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HARDWARE ManualVDP2ユーザーズマニュアル第1章 VDP2の機能
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VDP2ユーザーズマニュアル/第章 

■1.4 プライオリティ機能

 VDP2のプライオリティ機能には、プライオリティ機能、カラー演算機能、カラーオフセット機能、シャドウ機能の4種類があります。

 ●プライオリティ機能

 スプライトとスクロール画面の表示優先順位は、プライオリティナンバーと呼ばれる3ビットの値の大きさで決定します。
 スプライトのプライオリティナンバーは、最大8つの値を設定することができ、そのうちの1つをキャラクタ単位で指定します。
 スクロール画面のプライオリティナンバーは通常、面単位で指定します。特殊プライオリティ機能を使用すると、キャラクタ単位やドット単位で変えることもできます。

 ●カラー演算機能

 カラー演算機能は、複数の画面のカラーデータを加算することで、手前の画面を通して奥の画面が透けて見えるような効果を出す機能です。 通常はトップ画像とセカンド画像の2画面で行いますが、拡張カラー演算機能を使用すると、最大4画面で行うこともできます。
 カラー演算を行うかどうかは通常、面単位で指定します。 スプライトは、スプライトカラー演算条件の設定によってキャラクタ単位で指定することもできます。また、スクロール画面は特殊カラー演算機能を使用すると、キャラクタ単位やドット単位で指定することもできます。
 トップ画像とセカンド画像のカラー演算割合は、32段階から指定できます。スプライトは、最大8つのカラー演算割合を設定することができ、その内の1つをキャラクタ単位で指定します。また、スクロール画面は面単位で指定します。
 ボカシ演算機能を使用すると、指定した1画面を水平方向にぼかして表示することができます。

 ●カラーオフセット機能

 カラーオフセット機能は、画面のカラーデータに対してオフセット値を加算(減算)して表示する機能で、フェードインやフェードアウトなどに使用します。カラーオフセット機能を使用するかどうかは、面単位で指定できます。
 カラーオフセット値は、RGBごとに2つまで設定することができ、どちらを使用するかは面単位で指定できます。

 ●シャドウ機能

 シャドウ機能は、各画面の上にスプライトキャラクタの形の影を付ける機能です。
 影となるスプライトには、そのデータによってノーマルシャドウとMSBシャドウの2種類があります。ノーマルシャドウは、スクロール画面に対してのみ影を付けることができます。 MSBシャドウは、スクロール画面だけでなくスプライトにも影を付けることができます。


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HARDWARE ManualVDP2ユーザーズマニュアル第1章 VDP2の機能
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