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PROGRAMMER'S GUIDECDビルダスクリプト文法補足説明
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CDビルダスクリプト文法補足説明


4.MPEGストリーム ビルド時の注意事項

 MPEGストリームをビルドする場合、以下の注意事項があります。

 ●セクタレート指定
 CDビルダでMPEGストリームをビルドする場合、セクタレートとビットレートの差の分だけダミーのデータ(エンプティセクタ)が入ってしまいます。その結果、次のような問題が発生します。

  1. ファイルサイズが大きくなってしまう。
  2. CDバッファへの先読みの効果がなくなってしまう。

エンプティセクタを除去するには、次の関係を満たす範囲で、できるだけ小さなセクタレートを指定します。即ち、全ビットレートの合計を越え、それに最も近いセクタレートの値です。

 セクタレート≧全ビットレートの合計

セクタレートを計算するには、前章の「セクタレートとビットレートの関係について」を参照してください。
 なお、セクタレートに0または65535を指定すると、ダミーセクタを最小にするセクタレートを自動的に計算し設定します。

 ●MPEGファイルとマルチDOSファイルのチャネルインタリーブ
 MPEGファイルとマルチDOSファイルのチャネルインタリーブは、いったんMPEGビデオストリームとMPEGオーディオストリームをマルチプレックスしてISO11172ストリームをビルドした後、このISO11172ストリームをソースファイルとして再度マルチDOSファイルとのチャネルインタリーブを行う、いわゆる2パス方式により実現することができます。

[実行手順]

  1. MPEGビデオストリームとMPEGオーディオストリームをマルチプレックスし、ISO11172ストリームをDOSファイルとして出力するスクリプト1を作成する。

  2. スクリプト1を用いてCDビルダを実行する。

  3. 作成したISO11172ストリームとマルチDOSファイルをチャネルインタリーブするスクリプト2を作成する。

  4. スクリプト2を用いてCDビルダを実行する。

 ●MPEGビデオストリームの定義
 MPEGビデオストリームをFileSourceコマンドを使って定義する場合、ファイルソースタイプをMPEG_VIDEOと記述します。
この記述によりファイルソースがMPEGビデオストリームであることを識別し、MPEGビデオストリームの最後に記録されているsequence_end_codeの直後に16ワードの"0"データを付加します。
セガサターンに於けるMPEGビデオストリームの正常な再生のためにはこの記述は必要です。

 また、MPEGビデオストリームをMpegStreamコマンドを使って定義する場合には、パラメータのVIDEOを識別することで同様の処理を行います。

 ●ISO11172ストリームのサブヘッダ
 MPEGビデオストリームとMPEGオーディオストリームをマルチプレックスしてISO11172ストリームをビルドする場合、サブヘッダにはISO11172ストリーム固有の値が設定されます。

(a) コーディングインフォメーション
・オーディオストリームは7FH、ビデオストリームは0FHが設定される。


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