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VDP2ユーザーズマニュアル★
第4章 スクロール画面
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VDP2ユーザーズマニュアル/第4章 スクロール画面
■4.10 表示エリア
- スクロール画面の表示エリアは、レジスタの設定によって変わります。ノーマルスクロール画面において表示座標値が表示エリアを超えた場合は、表示エリアの画像を繰り返して表示します。回転スクロール画面において表示座標値が表示エリアを超えた場合は、レジスタの設定に従って処理されます。
●表示エリア
- 表示エリアは、スクロール画面の表示形式がセル形式の場合はプレーンサイズによって変わり、ビットマップ形式の場合はビットマップのサイズによって変わります。また、NBG0とNBG1については、1/4までの縮小表示の設定によっても変わります。表示エリアを表4.12、4.13に示します。
- 表4.12 ノーマルスクロール画面の表示エリア
表示形式 | 縮小設定 | プレーンサイズ | ビットマップサイズ | 表示エリア |
セル形式 | 縮小なし または 1/2まで可能 | 横1ページ× 縦1ページ | − | 0≦X<1024,0≦Y<1024 |
横2ページ× 縦1ページ | − | 0≦X<2048,0≦Y<1024 |
横2ページ× 縦2ページ | − | 0≦X<2048,0≦Y<2048 |
1/4まで可能 | 横1ページ× 縦1ページ | − | 0≦X<1024,0≦Y<2048 |
横2ページ× 縦1ページ | − | 0≦X<2048,0≦Y<2048 |
ビットマップ 形式 | − | − | 横512ドット× 縦256ドット | 0≦X<512,0≦Y<256 |
− | 横512ドット× 縦512ドット | 0≦X<512,0≦Y<512 |
− | 横1024ドット× 縦256ドット | 0≦X<1024,0≦Y<256 |
− | 横1024ドット× 縦512ドット | 0≦X<1024,0≦Y<512 |
- 表4.13 回転スクロール画面の表示エリア
表示形式 | プレーンサイズ | ビットマップサイズ | 表示エリア |
セル形式 | 横1ページ× 縦1ページ | − | 0≦X<2048,0≦Y<2048 |
横2ページ× 縦1ページ | − | 0≦X<4096,0≦Y<2048 |
横2ページ× 縦2ページ | − | 0≦X<4096,0≦Y<4096 |
ビットマップ形式 | − | 横512ドット× 縦256ドット | 0≦X<512,0≦Y<256 |
− | 横512ドット× 縦512ドット | 0≦X<512,0≦Y<512 |
●画面オーバー処理
- 回転スクロール画面を表示する際に、演算結果の表示座標値が指定の表示エリアを超えた場合の処理は、以下の4つから1つを選んでレジスタに設定します。画面オーバー処理の設定は、RBG0、RBG1に対して行うのではなく回転パラメータAによるスクロール画面と回転パラメータBによるスクロール画面に対して行います。
- 表示エリア外は、表示エリアに設定された画像を繰り返します。
- 表示エリア外は、画面オーバーパターンネームレジスタで指定したキャラクタパターンを繰り返します(回転スクロール画面がセル形式の場合のみ)。
- 表示エリア外は、すべて透明にします。
- 表示エリアを、プレーンサイズやビットマップサイズに関係なく強制的に0≦X<512、0≦Y<512にして、そのエリア外をすべて透明にします。
●画面オーバーパターンネーム
- 画面オーバー処理の設定を、指定されたキャラクタパターンを繰り返すようにした場合のパターンネームデータは、16ビットの画面オーバーパターンネームレジスタに指定します。レジスタに指定された画面オーバーパターンネームデータは、スクロール面のパターンネームテーブルのデータサイズが1ワードである場合と同様に扱われ、パターンネームコントロールレジスタの下位10ビットの補助データを使って足りないビットを補って計26ビットの画面オーバーパターンネームデータにします。画面オーバーパターンネームレジスタのビット構成は、「4.6 パターンネームテーブル」の「パターンネームデータ」にあるように、パターンネームデータサイズが1ワードの場合と同じになり、キャラクタサイズ、キャラクタ色数、およびキャラクタナンバー補助モードによって変わります。また、繰り返されるキャラクタパターンの大きさはキャラクタサイズの設定に従います。
16ビットの画面オーバーパターンネームデータは、回転パラメータAによるスクロール画面と回転パラメータBによるスクロール画面に対して指定しますが、パターンネームコントロールレジスタで指定する10ビットの補助データは、RBG0、RBG1に対して指定することに注意してください。また、画面オーバーパターンネームデータは、回転スクロール画面をビットマップ形式で表示する場合には使用できません。
●画面オーバーパターンネームレジスタ
- 画面オーバーパターンネームレジスタは、回転スクロール画面を画面オーバー処理において、キャラクタパターンの繰り返しを行う設定した場合のパターンネームデータを指定します。書き込み専用の16ビットのレジスタで、1800B8H〜1800BAH番地にあります。電源投入後またはリセット後、値は0にクリアされますので必ず設定してください。
- OVPNRA 1800B8H
- OVPNRB 1800BAH
- オーバーパターンネームビット:Over pattern name bit (RAOPN15〜RAOPN0, RBOPN15〜RBOPN0)
- キャラクタパターンを繰り返す画面オーバー処理を設定した場合のパターンネームデータを指定します。
RAOPN15〜RAOPN0 | 1800B8H | ビット15〜0 | 回転パラメータA用 |
RBOPN15〜RBOPN0 | 1800BAH | ビット15〜0 | 回転パラメータB用 |
- ビット構成は、パターンネームテーブルのデータサイズが1ワードのときと同じになり、キャラクタサイズ、キャラクタ色数、およびキャラクタナンバー補助モードの設定によって変わります。
このレジスタは、回転パラメータAによるスクロール画面と回転パラメータBによるスクロール画面に対して行いますが、そのビット構成を決めるキャラクタサイズおよびキャラクタナンバー補助モードはRBG0とRBG1に対して行います。したがって、RBG0に回転パラメータAと回転パラメータBによる画面を同時に表示する場合は、注意してください。
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