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HARDWARE ManualVDP2ユーザーズマニュアル第1章 VDP2の機能
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VDP2ユーザーズマニュアル/第章 

■1.3 スクロール機能

 VDP2のスクロール機能には、スクロール画面とウィンドウがあります。

 ●表示画面

 TV画面モードには、次のようなものがあります。

表1.1 TV画面モード
TV画面モード
グラフィックモード
水平方向解像度
(ピクセル)
垂直方向解像度
(ピクセル)
ディスプレイ装置
ノーマル
ノーマル
グラフィックA
320
224
240
256
から選択可能
NTSC方式
または
PAL方式のTV
ノーマル
グラフィックB
352
ハイレゾリューション
ハイレゾリューション
グラフィックA
640
ハイレゾリューション
グラフィックB
704
専用モニター
専用ノーマル
グラフィックA
320
480
31kHzモニター
専用ノーマル
グラフィックB
352
480
ハイビジョンモニター
専用ハイレゾリューション
グラフィックA
640
480
31kHzモニター
専用ハイレゾリューション
グラフィックB
704
480
ハイビジョンモニター

 表示できるスクロール画面には次のようなものがあります。

表1.2 スクロール画面
スクロール画面名
名称
備考
ノーマル
スクロール画面
ノーマルスクロール0
NBG0
上下左右の移動、および拡大縮小が可能
ノーマルスクロール1
NBG1
ノーマルスクロール2
NBG2
上下左右の移動が可能
ノーマルスクロール3
NBG3
回転スクロール画面
回転スクロール0
RBG0
拡大縮小回転が可能
回転スクロール1
RBG1
ライン画面
ラインカラー画面
LNCL
カラー演算にのみ使用
バック画面
BACK
他の画面が全く表示されない場合のみ表示
拡張画面
外部入力画面
EXBG
外部から入力される画面

 ウィンドウには次のようなものがあります。

表1.3 ウィンドウ
ウィンドウ名
名称
備     考
ノーマルウィンドウ
W0
ラインウィンドウにすることが可能
W1
スプライトウィンドウ
SW
スプライトキャラクタによるウィンドウ

 ●スクロール画面

 スクロール画面の各機能は、次のようになります。

表1.4 スクロール画面の機能
機 能
ノーマルスクロール画面
回転スクロール画面
NBG0
NBG1
NBG2
NBG3
RBG0
RBG1
キャラクタ色数
16色
256色
2048色*
32768色
1677万色
より選択
16色
256色
2048色*
32768色
より選択
16色
256色
より選択
16色
256色
より選択
16色
256色
2048色*
32768色
1677万色
より選択
16色
256色
2048色*
32768色
1677万色
より選択
キャラクタサイズ
横1×縦1セル、横2×縦2セルより選択
パターンネーム
データサイズ
1ワード、2ワードより選択
プレーンサイズ
横1×縦1ページ、横2×縦1ページ、横2×縦2ページより選択
プレーン数
4
4
4
4
16
16
ビットマップ表示
表示可能
表示可能
表示不可
表示不可
表示可能
表示不可
ビットマップサイズ
横512×縦256ドット
横512×縦512ドット
横1024×縦256ドット
横1024×縦512ドット
より選択
なし
横512×縦
256ドット
横512×縦
512ドット
より選択
なし
拡大縮小機能
1/4倍〜256倍
なし
任意の倍率で可能
回転機能
なし
あり
ライン
スクロール機能
あり
あり
なし
なし
なし
縦セル
スクロール機能
あり
あり
なし
なし
なし
モザイク処理機能
あり
あり(水平方向のみ)

[注]*において、2048色となるのはカラーRAMモードがモード1の場合で、モード0または2
  の場合には1024色になります。

 回転スクロール画面を1面だけ表示する場合は、ノーマルスクロール画面も同時に表示することができますが、回転スクロール画面を2面表示すると、ノーマルスクロール画面は全く表示できません。 このときにRBG1の設定を行うレジスタは、NBG0用のものが使用されます。
 外部入力画面を表示させるとNBG1は表示できなくなります。このときに外部入力画面の設定を行うレジスタは、NBG1用のものが使用されます。

 ●ライン画面

 ラインカラー画面は、他の画面とカラー演算を行うための画面です。画面全体を単色にするか、ラインごとにカラーを指定することができますが、キャラクタを表示することはできません。
 バック画面は、他の画面がすべて透明のときに表示される画面です。画面全体を単色にするか、ラインごとにカラーを指定することができますが、キャラクタを表示することはできません。

 ●ウィンドウ

 ノーマルウィンドウは、左上と右下の画面座標値2点で指定するノーマル矩形ウィンドウと、左右の画面座標値をラインごとに指定するノーマルラインウィンドウを選択できます。スプライトウィンドウは、スプライトキャラクタによるウィンドウです。
 ウィンドウには使用目的により、透明にするエリアを指定する「透明処理ウィンドウ」、カラー演算を行わないエリアを指定する「カラー演算ウィンドウ」、2つの回転パラメータによる画面の切り替えをする「回転パラメータウィンドウ」の3種類があります。
 それぞれの画面に対して使用するウィンドウとその重ね合わせ方は、画面ごとに指定できます。


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HARDWARE ManualVDP2ユーザーズマニュアル第1章 VDP2の機能
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