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HARDWARE ManualVDP2ユーザーズマニュアル第15章 VDP2の使用方法
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VDP2ユーザーズマニュアル/第15章 VDP2の使用方法

■15.2 RAMの使用方法

 VDP2を使うときは、VRAM、カラーRAM、レジスタにデータを定義、設定します。

 ●VRAM

 VRAMに定義するデータは、使用するスクロール画面、画面形式、画面のサイズ、使用する画像処理機能により異なります。レジスタの設定に従って、それぞれのデータをVRAMに定義し、その定義したアドレスをそれぞれアドレスレジスタに設定します。VRAMに定義するデータと関連する主なレジスタを表15.1に示します。

表15.1 VRAMに定義するデータと関連するレジスタ
データ
定義する内容
関連レジスタ
設定するデータ
パターンネームテーブル
キャラクタパターン
の先頭アドレス
パターンネームコントロールレジスタ
(本文/リファレンス)
・パターンネームデータサイズ
・キャラクタナンバー補助モード
・パターンネーム補助データ
プレーンサイズレジスタ
(本文/リファレンス)
・セル形式で表示する場合のプレーンサイズ
ノーマルスクロール画面マップ
レジスタ
(本文/リファレンス)
・各プレーンに配置するパターンネームテーブルの先頭アドレス
回転スクロール画面マップレジスタ
(本文/リファレンス)
・各プレーンに配置するパターンネームテーブルの先頭アドレス
マップオフセットレジスタ
(本文/リファレンス)
・マップレジスタの上位に付ける3ビットのマップオフセット値
キャラクタパターン
セルのドットデータ
キャラクタコントロールレジスタ
(本文/リファレンス)
・キャラクタ色数、キャラクタサイズ
ビットマップパターン
ビットマップパターン
のデータ
キャラクタコントロールレジスタ
(本文/リファレンス)
・キャラクタ色数(ビットマップ色数)
・ビットマップサイズ
・ビットマップイネーブル
マップオフセットレジスタ
(本文/リファレンス)
・ビットマップパターンのバウンダリのアドレス
ラインスクロールテーブル
水平方向と垂直方向の
画面スクロール値、
水平方向座標増分
ラインスクロールテーブルアドレス
レジスタ
(本文/リファレンス)
・ラインスクロールテーブルの先頭アドレス
ライン&縦セルスクロールコントロール
レジスタ
(本文/リファレンス)
・スクロール機能の制御データ
縦セルスクロールテーブル
垂直方向画面スクロール値
縦セルスクロールテーブルアドレス
レジスタ
(本文/リファレンス)
・縦セルスクロールテーブルの先頭アドレス
ライン&縦セルスクロールコントロール
レジスタ
(本文/リファレンス)
・スクロール機能の制御データ
回転パラメータテーブル
回転パラメータ、
係数テーブルの関連レジスタ
RAMコントロールレジスタ
(本文/リファレンス)
・回転スクロール画面でのVRAMの使用目的
回転パラメータテーブルアドレス
レジスタ
(本文/リファレンス)
・パラメータテーブルの先頭アドレス
回転パラメータモードレジスタ
(本文/リファレンス)
・回転パラメータモードの指定
係数テーブル
係数テーブルのデータ
(拡大縮小係数kx、ky、
回転変換後の始点座標Xp)
RAMコントロールレジスタ
(本文/リファレンス)
・回転スクロール画面でのVRAMの使用目的
係数テーブルコントロール
レジスタ
(本文/リファレンス)
・係数データモード
・係数データのデータサイズ
・係数テーブルイネーブル
係数テーブルアドレスオフセット
レジスタ
(本文/リファレンス)
・係数テーブルの先頭アドレスオフセット値
ラインカラー画面テーブル
カラーRAMアドレス
ラインカラー画面テーブルアドレス
レジスタ
(本文/リファレンス)
・ラインカラー画面のカラーモード
・ラインカラー画面テーブルの先頭アドレス
バック画面テーブル
RGBカラーデータ
バック画面テーブルアドレス
レジスタ
(本文/リファレンス)
・バック画面のカラーモード
・バック画面テーブルの先頭アドレス
ラインウィンドウテーブル
水平方向始点座標、
水平方向終点座標
ラインウィンドウテーブルアド
レスレジスタ
(本文/リファレンス)
・ラインウィンドウイネーブル
・ラインウィンドウテーブルの先頭アドレス

 ●カラーRAMの定義

 パレット形式のスプライトおよびスクロール画面のカラーデータを定義します。カラーRAMへ格納するカラーデータはRGB形式で、3つのモードがあります。モードの選択はRAMコントロールレジスタ(18000EH)のカラーRAMモード(CRMD1、CRMD0、ビット13、12)で指定します。

 カラーRAMへ格納するカラーデータの最上位ビットは、特殊カラー演算モードがモード3のときのイネーブルビットです。特殊カラー演算モードがモード3で、カラー形式がパレット形式で、カラー演算イネーブルビットが1のとき、最上位ビットが1のカラーデータを使用したドットに対して、ドット単位で、カラー演算が行われます。

 ●カラーRAMの参照

 カラーRAMは、キャラクタパターン、ビットマップパターン、ラインカラー画面テーブルのデータから参照されます。カラーRAMアドレスは11ビットで表します。キャラクタ色数またはビットマップ色数が16色の場合は上位に7ビットのパレットナンバーが付加されて11ビットになり、256色の場合は上位に3ビットのパレットナンバーが付加されて11ビットになります。キャラクタパターンのパレットナンバーは、パターンネームデータとパターンネームコントロールレジスタの補助データにあり、ビットマップパターンのパレットナンバーはビットマップパレットナンバーレジスタにあります。

 ●レジスタ

 レジスタは、原則として、書き込み専用の16ビットで、VDP2の機能を指定します。1つの機能がいくつかのレジスタにまたがっていたり、いくつかの機能が1つのレジスタにまとまっているものもあります。
 使う機能に対応するレジスタを必要に応じて設定してください。


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HARDWARE ManualVDP2ユーザーズマニュアル第15章 VDP2の使用方法
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