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HARDWARE ManualVDP2ユーザーズマニュアル第6章 回転スクロール画面
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VDP2ユーザーズマニュアル/第6章 回転スクロール画面

 ●回転パラメータの切り替え

 RBG0は、2組の回転パラメータテーブルのうちどちらを使用するかを指定したり、1つの表示画面上で回転パラメータを部分的に切り替えたりすることができます。回転パラメータの使用方法は、以下の4つの回転パラメータモードから選択できます。

モード0:
回転パラメータAを使用する

モード1:
回転パラメータBを使用する

モード2:
回転パラメータAの係数テーブルから読み込まれた係数データによって画像を切り替える

モード3:
回転パラメータウィンドウによって切り替える

 モード0、1の場合、それぞれ1組の回転パラメータテーブルによって得られる画像を表示します。モード2、3の場合、回転パラメータAによって得られる画像と回転パラメータBによって得られる画像を1画面中に表示します。

 モード2の場合、係数テーブルコントロールレジスタのRAKTEビットを1にして、回転パラメータA用の係数テーブルを使用するように設定してください。係数テーブルから読み込んだ係数データの最上位ビットの値が、0のときには回転パラメータAによって得られる画像を表示し、1のときには回転パラメータBによって得られる画像をRBG0の画像として表示します。回転パラメータA用の係数データをドットごとに読み込むように設定してある場合には、2つの画像の切り替えもドットごとに行えますが、回転パラメータB用の係数データをドットごとに読み込むことはできなくなります。

 モード3の場合、回転ウィンドウコントロールレジスタの回転パラメータウィンドウ用ビットによって2つの画像を切り替えます。そのウィンドウが透明処理ウィンドウとして使用された場合に、画面を切り取って透明にする部分には回転パラメータBによって得られる画像を表示し、それ以外の部分には回転パラメータAによって得られる画像をRBG0の画像として表示します。

 上記モード0〜3による画像表示例を図6.5に示します。

図6.5 回転パラメータの切り替え
●回転パラメータモード0の場合
┏━━━━━━━━━━━━━━┓
┃              ┃
┃              ┃
┃ 回転パラメータAによって ┃
┃ 得られる画像       ┃
┃              ┃
┃              ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━┛
●回転パラメータモード1の場合 
┏━━━━━━━━━━━━━━┓
┃              ┃
┃              ┃
┃ 回転パラメータBによって ┃
┃ 得られる画像       ┃
┃              ┃
┃              ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━┛
●回転パラメータモード2の場合      
┏━━━━━━━━━━━━━━┓     
┃回転パラメータA /    ┃     
┃によって得られる/     ┃     
┃画像     /      ┃     
┃      /回転パレメータ┃     
┃     /Bによって得られ┃     
┃    / る画像     ┃     
┗━━━━━━━━━━━━━━┛     
 ↑     ↑             
 │ 回転パラメータB用の係数テーブルから
 │ 読み込んだ係数データのMSBが「0」
 │ の部分               
 │                   
回転パラメータA用の係数テーブルから読み込
んだ係数データのMSBが「1」の部分   
●回転パラメータモード3の場合         
 回転パラメータウィンドウによって切替えて表示    
┏━━━━━━━━━━━━━━┓           
┃┌────────────┐┃           
┃│回転パラメータBによって│←─透明処理ウィンドウの
┃│得られる画像      │┃ ときに画面を切取って
┃└────────────┘┃ 透明にする部分   
┃ 回転パラメータAによって ┃           
┃ 得られる画像       ┃           
┗━━━━━━━━━━━━━━┛           

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