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STN-47

拡張ラムカートリッジ・マニュアルVer1.02


発行番号:
STN-47
発 行 日:
96/10/01
メディア:
○共 通○CD-ROM○カートリッジ○その他
関  連:
○プログラム○ハード○マニュアル○ツール○ゲーム○バグ○その他
情報区別:
○新 規○変 更○追 加
重 要 度:
○厳 守○推 奨○参 考○その他
添付資料:
○無○有
件名補足:

内 容

■概要

 この拡張ラムカートリッジはセガサターン本体のA-Busスロットに接続して使用する拡張カートリッジ です。
8Mbit(構成:4Mbit×2個)分のDRAMが載っています。最大32Mbitまで拡張することが できます。

■使用制限(絶対厳守)

 拡張ラムカートリッジに転送できる内容はデータのみとし、直接実行、転送して実行に関らず、 プログラム・コードを置くことを禁止します。

■メモリマップについて

 このカートリッジではセガサターンのメモリマップ上22400000h〜227FFFFFhに 割り当てられておりますが使用できるエリアは以下のDRAM0,DRAM1に分割されます。


             <表1・メモリマップ>

           8Mbit      32Mbit 

22400000h┏━━━━━━━┓──┏━━━━━━━┓

         ┃ DRAM0 ┃  ┃ DRAM0 ┃

2247FFFFh┗━━━━━━━┛  ┃       ┃

         │       │  ┃       ┃

         │       │  ┃       ┃

         │       │  ┃       ┃

22600000h┏━━━━━━━┓──┣━━━━━━━┫

         ┃ DRAM1 ┃  ┃ DRAM1 ┃

2267FFFFh┗━━━━━━━┛  ┃       ┃

         │       │  ┃       ┃

         │       │  ┃       ┃

         │       │  ┃       ┃

227FFFFFh└───────┘──┗━━━━━━━┛

■初期化

 アドレス:257EFFFEh(W/O)にワードサイズで「1」を書き込む。

注 意
アドレス:257EFFFEhには必ず「1」を設定してください。
それ以外のデータを書き込むと正常に動作しません。

■IDについて

 外部カートリッジIDアドレスは24FFFFFFh(R/O)で「パワーメモリ」のIDアドレスと同一です。 IDは将来の拡張性を考慮し32Mbitカートリッジにも対応できるように「8Mbit=5Ah」だけではなく 「32Mbit=5Ch」も確認してください。
→8Mbitのみの確認ですと32Mbitのカートリッジでは動作しなくなる可能性があります。

<表2・カートリッジID>
アドレス=24FFFFFFh(R/O)
カートリッジ容量拡張ラムカートリッジID
 8Mbit
5Ah    
32Mbit
5Ch(予約)

■対応ペリフェラル・キャラクタコード

 SYSTEM ID 内の「対応ペリフェラル(開始アドレス:50H)」には“W”を記述します。

 例:
セガサターン標準パット+拡張ラムカートリッジを使用した場合。


“JW△△△△△△△△△△△△△△”	“△”=スペース(20H)

 参照:
『PROGRAMMER'S GUIDE』ディスクフォーマット規格仕様書/4.ブートシステム

■使用できるモードについて

 ●拡張ラムカートリッジからの読出し

 ●拡張ラムカートリッジへの書込み

 ●アクセス速度について

■A-Bus設定レジスタ、A-Busリフレッシュレジスタについて

A-Bus設定レジスタについてはCS0空間、CS1空間ともに設定は同じで、リード後プリチャージ挿入ビットが 「1」で、ノーマル及びバーストサイクルともに内部ウェイト数を「3」に設定します。

A-Busリフレッシュレジスタについては有効ビットを「1」、内部ウェイト数を「3」に設定します。

CS2空間と予備空間については設定禁止。
(BOOT ROMの設定した値を使用するのでユーザは設定禁止)

<表3・A-Bus設定レジスタの設定表>
A-Bus設定レジスタアドレス→25FE00B0h25FE00B4h
設定内容↓CS0空間CS1空間CS2空間予備空間
ライト後プリチャージ挿入ビットOFF(0)OFF(0)設定禁止設定禁止
リード後プリチャージ挿入ビットO N(1)OFF(0)
外部ウェイト有効ビットOFF(0)O N(1)
バーストサイクルウェイト数設定ビット00111111
ノーマルサイクルウェイト数設定ビット00111111
バーストレングス設定ビット00
バスサイズ設定ビット0(16bit)0(16bit)

 ●レジスタの設定値
 具体的には以下の値を設定してください。

 参照:
『HARDWARE MANUAL』SCUユーザーズマニュアル ■A-Bus設定レジスタ

■アクセス手順

 張ラムカートリッジの初期化からメモリアクセスまでは以下の手順で行ってください。

  1. カートリッジIDを確認。(8Mbitの場合は「5Ah」)
    →32Mbit(ID=5Ch)への対応も考慮してください。8Mbit(ID=5Ah)のみで確認すると将来32Mbit 拡張ラムカートリッジが発売されたときにこのアプリケーションでは動作しなくなります。

  2. カートリッジIDが認識されない場合は、カートリッジの接続を促すメッセージを表示してください。

    ---メッセージ---

    
     拡張ラムカートリッジが正しく差し込まれていません。
    
    電源を切り、拡張ラムカートリッジを差し直してください。
    
    

  3. 初期化アドレス257EFFFEh(W/O)にワードサイズで「1」を書き込む。
    →必ずワードサイズで「1」を設定してください。(厳守)

  4. A-Bus設定レジスタ,A-Busリフレッシュレジスタの設定を行う。
    参照上記(●レジスタの設定値)

  5. 接続完了。
    拡張ラムカートリッジへのアクセスは可能です。
    →上記(■使用できるモードについて)を参照してデータのリード/ライトを行ってください。

■その他

 ●システムクロックの切換え
SYS_CHGSYSCK()関数を使用してシステムクロックを変更した場合「拡張ラムカートリッジ」内の 内容は保証されませんのでクロックチェンジを行なった場合は、カートリッジの初期化を行いデータ の再転送を行ってください。

 ●プログラミングBOX使用上の注意
プログラミングBOXにSIMMを実装している場合アドレスが「拡張ラムカートリッジ」と重複しま すので次の方法でSIMMを切り離してください。
SIMMを切り離す方法:アドレス257FFFFChにワードの0(ゼロ)を書き込む。

注 意
このプログラムはデバッガで使用し、商品版には組み込まないでください。

 補 足:
プログラミングBOXのDIPSW2「SIMMCART」をOFFにするとIDが読めなくなります。

以上
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