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8-3. 画面モード

 画面モードとは、画面の解像度、画面サイズ、ディスプレイ装置などを決定するためのものです。セガサターンは豊富な画面モードをサポートしていますが、SGLではこの中から特に次の16種の画面モードを採用し、サポートしています。

表8-1 画面モード

ディスプレイ装置
TV画面モード
グラフィックモード
インタレースモード
解像度:縦×横
(ピクセル)
NTSC方式 ノーマル グラフィックA ノンインタレース 320×224
320×240
インタレース 320×448
320×480
グラフィックB ノンインタレース 352×224
352×240
インタレース 352×448
352×480
ハイレゾリューション グラフィックA ノンインタレース 640×224
640×240
インタレース 640×448
640×480
グラフィックB ノンインタレース 704×224
704×240
インタレース 704×448
704×480

注)
 画面モードのデフォルト値は、横320×縦224のモード

 画面モードの詳細は、“HARDWARE MANUAL vol.2:VDP2ユーザーズマニュアル”を参照してください。

 SGLで、スクロールに関する初期化及び画面モードの設定などを行うには、ライブラリ関数“slInitSystem”を使用します。
また、この関数“slInitSystem”は、スクロール以外の初期化・初期設定も同時に行っていますが、詳細はリファレンスマニュアル“関数リファレンス”巻末のデフォルト一覧表を参考にしてください。

【void slInitSystem ( Uint16 type , TEXTURE *texptr , Uint16 cnt ) ;】
 スクロールを含む各種設定の初期化、画面モードの設定、描画処理単位の設定を行います。
パラメータには、画面モードを表す#define値、テクスチャーの格納されるメモリの先頭アドレス(テクスチャーを使用しない場合はNULL)、画面処理単位を表す整数値(1〜127)をそれぞれ代入します。
デフォルト値は、解像度・横320×縦224ピクセルのモードです。
また、解像度・横352×縦240ピクセルのモードは、通常のTVモニターでは解像度が不十分なため表示し切れません。解像度・横352×縦240ピクセルのモードは、RGB入力可能なモニター使用時のみ完全に表示できます。

表8-2 “slInitSystem”パラメータ代入値例(TV_MODE)
  解 像 度(ピクセル)  
横320×縦224横352×縦240
 代入値  TV_320x224TV_352x240

注)
 上表の値は、“sl_def.h”で定義してあります。

 解像度320×224ピクセル(ノンインタレース)、テクスチャーなし、描画処理単位:1(1/60秒)の場合、関数“slInitSystem”は、下図のようになります。

<図8-4 関数“slInitSystem”使用例>

●システム初期化●

slInitSystem(TV_320x224,NULL,1); | | | | | 描画処理単位:1(1/60秒) | テクスチャなし 解像度:320×224ピクセル

描画処理単位について

 パラメータ中の描画処理単位の設定というのは、どれぐらいの時間間隔で画像の書き換えを行うかの指定を意味します。
SGLの場合、ノンインタレースなら1/60秒を、倍密インタレースなら1/30秒を1描画処理単位とし、1〜127の範囲で設定可能です。
書き換えの間隔が長いほどより多くの演算処理を行えますが、描画間隔が長いため、連続した画像を描画した場合、見た目がぎこちなく映ります。
逆に、書き換え間隔が短いと、滑らかな映像を実現できますが、一度に処理できる演算量は減少します。


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