.000が最終とは限りません。初回リリース以降に追加、修正などの変更が発生した場合にはバージョン番号も更新してください。

    注意2:
    このバージョン番号はCD-ROMのバージョン番号とは異なります。

     ●リリース年月日(開始アドレス:30H)

    定義:
    マスタROMを作成した年月日を記入する。
    使用可能文字:
    数字のみ。
    文字数:
    8文字
    記入規定:
    年、月、日の順に記入する。
    年は4桁、月日はそれぞれ2桁にする。
    記入例:
    1997年5月6日の場合→“19970506”

     ●デバイス情報(開始アドレス:38H)

    定義:
    データカートリッジのデバイス情報。デバイスタイプとその容量を記入。
    使用可能文字:
    半角英数字およびスペース。
    文字数:
    8文字
    記入規定:
    デバイスは大文字1文字左詰め、容量はMbit単位、数字3桁右詰めで空はスペースで埋める。
    記入例:
    • ROMのみで容量16MBitの場合→“R△16△△△△”
    • ROM8MBit+SRAM 4MBitの場合→“R△△8S△△4”
    デバイス一覧:
    :ROM
    :SRAM
    :DRAM
    :FRAM

     ●対応エリアシンボル(開始アドレス:40H)

    定義:
    アプリケーションを動作させたい地域のエリアシンボルを記入。
    使用可能文字:
    下記エリアシンボル一覧で指定される大文字英字のみ。
    文字数:
    10文字
    記入規定:
    複数記入可。複数記入の場合エリアシンボルとエイリアシンボルは詰めて記入し間にスペースやカンマで区切りしない。
    空はスペースで埋める。
    エリアシンボル一覧:
    :日本
    :アジアNTSC(台湾、フィリピン、韓国)
    :北米地域(アメリカ、カナダ)、中南米NTSC(ブラジル)
    :ヨーロッパPAL、東南アジアPAL、中南米PAL
    記入例:
    日本と台湾と韓国で動作させるアプリケーションの場合:
    “JT△△△△△△△△”

     ●バックアップRAM情報(開始アドレス:4AH)

    定義:
    バックアップRAMのデバイス情報を記入。
    使用可能文字:
    半角英数字
    文字数:
    6文字
    記入規定:
    カートリッジソフトの場合で同一カートリッジにバックアップRAMを搭載する場合。
    3桁(10進数)の半角数字+単位+スペース+アクセス方法で計6文字記入する。
    単位の記述:
    • メガビットの場合→"M"
    • キロビットの場合→"K"
    アクセス方法の記述:
    • バイト単位で、奇数アドレスの場合→“O”
    • バイト単位で、偶数アドレスの場合→“E”
    • ワード単位で、アクセスする場合 →“W”
    ※バックアップRAMを使用しない場合は、6文字すべてスペースを記入する。
    記入例:
    •   バックアップ未使用→“△△△△△△”
    •  64Kビット奇数番地→“064K△O”
    • 256Kビット偶数番地→“256K△E”
    •   1メガビット両番地→“001M△W”

     ●ゲーム名(開始アドレス:60H)

    定義:
    ゲーム名を記入する。
    使用可能文字:
    英数字のみ。ゲーム名中にスペース使用可。
    複数タイトルを列記する場合、タイトル間の区切り文字として「/-:」を使用可。
    文字数:
    112文字
    記入規定:
    発売エリアにより名前が異なる場合、異なるタイトル名を複数列記してもよい。
    複数記入による細かい規定は設けないが、この部分をみてタイトルが判別できるように記入する。
    空きの部分はスペースで埋める。
    記入例:
    複数タイトルの場合:
    • (例1)→“TITLE1/TITLE2”
    • (例2)→“J:TITLE1△△U:TITLE2”
    注意:
    空は全てスペース(20H)で埋める。

     ●チェックサム(開始アドレス:E4H)

    定義:
    データカートリッジのチェックサムの値を記入
    使用可能文字:
    バイナリ値
    文字数:
    8桁
    記入規定:
    16進8桁(32bit長)
    記入例:
    A13B04F3H
    計算方法:
    後述「チェック手順 4)」を参照してください。

    ■6.アクセス方法

     CDからのブートアップ時、ハードウェアのイニシャライズ後、データカートリッジに対して次のチェック を行ってください。このチェックは、アプリケーションが、データカートリッジ内に記述されているSYSTEM ID の各項目内容をチェックすることで行います。チェック内容にエラーが発生した場合は、エラーメッセージを 表示し、プログラムは停止させてください。

     ●注意
     プログラム停止中は次のチェックを行ってください。それぞれのチェックに掛かった場合は必ず、 マルチプレイヤー画面へ移行してください。

    1)ソフトリセット(ABC+スタート)
    2)ハードウェアリセット
    3)トレーオープン

     ●エラーメッセージ
    データカートリッジが正しく差し込まれていません。
    電源を切り、データカートリッジを差し直してください。

    表示レイアウトサンプルは、添付資料を参照してください。

     ●チェック手順
     データカートリッジのアドレスは、A-Bus CS0(22000000H)領域に現れます。 以下の説明ではこのアドレスをオフセット値として記述します。

    1)データカートリッジのハードウェア識別子(+00H)の“SEGASATURN△DATA△”を確認します。

    2)メーカーID(+10H)、商品番号(+20H)、対応エリア(40H)をそれぞれチェックします。

    3)SCUのウェイト設定を行います。
     150nsROMを使用するので3クロック必要となり設定値は、A-Bus設定レジスタ(25FE00B0H)に 13301FF0H を設定してください。

    CS1は、BOOT ROMの設定している 1FF0H のままにしてください。

     参 照:
    『HARDWARE MANUAL/SCUユーザーズマニュアル』
    ◆A-Bus設定レジスタ

    4)データカートリッジのチェックサムの計算
     計算方法は、データカートリッジのアドレス +100H〜最後までを 16bit 単位で整数加算 しその合計の下位32bitをチェックサム値とします。
    この計算値とデータカートリッジSYSTEM ID内のチェックサム(+E4H)の内容と比較します。

    アドレス+000H〜+0FFHはSYSTEM IDエリアに入るため計算対象には入れません。

    5)以上のチェックがOKならバックアップRAMのチェックを行い、ゲームプログラムに制御を移行 します。これ以降のアクセスについては特に制限はありません。
    だたし、前述「1.概要−●使用制限」は厳守。

    ■7.メッセージレイアウト(参考例)


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